102話
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ビッグ3と対面した翌日。
相澤先生の口からインターンについて語られた。
「1年生のインターンですが、数日協議した結果校長を含はじめ多くの先生が"やめとけ"という意見でした。」
相澤先生の言葉を受け、密かに肩を落とす。切島くんや上鳴くんも落胆の表情を見せた。
「えー!!あんな説明会までして!?」
「でも全寮制になった経緯考えたらそうなるか……。」
謹慎明けのかっちゃんは「ざまぁ!!」と嘲笑った。
仮免取るまでは外出禁止だもんね……。
落ち込む私達に「が、」と話の続きがあることを示した相澤先生は続けた。
「今の保護下方針では強いヒーローは育たないという意見もあり、方針としてインターン受け入れ実績の多い事務所に限り1年生の実施を許可する、という結論に至りました。」
「クソが!」
かっちゃんは浮き足立つ皆に暴言を吐いた。
出られないのは私とかっちゃん、轟くんだけか…。いや、かっちゃんと轟くんは補習で外部に行く。実質学校外に出れないのは私だけだった。
沸き立つ皆を他所にモヤモヤとした気持ちが身体を渦巻き、何とかしたくてジバニャンをギュッと抱きしめた。
────
その日の放課後、寮に帰ろうとした時に放送が入った。
<<1年A組の妖見霊和さん、1年A組の妖見霊和さん、至急応接室に来なさい。
繰り返します。1年A組の……───>>
「霊和ちゃん呼ばれてるわよ。」
『応接室って何処だっけ?』
「何かしたのか?放送で呼ばれるってそうとうだぜ。」
『え!!』
「上鳴うるさい。恐がらせんなよ。」
冗談だよー。と上鳴くんは峰田くんと早々に教室を出ていった。
私も教室を出て応接室に向かった。
応接室に行き、扉を開けると見知った顔があった。
『お父さん!?』
「霊和ちゃん会いたかったよー!」
ソファーに座っていた私の父が手を振ってアピールしてくる。
騒がしい父の前には根津が座っており、父の隣には私でも知っている有名人がいた。
「ナイトアイ!サー・ナイトアイだ!!
うわっ実際に会えるなんてサイコーじゃん!!」
ヒーローが好きなフゥ2が興奮止まないように写真まで撮っている。
根津に勧められ根津の隣に座り挨拶された。
「ある事件を追っているサー・ナイトアイが君をご指名さ。」
「よろしく。」
サー・ナイトアイ。彼はオールマイトの元サイドキック(相棒)だった人だ。
「急で済まないが早々に終わらせる。
――私は死穢八斎會(シエイハッサイカイ)という組織を追っていて、その組織と会ったことのある人物が心霊課の事件に繋がった。」
死穢八斎會というのは何だろう?
質問すると反社会組織、つまりはヤクザだと知らされた。
ヤクザと言われ一ヶ月くらい前のことを思い出す。
一学期の期末テストが終わった翌々日、警察の特別捜査心霊捜査課課長のお父さんに事件の捜査を手伝ってほしいと頼まれた。
心霊課の一人が殺害された人に直接会いに行ったのだが帰ってこなく、その後もその事件場所に向かった人が次々可笑しくなった。ついに心霊捜査課にはお父さんしか動ける人がいなくなった。しかしお父さんの個性は心霊捜査課最低なので私に泣きついてきたのだ。
私達は事件現場の山奥に行き、殺害された人に会った。その人は実はプロヒーローのギャツビーだった。ギャツビーは幽霊でなく妖怪になっていた。名はお金ナイダー。生前ヤクザから借金を繰り返したことで貧乏神とも呼ばれる妖怪になってしまった。
無事被害者が見つかりお父さんの元へ戻ろうとした処におどろおどろしいゾンビが出現した。ゾンビは実は自殺した死体に怪魔が寄生していて、行方不明になっていた心霊課の人も取り憑かれていた。
妖怪ガッツKが怪魔を倒してくれて、事件は無事解決した。
この事件に関わっていたヤクザというのが死穢八斎會で、"敵"連合と癒着している可能性が高いらしい。
「君なら死穢八斎會に出会っていた人物と話せると聞いた。今、話すことは出来るか?」
初めて会った人に妖怪を見せても大丈夫だろうか?
お父さんと根津をチラリと見ると頷かれた。
『あ、と…はい。大丈夫です。』
私はカバンの中からお金ナイダーのメダルを取り出し、ナイトアイの隣に座る。
半袖のワイシャツから出ている腕をナイトアイに突き出す。
『姿を見せるのに必要なので握っていてくださいね。』
「…わかった。」
ナイトアイは一瞬思考を凝らして身体が止まったが、手を出してきた。
そういえばナイトアイの個性も触れることで発動するんだっけ?
確か触れた人間の未来を見れる個性。それがどれくらい先だとか細かく時間を決められるとか詳しくは公表されてない。
未来を見られてもまぁいっかの精神で腕を握られた。
私はメダルを妖怪ウォッチに挿し込む。
『私の友達、出てきてお金ナイダー!妖怪メダルセット・オン!』
妖怪ウォッチから光が出て、お金ナイダーが召喚された。
『プロヒーローがお金ナイダーに聞きたいことがあるんだって。』
「誰なん……サー!?」
ナイトアイを見た途端大量の汗をかいて右往左往しだした。
「な、なんでここにサーがいるんだー!
いいいいいや俺のことは見えてないはず…、」
しかし私とナイトアイが触れていることに気付いたお金ナイダーはテーブルの下に隠れた。
「…”コレ”がギャツビーか?」
『死んだらお金ナイダーっていう妖怪になったんです。
お金ナイダーは取り憑いた人が貧乏になってしまう妖怪です。』
ナイトアイは信じられないという目でお金ナイダーを見る。
お金ナイダーはウィスパーによってテーブルから引き出されていた。
「フッ。バレちまったなら仕方ないんだー。
久しぶりサー。」
「お二人ともお知り合いなんですね。」
「そりゃそうだよ!二人は同期で一緒に仕事した事が何度もあるんだから!」
未だ興奮が止まないフゥ2がウィスパーに教える。いつの間にか手に色紙まで持ってて、サインが欲しいのだと察した。
ナイトアイの疑いは解けないようで、初めて組んだ時の”敵”の個性は?と質問してお金ナイダーは見事当てていた。
「では丁度5年前にタコの個性の”敵”と戦った時にお前がした失態は?」
「はぁ!?俺は失態なんてしてないんだー!」
「偽物だな。帰る。」
「わあああまてまてまて!!
言やぁいいんだろー!
敵の足を結んだけど何故か解けたやつだろ!?
てめっ何度もその話をぶり返すなー!!!」
「何故かじゃない。蝶結びにしたからだ。」
とても仲が良かったんだろうなとほのぼのする。
ナイトアイの疑いがなくなり、やっと本題に入った。
ナイトアイは何枚もの写真を取り出しお金ナイダーに見せていって、お金ナイダーと会っていたヤクザを探し出した。やはり死穢八斎會の一員だったみたいで、確認が取れた途端何処かと連絡を取り出した。
その後二人で話し合っている間暇な私達はお茶を飲みながらのんびりと話を聞いた。
相澤先生の口からインターンについて語られた。
「1年生のインターンですが、数日協議した結果校長を含はじめ多くの先生が"やめとけ"という意見でした。」
相澤先生の言葉を受け、密かに肩を落とす。切島くんや上鳴くんも落胆の表情を見せた。
「えー!!あんな説明会までして!?」
「でも全寮制になった経緯考えたらそうなるか……。」
謹慎明けのかっちゃんは「ざまぁ!!」と嘲笑った。
仮免取るまでは外出禁止だもんね……。
落ち込む私達に「が、」と話の続きがあることを示した相澤先生は続けた。
「今の保護下方針では強いヒーローは育たないという意見もあり、方針としてインターン受け入れ実績の多い事務所に限り1年生の実施を許可する、という結論に至りました。」
「クソが!」
かっちゃんは浮き足立つ皆に暴言を吐いた。
出られないのは私とかっちゃん、轟くんだけか…。いや、かっちゃんと轟くんは補習で外部に行く。実質学校外に出れないのは私だけだった。
沸き立つ皆を他所にモヤモヤとした気持ちが身体を渦巻き、何とかしたくてジバニャンをギュッと抱きしめた。
────
その日の放課後、寮に帰ろうとした時に放送が入った。
<<1年A組の妖見霊和さん、1年A組の妖見霊和さん、至急応接室に来なさい。
繰り返します。1年A組の……───>>
「霊和ちゃん呼ばれてるわよ。」
『応接室って何処だっけ?』
「何かしたのか?放送で呼ばれるってそうとうだぜ。」
『え!!』
「上鳴うるさい。恐がらせんなよ。」
冗談だよー。と上鳴くんは峰田くんと早々に教室を出ていった。
私も教室を出て応接室に向かった。
応接室に行き、扉を開けると見知った顔があった。
『お父さん!?』
「霊和ちゃん会いたかったよー!」
ソファーに座っていた私の父が手を振ってアピールしてくる。
騒がしい父の前には根津が座っており、父の隣には私でも知っている有名人がいた。
「ナイトアイ!サー・ナイトアイだ!!
うわっ実際に会えるなんてサイコーじゃん!!」
ヒーローが好きなフゥ2が興奮止まないように写真まで撮っている。
根津に勧められ根津の隣に座り挨拶された。
「ある事件を追っているサー・ナイトアイが君をご指名さ。」
「よろしく。」
サー・ナイトアイ。彼はオールマイトの元サイドキック(相棒)だった人だ。
「急で済まないが早々に終わらせる。
――私は死穢八斎會(シエイハッサイカイ)という組織を追っていて、その組織と会ったことのある人物が心霊課の事件に繋がった。」
死穢八斎會というのは何だろう?
質問すると反社会組織、つまりはヤクザだと知らされた。
ヤクザと言われ一ヶ月くらい前のことを思い出す。
一学期の期末テストが終わった翌々日、警察の特別捜査心霊捜査課課長のお父さんに事件の捜査を手伝ってほしいと頼まれた。
心霊課の一人が殺害された人に直接会いに行ったのだが帰ってこなく、その後もその事件場所に向かった人が次々可笑しくなった。ついに心霊捜査課にはお父さんしか動ける人がいなくなった。しかしお父さんの個性は心霊捜査課最低なので私に泣きついてきたのだ。
私達は事件現場の山奥に行き、殺害された人に会った。その人は実はプロヒーローのギャツビーだった。ギャツビーは幽霊でなく妖怪になっていた。名はお金ナイダー。生前ヤクザから借金を繰り返したことで貧乏神とも呼ばれる妖怪になってしまった。
無事被害者が見つかりお父さんの元へ戻ろうとした処におどろおどろしいゾンビが出現した。ゾンビは実は自殺した死体に怪魔が寄生していて、行方不明になっていた心霊課の人も取り憑かれていた。
妖怪ガッツKが怪魔を倒してくれて、事件は無事解決した。
この事件に関わっていたヤクザというのが死穢八斎會で、"敵"連合と癒着している可能性が高いらしい。
「君なら死穢八斎會に出会っていた人物と話せると聞いた。今、話すことは出来るか?」
初めて会った人に妖怪を見せても大丈夫だろうか?
お父さんと根津をチラリと見ると頷かれた。
『あ、と…はい。大丈夫です。』
私はカバンの中からお金ナイダーのメダルを取り出し、ナイトアイの隣に座る。
半袖のワイシャツから出ている腕をナイトアイに突き出す。
『姿を見せるのに必要なので握っていてくださいね。』
「…わかった。」
ナイトアイは一瞬思考を凝らして身体が止まったが、手を出してきた。
そういえばナイトアイの個性も触れることで発動するんだっけ?
確か触れた人間の未来を見れる個性。それがどれくらい先だとか細かく時間を決められるとか詳しくは公表されてない。
未来を見られてもまぁいっかの精神で腕を握られた。
私はメダルを妖怪ウォッチに挿し込む。
『私の友達、出てきてお金ナイダー!妖怪メダルセット・オン!』
妖怪ウォッチから光が出て、お金ナイダーが召喚された。
『プロヒーローがお金ナイダーに聞きたいことがあるんだって。』
「誰なん……サー!?」
ナイトアイを見た途端大量の汗をかいて右往左往しだした。
「な、なんでここにサーがいるんだー!
いいいいいや俺のことは見えてないはず…、」
しかし私とナイトアイが触れていることに気付いたお金ナイダーはテーブルの下に隠れた。
「…”コレ”がギャツビーか?」
『死んだらお金ナイダーっていう妖怪になったんです。
お金ナイダーは取り憑いた人が貧乏になってしまう妖怪です。』
ナイトアイは信じられないという目でお金ナイダーを見る。
お金ナイダーはウィスパーによってテーブルから引き出されていた。
「フッ。バレちまったなら仕方ないんだー。
久しぶりサー。」
「お二人ともお知り合いなんですね。」
「そりゃそうだよ!二人は同期で一緒に仕事した事が何度もあるんだから!」
未だ興奮が止まないフゥ2がウィスパーに教える。いつの間にか手に色紙まで持ってて、サインが欲しいのだと察した。
ナイトアイの疑いは解けないようで、初めて組んだ時の”敵”の個性は?と質問してお金ナイダーは見事当てていた。
「では丁度5年前にタコの個性の”敵”と戦った時にお前がした失態は?」
「はぁ!?俺は失態なんてしてないんだー!」
「偽物だな。帰る。」
「わあああまてまてまて!!
言やぁいいんだろー!
敵の足を結んだけど何故か解けたやつだろ!?
てめっ何度もその話をぶり返すなー!!!」
「何故かじゃない。蝶結びにしたからだ。」
とても仲が良かったんだろうなとほのぼのする。
ナイトアイの疑いがなくなり、やっと本題に入った。
ナイトアイは何枚もの写真を取り出しお金ナイダーに見せていって、お金ナイダーと会っていたヤクザを探し出した。やはり死穢八斎會の一員だったみたいで、確認が取れた途端何処かと連絡を取り出した。
その後二人で話し合っている間暇な私達はお茶を飲みながらのんびりと話を聞いた。