96話
夢小説設定
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数分後、百ちゃん、響香ちゃん、梅雨ちゃん、障子くんが入ってきた。
百ちゃんが二人に支えられていて慌てて近寄る。
『百ちゃんどうしたの!?回復する?』
「個性を使いすぎてしまっただけなので大丈夫です。妖見さんのお手を掛けるわけにもいきませんわ。
それより先にクリアしていたとは流石ですわ!」
断られたけど少しでも何かしたいと思い、回復して貰うためにチョコボーをあげた。
数分後にはいっくん、かっちゃん、お茶子ちゃん、瀬呂くん、上鳴くん、切島くんがきた。
「勝己と出久が一緒にいる…まさか共闘したの…?」
恐々と二人を指差すフゥ2。フゥ2の代わりに質問したら即行かっちゃんに否定された。
「A組はこれで12人か。」
「あと9人…。」
「アナウンスでは残席は18人…。」
全員クリアするためには、残席の残り半分を雄英で埋めなくてはいけない。
『A組なら大丈夫。今までもなんとかなったんだもん。
皆を信じよ!』
「…そうですわね。」
「うん。A組は強い!そして強運の持ち主やよ!」
アナウンスで8名通過と知らされ、残り10人。
モニター越しには焦る受験者達。
そして宣言した通り、最後のラッシュというべき速さでA組は全てクリアした。
「おォオオ~…っしゃああああ!!!」
上鳴くんの雄叫びがその場に木霊する。
「スゲェ!!こんなんスゲェよ!」
「雄英全員、1次通っちゃったあ!!」
全員飛び上がるくらい喜んだ。
1次試験クリア者全員が控え室に集まり、2次試験の内容が目良さんから伝えられる。
<<えー100人の皆さん、これご覧下さい。>>
室内のモニターについ先程まで戦場だったフィールドが映し出される。
全員注目していると、モニターの中のそこら中で爆発が起き、建物が倒壊していく。一瞬で街が瓦礫の山となった。
<<次の試験でラストになります!
皆さんにはこれからこの被災現場でバイスタンダーとして救助演習を行ってもらいます。>>
『救助…!』
ヒーローの原点であり、私の夢だ。
<<ここでは一般市民としてではなく仮免許を取得した者として…どれだけ適切な救助を行えるか試させて頂きます。>>
障子くんが何かに気付きモニターを指差す。
「人がいる…。」
『えっ!?』
「あァア!?老人に子ども!?」
「危ねえ!何やってんだ!?」
まさか爆発中にも救援者が仕込まれているとは…。
爆発に巻き込まれたのか身体は汚れ血が流れている。
<<彼らはあらゆる訓練において今引っ張りダコの要救助者のプロ!!
"HELP・US・COMPANY"略してHUCの皆さんです。>>
モニター越しのおじいさんが赤い液体の入った瓶を持って口角を上げる。
「スタンドマン的な感じですかね?」
『私達やプロヒーローの為お仕事だね。』
<<傷病者に扮したHUCがフィールド全域にスタンバイ中。
皆さんにはこれからの彼らの救出を行ってもらいます。
尚、今回は皆さんの救出活動をポイントで採点していき、演習終了時に基準値を越えていれば合格とします。
10分後に始めますのでトイレなどすましといて下さいねー…。>>
目良さんの説明が終わり、それぞれが休憩を取る。
私は少しでも回復するために端で横になって目を閉じた。
ウィスパーが枕になってくれた。柔らかい。
R02.12.08