60話
夢小説設定
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やぶれかぶれ院長は帰りがけにオールマイトに自分のメダルを差し出した。
握って強く念じれば私が飛んで行こうと豪語する。
ウィスパーがメダルを人間に渡す事に反対したし、そもそも妖怪ウォッチがないと召喚出来ないので自らその場に向かわなければならない。
それでもオールマイトの心意気に胸を射たれたやぶれかぶれ院長はメダルを持たせた。
「今日は本当にありがとう。
身体が軽く感じるのは二年振りだよ。
教え子なのに私の方が頼ってしまって……心から感謝するよ。」
手を握られさらに熱い抱擁を受けて、私達は解散した。
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梅雨真っ只中、ジメジメしてパーマがかった髪がさらにうねることに憂鬱に感じる。
それでも相澤先生はいつもの通りに気だるそうにショートホームルームを進める。
「えー…そろそろ夏休みも近いがもちろん、君らが30日間1ヶ月休める道理はない。」
「まさか…。」
ゴクリ。と誰かの唾を飲む音が聞こえる。
「夏休み、林間合宿やるぞ。」
「「「「知ってたよーやったー!!!」」」」
入学前にも入学後にも貰えるパンフレットに書いてあるので誰でも知っている。
それでも先生から口にされたことで実感を湧き意気揚々とする。
「肝試そ──!!」
「風呂!!」
「花火。」
「風呂!!」
「カレーだな…!」
「行水!!」
1人異常な程騒いでいるが、他の皆も楽しそうにしている。勿論私だ。
『夏休みも皆と会えるんだね!楽しみだなぁ!』
「林間だから山かぁ。セミまるとかクワノ武士とか沢山いそうだなー。」
「山とか暑そうニャーン…。」
「都会よりは何℃も涼しいですよ。」
「ただし、」
相澤先生が口を開けば皆静かにする。
「その前の期末テストで合格点に満たなかった奴は…学校で補習地獄だ。」
何人かがその言葉に衝撃が走った。