93話
夢小説設定
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必殺技は、変身してポッと頭に浮かぶことで使っている。そこに妖怪が使ってた必殺技が浮かぶこともあれば、新しい必殺技も思い浮かぶ。
しかし新しい必殺技の場合、妖怪単体で使えてた必殺技が、私と合体すると使えなくなる。コマさんがいい例だ。
だから合体して新しい必殺技が出来ても1つしか使えないのだ。
「ソウカ…ナラ今日ハ得意ナ必殺技ヲ極メヨウ。」
『実は…何が得意な技なのかもわかりません……。』
変身出来る前だったら無個性と変わらないので体術を極めるだろう。しかし今は妖術を使える。
超近距離戦から遠距離攻撃まで可能になった今、自分が一番得意な戦い方は何なのかわからない。
正直どんな戦いも出来ると思うというのが私の意見だ。
「全テノ必殺技ヲ使ッテ確カメルカ?
イヤ、必殺技ハソウ何度モ使イコメルモノデモナイナ…。」
「やはりというか…苦戦してるな。」
『相澤先生、』
私もエクトプラズム先生も悩んでいると、相澤先生が様子を見に来てくれた。
「例えばだ。個性のわからない敵相手にどんなメダルを使う?」
『とりあえずジバニャンですかね。素早く動けて力もちょっと強くなります。』
ジバニャンが可愛く頷く。
「ナラバ今日ハ其(ソレ)ノ強化ダナ。
明日カラハ何スルカ事前二己デ判断シテ来テクレ。君ハ特殊デ此方デハ判断シニクイ。」
『わかりました。』
ジバニャンと合体してエクトプラズム先生との組み手をする。
ヤったりヤられたりを繰り返してぶっ続けで動くと眠気が襲ってくる。この眠気もどうにかしなくてはいけない。課題が多すぎる。
まだ眠気より特訓する気力の方が大きいので続けていると、オールマイトがやってきた。
「やあやあ捗ってるかな?」
「ナカナカ筋ガ良イ。直グニ強クナレルダロウ。」
『ありがとうございます。』
組み手は昔から必死に努力してきた。相手の動き、呼吸、癖など把握してそれに合った動きをするのだ。
だから本当は組み手じゃなくて皆みたいに個性(妖術)の飛距離を伸ばす!みたいな特訓をしたかった。
黙ってしまった私にオールマイトが顔を覗き込んできた。
「どうした、悩み事かい?私でよければ相談に乗るよ。」
『い、いえ悩み事なんてそんな。ただ、ちょっと妖術の練習をしたかったなって…。』
ジバニャンでも妖術は放てるが主力じゃない。
「その格好はジバニャンくんだろう?」
『はい。
相澤先生に、個性のわからない相手に使う妖怪だからって。』
「説明してくれなかったのかい?相澤くんの指導はあっていると思うよ。
君の特技は相手を選ぶところだ。勿論良い意味でね。
優位の相性に持っていきやすく、敵が事前分析しにくい。
そして君の弱点も相手を選ぶところだ。相手が動いて分析している時にヤられたんじゃもともこもないからね。
だから徹底的に基礎を強化するんだ。」
もし、とりあえずでジバニャンではなくコマじろうだったら、今頃はコマじろうとだったらしい。
もしもを呟くとジバニャンに激しく拒否された。
オールマイトに解説に納得してヤル気に充ち、残りの時間も頑張って特訓した。
───
夕方になり眠気と疲労がマックスで今日の訓練は終わった。
『眠い…。』
「まだ寝ちゃダメですよ!」
「ほら足動かして。寮まで行かなきゃ。」
眠気を堪えて寮まで戻る。動きが鈍く一歩一歩が遅い。いつまでも着かないような気になってくる。
『ふあぁ……
眠気も妖力増えれば改善するのかなぁ?』
「そうなんじゃありません?
私達は妖力が減ったからと言って眠くなりませんがね。」
「疲れるだけだよね。そこは妖怪と人間の差かなぁ?」
「疲れすぎて眠くなっているだけでは?」
『どうすれば妖力増えるかな。』
通常個性の強化は身体を限界まで追い込み、今の力じゃ足りないから増やすように身体(または脳)に命令させる。
同じ理論でいけば、私もひたすら妖術を使って身体に負荷をかけなければいけない。しかし私の場合負荷をかければ寝てしまい、仮免資格までの貴重な時間を無くしてしまう。
『時間が足りない…。もっと時間が増えてほしいよっ…。』
「そんな方法あるわけ……あ、」
『?
どうしたの?』
「いや、何でもない。これはダメだもん。」
何か思い付いたようだがフゥ2は答えない。
「変な人ですね~。
もし○ボックスでもなけりゃ無理でしょうに。」
「あるニャンよ。」
おとぎ話のような代物があるわけないとウィスパーと二人で笑ってると、ジバニャンが平然と答えた。
『何か良い方法あるの??』
「ダメだって!教えなくていいから!」
フゥ2がジバニャンを押さえようとするが、猫の方が素早く動いて逃げる。
「うんがい三面鏡で過去に行くニャン。過去で力を磨いて、時を渡った時間に戻れば現実の時間は動かないニャンよ。」
『過去に行けるの!?それしたい!』
眠気がどこかに飛んでいくような情報だった。
時間を移動すれば時間を気にせずに特訓できるなんて凄い!
それなのにフゥ2は断固反対と首を振る。
「時間を移動しても自分の身体は成長するんだよ?!特訓するってなったら1日2日じゃなくて何週間も何ヵ月もかかるかもしれない…。
そしたら霊和ちゃんのヒーロー期間も短くなっちゃうの。
そんなことまでして行かせられない。なにより若い時間を無駄にさせたくない。」
『若い時間って…大袈裟だよ。そんな一瞬でおばあさんになるわけじゃないのに。』
「子供が考えるより、身体にガタが来るのは早いの!俺の経験談!
わかったいいね!?」
『は、はぁい…。』
凄い剣幕で無理矢理頷かされた気がする…。
過去に行ってみたい気持ちを抑えて帰路に就いた。
R02.11.06
しかし新しい必殺技の場合、妖怪単体で使えてた必殺技が、私と合体すると使えなくなる。コマさんがいい例だ。
だから合体して新しい必殺技が出来ても1つしか使えないのだ。
「ソウカ…ナラ今日ハ得意ナ必殺技ヲ極メヨウ。」
『実は…何が得意な技なのかもわかりません……。』
変身出来る前だったら無個性と変わらないので体術を極めるだろう。しかし今は妖術を使える。
超近距離戦から遠距離攻撃まで可能になった今、自分が一番得意な戦い方は何なのかわからない。
正直どんな戦いも出来ると思うというのが私の意見だ。
「全テノ必殺技ヲ使ッテ確カメルカ?
イヤ、必殺技ハソウ何度モ使イコメルモノデモナイナ…。」
「やはりというか…苦戦してるな。」
『相澤先生、』
私もエクトプラズム先生も悩んでいると、相澤先生が様子を見に来てくれた。
「例えばだ。個性のわからない敵相手にどんなメダルを使う?」
『とりあえずジバニャンですかね。素早く動けて力もちょっと強くなります。』
ジバニャンが可愛く頷く。
「ナラバ今日ハ其(ソレ)ノ強化ダナ。
明日カラハ何スルカ事前二己デ判断シテ来テクレ。君ハ特殊デ此方デハ判断シニクイ。」
『わかりました。』
ジバニャンと合体してエクトプラズム先生との組み手をする。
ヤったりヤられたりを繰り返してぶっ続けで動くと眠気が襲ってくる。この眠気もどうにかしなくてはいけない。課題が多すぎる。
まだ眠気より特訓する気力の方が大きいので続けていると、オールマイトがやってきた。
「やあやあ捗ってるかな?」
「ナカナカ筋ガ良イ。直グニ強クナレルダロウ。」
『ありがとうございます。』
組み手は昔から必死に努力してきた。相手の動き、呼吸、癖など把握してそれに合った動きをするのだ。
だから本当は組み手じゃなくて皆みたいに個性(妖術)の飛距離を伸ばす!みたいな特訓をしたかった。
黙ってしまった私にオールマイトが顔を覗き込んできた。
「どうした、悩み事かい?私でよければ相談に乗るよ。」
『い、いえ悩み事なんてそんな。ただ、ちょっと妖術の練習をしたかったなって…。』
ジバニャンでも妖術は放てるが主力じゃない。
「その格好はジバニャンくんだろう?」
『はい。
相澤先生に、個性のわからない相手に使う妖怪だからって。』
「説明してくれなかったのかい?相澤くんの指導はあっていると思うよ。
君の特技は相手を選ぶところだ。勿論良い意味でね。
優位の相性に持っていきやすく、敵が事前分析しにくい。
そして君の弱点も相手を選ぶところだ。相手が動いて分析している時にヤられたんじゃもともこもないからね。
だから徹底的に基礎を強化するんだ。」
もし、とりあえずでジバニャンではなくコマじろうだったら、今頃はコマじろうとだったらしい。
もしもを呟くとジバニャンに激しく拒否された。
オールマイトに解説に納得してヤル気に充ち、残りの時間も頑張って特訓した。
───
夕方になり眠気と疲労がマックスで今日の訓練は終わった。
『眠い…。』
「まだ寝ちゃダメですよ!」
「ほら足動かして。寮まで行かなきゃ。」
眠気を堪えて寮まで戻る。動きが鈍く一歩一歩が遅い。いつまでも着かないような気になってくる。
『ふあぁ……
眠気も妖力増えれば改善するのかなぁ?』
「そうなんじゃありません?
私達は妖力が減ったからと言って眠くなりませんがね。」
「疲れるだけだよね。そこは妖怪と人間の差かなぁ?」
「疲れすぎて眠くなっているだけでは?」
『どうすれば妖力増えるかな。』
通常個性の強化は身体を限界まで追い込み、今の力じゃ足りないから増やすように身体(または脳)に命令させる。
同じ理論でいけば、私もひたすら妖術を使って身体に負荷をかけなければいけない。しかし私の場合負荷をかければ寝てしまい、仮免資格までの貴重な時間を無くしてしまう。
『時間が足りない…。もっと時間が増えてほしいよっ…。』
「そんな方法あるわけ……あ、」
『?
どうしたの?』
「いや、何でもない。これはダメだもん。」
何か思い付いたようだがフゥ2は答えない。
「変な人ですね~。
もし○ボックスでもなけりゃ無理でしょうに。」
「あるニャンよ。」
おとぎ話のような代物があるわけないとウィスパーと二人で笑ってると、ジバニャンが平然と答えた。
『何か良い方法あるの??』
「ダメだって!教えなくていいから!」
フゥ2がジバニャンを押さえようとするが、猫の方が素早く動いて逃げる。
「うんがい三面鏡で過去に行くニャン。過去で力を磨いて、時を渡った時間に戻れば現実の時間は動かないニャンよ。」
『過去に行けるの!?それしたい!』
眠気がどこかに飛んでいくような情報だった。
時間を移動すれば時間を気にせずに特訓できるなんて凄い!
それなのにフゥ2は断固反対と首を振る。
「時間を移動しても自分の身体は成長するんだよ?!特訓するってなったら1日2日じゃなくて何週間も何ヵ月もかかるかもしれない…。
そしたら霊和ちゃんのヒーロー期間も短くなっちゃうの。
そんなことまでして行かせられない。なにより若い時間を無駄にさせたくない。」
『若い時間って…大袈裟だよ。そんな一瞬でおばあさんになるわけじゃないのに。』
「子供が考えるより、身体にガタが来るのは早いの!俺の経験談!
わかったいいね!?」
『は、はぁい…。』
凄い剣幕で無理矢理頷かされた気がする…。
過去に行ってみたい気持ちを抑えて帰路に就いた。
R02.11.06