94話
夢小説設定
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圧縮訓練2日目もジバニャンとの合体でエクスプラズマ先生と組み手をした。昨日よりも妖術を使う頻度を増やした。
特訓後、いっくんや飯田くん達がコスチューム改変する為にサポート科の先生のオフィスに通ってると聞いた。
私もコスチュームを変えるべきだろうか?変身で変わってしまうから特に変える必要もないかもしれない。
『あ、コスチュームというか装備作れないかな?』
「装備でうぃす?」
『うん。メダルっていつもポケットか図鑑に入ってるでしょ?
いつも取る合間に隙が出来ちゃうから何とかしたいなって。
ボタンをポチっと押したら飛び出したりしてくれたらいいなって思うの。』
「百枚以上あるメダルにボタン付けたら大変なことになるしなぁ…。
うーん…俺たちじゃ思い付かないから、妖怪ウォッチを作ってたヨップル社に相談してみたらいいんじゃないかな。」
『そうしよう!』
何回行っても感動する妖魔界行きに眠いながらもワクワクした。
寮の私の部屋のベランダにいるうんがい鏡を通って、元ヨップル社である妖怪ヒーロー協会本部にやってきた。
アポ無しだったので受付で数分待ち、通された場所はいかにもラボみたいな場所だった。
ラフな格好をしたサメのような妖怪が近付いてきて挨拶をする。
「君から来てもらえるなんて感激だ!
私はシャッチー・バーグ。
様々な精密機械を作る天才と謳われているここの取締役をしている。以後宜しく頼むよ。」
フゥ2から「じいちゃんが発明した妖怪ウォッチを盗作して量産販売した張本人。世間にバレて一回職を追われた」なんてこっそり教えてくれた。
握手をして簡易応接のソファーに座る。
「私の所に来たということは妖怪ウォッチのことかい?この間直したばかりだが不具合でもあったか?」
『妖怪ウォッチの事じゃなくて装備のことで相談と製作を頼みたいの。』
メダル入れの事を相談すると、シャッチー・バーグは顎に手を当てて考え込む。
「数個ならなんとかなるが全てだと難しいな…。
製造番号を用いて10桁のボタンであれば重量は軽くなる。しかし全て覚えるのは途方もなく時間がいる。
電子タブレットにすれば属性から名前検索。…戦闘時に出来るわけないな。
ならボタンではなく他の手段だ。
ボタンじゃなく機械を叩いて出させるか。
振動でメダルの排出を促す。いや、これも何十通りもパターンを作れるわけない。
……!そうか振動か。」
ぶつぶつと思考駄々漏れで考えていたシャッチー・バーグが閃いたようで手を下ろす。
「振動だ。振動でメダルを区別して排出するんだ。」
『メダル入れを揺らすの?』
「そうじゃない。
名前を言うだけでメダルが飛び出すようにするんだ!」
『!』
「召喚する時に必ず妖怪の名前を言うだろ。その時に音声読み取り機能で認識してメダルが出せれば時間短縮にもなる!」
シャッチー・バーグは立ち上がり、近くにいた白衣のサメ妖怪に話をする。
「─…こんな感じで。…そうだ……。…うん、いいね。……飛び出した時に取りやすいように……──。」
時折紙にメモをしながら構想を練っていく。
たまに私に確認をしてきたり、私が動きやすいように作るために寸法を計ったりしながら製作まで進めた。