103話
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1年生でもインターンに行く人が出てきた。
いっくんがあのサー・ナイトアイの事務所に行くことになったり、切島くんは大阪のファットガム事務所、お茶子ちゃんと梅雨ちゃんがリューキュウ事務所、常闇くんが福岡のフォークス事務所に決まった。
何処も有名なヒーローでフゥ2が興奮していた。
休日にはかっちゃんと轟くんが仮免の補習に通ったりと皆それぞれに頑張っている。
インターン組がいない放課後、オールマイトに呼ばれて空き教室に来ていた。
「ーーー…状況は思ったよりも深刻なようなんだ。」
オールマイトは重い顔をしてノートパソコンの画面を見せてくる。
そこには数人の人物の顔が載っていて横に文字が書かれている。
「キミに言われた通り、"ヒカゲマオ"という名の人間を調べたところ、全国に同姓同名は16人。中の9人が行方不明になってるんだ。」
『!』
「捜索系の個性が効かなくて誰も見つける事ができないらしい。
しかも届けが出ている者が直近2ヶ月以内に届けられてる。これは偶然では考えられない。
オール・フォー・ワンが絡んでいるとみて間違いないだろう。」
やっぱり巻き込まれているのだろう。
今すぐ助けに行きたいのに個性を持ってしても見つからないとはどういうことなのだろうか?
「あ!霊和ちゃん、この人だよ!マオくん!」
パソコンを覗き込んでいたフゥ2が1人の男性を指差す。
長めの前髪を斜めに下ろした大人しめの男性だ。エンマ大王と同じくらいの20代の見た目で妖怪には到底思えない。
オールマイトにマオさんを伝える。
「フリーのITエンジニア。高層マンションに住んでて仕事も在宅ワークだからか人との繋がりも少なかったようだ。」
以前エンマ大王から伝えられた情報と同じだった。
「妖怪は人間の何倍も生きるからね。
何度か仕事も変えてるって。」
「引き続き捜索はする。
しかし死柄木には妖怪がどういう物なのかさえ分かっていないようだったと爆豪少年から聞いている。オール・フォー・ワンが捕まった今、彼は生きてるかさえ分からない…。」
『っ…』
「生きてる!生きてるよ!」
オールマイトの言葉を全力で否定するフゥ2。
フゥ2が人間の頃の小学生からの友達の死を受け入れたくないのだ。
『フゥ2…。』
「まあ可能性としてだ。プロヒーローとは様々な可能性を想定しなければならないんだ。
それが酷な事でもね。」
「っ、わかってるよ…!」
それでも認めたくは無いのだろう。不貞腐れたような顔をして机に腰を下ろしていた。
「だが殺されていない可能性もある。
死柄木が彼の特性を知り、利用するために生かすこともね。」
世界中の妖怪ウォッチが壊された時と同じ状況になってしまうのか?
何としてでも止めなくてはいけない。
それなのに全く足取りが掴めない情報にヤキモキする。
『あれからオール・フォー・ワンは何か言ってませんか?』
「それが面談謝絶されてしまってね、すまない…。」
刑務所側から禁止にされて何度も行っているが会えてないらしい。
これ以上何も発展はなさそうなので解散となった。
R5.09.15