101話
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皆が戦闘態勢に入り、私は後方に付く。
いっくんが通形先輩に向かって行く。
すると、通形先輩の服がずり落ちた。
同時にフゥ2が顔面に張り付いてきて視界が暗くなった。
『な何!?』
「見ちゃダメ!霊和ちゃんには見せられない!」
『戦闘中に何言ってるの!?離れてー!』
フゥ2に続きウィスパーまでお腹に張り付き邪魔してきた。
いきなり何だと思いながら、フゥ2のお腹の星型の空洞から様子を見る。
何故かすっぽんぽんになった遠形先輩は慌ててズボンを履いている。そこにいっくんが蹴りかかった。
通形先輩の顔に直撃かと思ったいっくんの蹴りは通形先輩をすり抜けた。
『実物だよね?』
「わからない……ってどこから見てるのエッチ!」
フゥ2がキャーと叫んでお腹を抑えたため顔面から離れてくれた。
いっくんに続くように三奈ちゃん達が攻撃するがその全部の攻撃が通形先輩をすり抜ける。
こちら側の攻撃により砂煙が舞い、はれると通形先輩はいなくなっていた。
「まずは遠距離持ちだよね!」
「ギャアアアア!!!」
響香ちゃんの悲鳴に後ろを振り向くとまたすっぽんぽんになった遠形先輩がいた。
「見ちゃダメェェ!!」
またフゥ2が顔面に張り付いてくる。
既に見ちゃったよ。
─刹那、お腹に衝撃があり身体がぐらつく。
『っ?』
お腹にはずっとウィスパーがくっついていたはずだが、衝撃と共に離れていったのを肌で感じた。
「ウィスパーっ!」
焦った声をしたフゥ2が離れて行くと同時にウィスパーが地面に倒れているのを発見する。
周りを見るとウィスパーの他にも響香ちゃんや百々ちゃん、瀬呂くんなど後衛にいた人達がお腹を押さえて倒れていた。
「んー?手応えはあったんだよね。
何でなんともないのかな。」
私になんともなくても犠牲は出てるよ…。
フゥ2にウィスパーを頼み、私は腿にある機械を触る。
『相澤先生、私も自由にやっていいんですよね?』
「ああ。制限は設けない。」
相澤先生から許可は貰った。
さて誰にしよう。
先輩の個性は"すり抜け""ワープ"…いや、ワープはないと思う。おそらく速すぎてワープをしたように錯覚した可能性の方が高い。しかし残像が映らない程の速度とはどのくらいだろう。しかも誰にもばれずに背後に回る程のスピードだ。飯田くんの個性でさえ見えるのに。
「何したのかさっぱり分かんねぇ!」
「すり抜けるだけでも強いのにワープとか…。」
「それってもう無敵じゃないですか!」
「よせやい!」
遠形先輩は褒められて嬉しそうだ。
いっくんが私の前に立ち、下がりかけた士気を振るう。
「何かからくりがあると思うよ!すり抜けの応用でワープしてるのか、ワープの応用ですり抜けてるのか…。
どっちにしろ直接攻撃されるわけだから、カウンター狙いでいけばこっちも触れられる時があるはず!
何してるか分かんないなら分かってる範囲で仮説を立ててとにかく勝ち筋を探っていこう!」
「おお、サンキュー!謹慎明けの緑谷すげぇいい!」
「だったら探ってみなよ!」
通形先輩は地面に沈んだ。
やっぱり"すり抜け"てる。全ての物が自分の身体に干渉しなくなるんだ。
私はメダルを呼び妖怪ウォッチCに挿した。
『力を貸して、えんらえんら!』
えんらえんらは煙の妖怪で炭素などの集合体だ。遠形先輩と同じすり抜けが可能になる。
同じ系統になればカウンター狙い"のみ"に攻撃が効くだろう。
『(遠形先輩が現れる場所は……唯一倒せなかった私の後ろ。)』
予想は当たり、遠形先輩は私の背後に現れ拳を振るった。
宙を浮いている私は避け、そこにいっくんの蹴りが通る。
「必殺!ブラインドタッチ目潰し!」
いっくんの蹴りは通形先輩をすり抜け、通形先輩はいっくんの目に向かって指を突き刺す。
いっくんが怯み目を閉じた隙をついて、通形先輩はいっくんに腹パンを食らわせた。
『いっくん!』
「ほとんどがそうやってカウンターを画策するよね!ならば当然そいつを狩る訓練!するさ!」
「くそっ!」
「POWER!」
他の皆も応戦するも通形先輩に一瞬にして倒されてしまい、残りは私一人だった。
「ん~オレと同じ系統の個性か。厄介だ!」
そう言いながらも遠形先輩の攻撃は続く。自分の身体が掴めるような構造でないとしても、身体の中を通られるのは気分が悪い。
私の身体を通過する時に合わせて実体化しても向こうが瞬時にすり抜けてしまう。
今度は私が殴ろうとすると遠形先輩が消え、また背後に現れた。
『ジバニャン!』
「百烈肉球!!」
ジバニャンの拳が遠形先輩を襲う。
「!」
私を狙っていた拳の軌道が反れる。
隙の出来た顔面を殴ろうと拳を振るうと反対の手で掴まれ投げられた。
だが私の身体は手のみが実体化していたから…、
「腕だけが!?」
「ミツル、やりすぎだ。」
見学していた人達が仰天した通り、私の手首から先だけが壁に当たり落ちている。
『手がないの変な感じ。
慣れるかなぁ?』
「オレっちは慣れないニャン!怖いから速く治すニャン!」
手が霧散して煙状になると私の腕に戻ってくる。
手を何度か握って感覚に違和感がないか確かめる。
『よし!もう一度お願いします!』
「…うんいいよ。
いくぜ!」
殴る、蹴る、すり抜けをお互いが繰り返す。
しかし決着は簡単に付いてしまう。
遠形先輩のワープともいえる速さの移動に少し間があった。
どこから現れるのかと首を動かした刹那、反対側から遠形先輩が現れ、目の前に白い物が広がった。
『!?』
私を覆い被さった物は私を包み、辺りがボヤけてしまい何が怒ったのかすぐには理解出来なかった。
『え?…え!?閉じ込められた?!』
私を包むものはビニール袋だった。口を頑丈に縛られ逃げれそうになかった。
「いやあ!掃除道具入れにごみ袋があって助かった!
勿論未使用だから安心しなよ!」
「ふむ……勝負有り!」
相澤先生の声が袋越しに聞こえ負けた事を理解した。
いっくんが通形先輩に向かって行く。
すると、通形先輩の服がずり落ちた。
同時にフゥ2が顔面に張り付いてきて視界が暗くなった。
『な何!?』
「見ちゃダメ!霊和ちゃんには見せられない!」
『戦闘中に何言ってるの!?離れてー!』
フゥ2に続きウィスパーまでお腹に張り付き邪魔してきた。
いきなり何だと思いながら、フゥ2のお腹の星型の空洞から様子を見る。
何故かすっぽんぽんになった遠形先輩は慌ててズボンを履いている。そこにいっくんが蹴りかかった。
通形先輩の顔に直撃かと思ったいっくんの蹴りは通形先輩をすり抜けた。
『実物だよね?』
「わからない……ってどこから見てるのエッチ!」
フゥ2がキャーと叫んでお腹を抑えたため顔面から離れてくれた。
いっくんに続くように三奈ちゃん達が攻撃するがその全部の攻撃が通形先輩をすり抜ける。
こちら側の攻撃により砂煙が舞い、はれると通形先輩はいなくなっていた。
「まずは遠距離持ちだよね!」
「ギャアアアア!!!」
響香ちゃんの悲鳴に後ろを振り向くとまたすっぽんぽんになった遠形先輩がいた。
「見ちゃダメェェ!!」
またフゥ2が顔面に張り付いてくる。
既に見ちゃったよ。
─刹那、お腹に衝撃があり身体がぐらつく。
『っ?』
お腹にはずっとウィスパーがくっついていたはずだが、衝撃と共に離れていったのを肌で感じた。
「ウィスパーっ!」
焦った声をしたフゥ2が離れて行くと同時にウィスパーが地面に倒れているのを発見する。
周りを見るとウィスパーの他にも響香ちゃんや百々ちゃん、瀬呂くんなど後衛にいた人達がお腹を押さえて倒れていた。
「んー?手応えはあったんだよね。
何でなんともないのかな。」
私になんともなくても犠牲は出てるよ…。
フゥ2にウィスパーを頼み、私は腿にある機械を触る。
『相澤先生、私も自由にやっていいんですよね?』
「ああ。制限は設けない。」
相澤先生から許可は貰った。
さて誰にしよう。
先輩の個性は"すり抜け""ワープ"…いや、ワープはないと思う。おそらく速すぎてワープをしたように錯覚した可能性の方が高い。しかし残像が映らない程の速度とはどのくらいだろう。しかも誰にもばれずに背後に回る程のスピードだ。飯田くんの個性でさえ見えるのに。
「何したのかさっぱり分かんねぇ!」
「すり抜けるだけでも強いのにワープとか…。」
「それってもう無敵じゃないですか!」
「よせやい!」
遠形先輩は褒められて嬉しそうだ。
いっくんが私の前に立ち、下がりかけた士気を振るう。
「何かからくりがあると思うよ!すり抜けの応用でワープしてるのか、ワープの応用ですり抜けてるのか…。
どっちにしろ直接攻撃されるわけだから、カウンター狙いでいけばこっちも触れられる時があるはず!
何してるか分かんないなら分かってる範囲で仮説を立ててとにかく勝ち筋を探っていこう!」
「おお、サンキュー!謹慎明けの緑谷すげぇいい!」
「だったら探ってみなよ!」
通形先輩は地面に沈んだ。
やっぱり"すり抜け"てる。全ての物が自分の身体に干渉しなくなるんだ。
私はメダルを呼び妖怪ウォッチCに挿した。
『力を貸して、えんらえんら!』
えんらえんらは煙の妖怪で炭素などの集合体だ。遠形先輩と同じすり抜けが可能になる。
同じ系統になればカウンター狙い"のみ"に攻撃が効くだろう。
『(遠形先輩が現れる場所は……唯一倒せなかった私の後ろ。)』
予想は当たり、遠形先輩は私の背後に現れ拳を振るった。
宙を浮いている私は避け、そこにいっくんの蹴りが通る。
「必殺!ブラインドタッチ目潰し!」
いっくんの蹴りは通形先輩をすり抜け、通形先輩はいっくんの目に向かって指を突き刺す。
いっくんが怯み目を閉じた隙をついて、通形先輩はいっくんに腹パンを食らわせた。
『いっくん!』
「ほとんどがそうやってカウンターを画策するよね!ならば当然そいつを狩る訓練!するさ!」
「くそっ!」
「POWER!」
他の皆も応戦するも通形先輩に一瞬にして倒されてしまい、残りは私一人だった。
「ん~オレと同じ系統の個性か。厄介だ!」
そう言いながらも遠形先輩の攻撃は続く。自分の身体が掴めるような構造でないとしても、身体の中を通られるのは気分が悪い。
私の身体を通過する時に合わせて実体化しても向こうが瞬時にすり抜けてしまう。
今度は私が殴ろうとすると遠形先輩が消え、また背後に現れた。
『ジバニャン!』
「百烈肉球!!」
ジバニャンの拳が遠形先輩を襲う。
「!」
私を狙っていた拳の軌道が反れる。
隙の出来た顔面を殴ろうと拳を振るうと反対の手で掴まれ投げられた。
だが私の身体は手のみが実体化していたから…、
「腕だけが!?」
「ミツル、やりすぎだ。」
見学していた人達が仰天した通り、私の手首から先だけが壁に当たり落ちている。
『手がないの変な感じ。
慣れるかなぁ?』
「オレっちは慣れないニャン!怖いから速く治すニャン!」
手が霧散して煙状になると私の腕に戻ってくる。
手を何度か握って感覚に違和感がないか確かめる。
『よし!もう一度お願いします!』
「…うんいいよ。
いくぜ!」
殴る、蹴る、すり抜けをお互いが繰り返す。
しかし決着は簡単に付いてしまう。
遠形先輩のワープともいえる速さの移動に少し間があった。
どこから現れるのかと首を動かした刹那、反対側から遠形先輩が現れ、目の前に白い物が広がった。
『!?』
私を覆い被さった物は私を包み、辺りがボヤけてしまい何が怒ったのかすぐには理解出来なかった。
『え?…え!?閉じ込められた?!』
私を包むものはビニール袋だった。口を頑丈に縛られ逃げれそうになかった。
「いやあ!掃除道具入れにごみ袋があって助かった!
勿論未使用だから安心しなよ!」
「ふむ……勝負有り!」
相澤先生の声が袋越しに聞こえ負けた事を理解した。