55話
夢小説設定
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休憩にと、山積みにされたパンをこの場にいた皆で食べた。
特に沢山回復してくれたキズナメコとキズナースには沢山のパンを分けた。
「──いや~さすが私のご主人様ですね~。たった1日でこの量とは。」
『まぁね…。』
トイレ休憩以外無く、回復をしてもらいながら1日中ぶっ通しで修行をしていたのだ。それで成果が出なかったら落ち込む。
ん…?あれ…私2日間何も食べてない……。
「職場体験で修行する時間が出来たんだから有り難いよね。」
「体験してませんけどね。」
最近の妖怪ヒーローは怪魔の退治が多く、よっぽどの悪さをする妖怪は余りいないらしい。
「食べ終わったらいよいよ妖術の練習をしようか。」
『うん!誰とやろうかな~?』
せっかく攻撃系の力なのだから強い友達がいいかな?
ふぶき姫の氷か、オロチ…は妖術あったっけ?普段は物理技だから妖術は得意じゃないかも。
キュウビの炎はカッコいいからキュウビもいいな。
「うぃす!私がいいです!メダルあげますから私ともう一度してくださいよ!」
「オレっちとしてニャン!
オレっち炎の術使えるニャンよ!」
「オラもしてみたいズラ!オラは雷の術ズラよ!」
ウィスパー、ジバニャンに続き、コマじろうも手を上げた。
コマじろうはコマさんみたいに必殺技が変わったりしないのだろうか気になる。
『じゃあコマじろうとやろっか。』
「やったズラ!オラもんげー頑張るズラよ!」
「コマじろう良かったズラね。オラも応援してるズラ!」
コマさんはコマじろうにもっとパンを食べて力を付けるズラ。とパンを勧める。
私よりも何倍も生きているのだが可愛く見えてしまう兄弟の微笑ましい光景を見て、私も沢山食べて頑張らなきゃ。とパンを頬張る。
訓練場の真ん中でワイワイと食べていると、サキちゃんとバニー・ミントが帰ってきた。
「私達の指導ミスでごめんなさいね。
霊和ちゃん起きたって連絡が来て安堵したわ。」
『私も変身出来て舞い上がってたからサキちゃんの言葉聞いてたかわかんないもん。サキちゃんが謝ることないよ。』
「あ~もう可愛いわぁ。
人間止めて妖怪になってくれれば一緒にいられたのに。」
二人も輪の中に入ってパンを頬張った。
沢山あったパンもこれだけ人数がいたので食べきった。そして私は修行の続きをする。
コマじろうのメダルを妖怪ウォッチCに入れると、黄色いプルオーバーにキュロットとコマさんと似ているようで似ていない姿になった。
「此方は随分と動きやすそうな格好ですね~。」
『スカートっぽいけどズボンなんだね。』
ヒラヒラした短パンの裾を捲ると中はレースになっている。
「オレっちの時より可愛いニャン…っ!」
「ドウドウ。」
何故か唸っているジバニャンをウィスパーが押さえつけている。フゥ2はそんな二人を無視して訓練場の端にあった物を掴む。
「さて、さっきの感覚は覚えてるよね?
コマじろうなら雷の妖術を使えるからその妖術でコレを破壊して。」
フゥ2の手にあったのは、先程生成したウィスパーのぬいぐるみだった。
「私のぬいぐるみを的として使うんですか!?
無慈悲!傍若無人!」
「大量に作ったんだから有効活用しないとね。」
量産されたぬいぐるみを私の前に置く。
ウィスパーが、並べられたぬいぐるみの中から一番端の物を懐に仕舞っていたのを目にしたけど何も言わないことにして私はイメージする。
量産していた時と同じ力で雷を出す。
そしてぬいぐるみに当てる!
手をぬいぐるみに向けると私の掌から光が突き出た。
その光はぬいぐるみへと一直線へ伸びるとぬいぐるみが光を帯びて感電する。
光は地面へ消えると、ぬいぐるみは黒焦げになって灰と化していた。
「私が、私がぁ……。」
『おお!これが妖術…!
自分に害はないみたいだね。』
「自分の力だからね。
うわ~…、思ったより威力あるね。初っぱなで妖術使わなくてよかったよ…。」
最初は力のコントロールなんて出来なく最大出力並の力だったので、もしコマさんで修行をしていなかったら大惨事になっていたかもしれない。
今度はウィスパーのぬいぐるみを並べて連続で撃っていく。
力をその都度込めているからなのかテンポよく撃てない。
フゥ2にまだまだ特訓が必要だね。と言われてしまった。