89話
夢小説設定
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そして…
「ついにやって来ました決・勝・戦!!」
ステージに立つのは私達と、Kチームのビック3なんていわれている3体なのだが…1体目は赤い体毛に三角形の耳は片方だけ切れている。二股の尻尾に、腹巻きにはダイナマイトらしきものがある。2体目は白い身体に垂れめの耳。背中には風呂敷を背負っている。3体目は白いマシュマロみたいな身体にフヨフヨした頭と足。身体の大きさこそ違うものの、どう見てもジバニャン、コマさん、ウィスパーにそっくりだった。
『…兄弟か何かかな?』
「違うニャン!オレっちあんな不細工じゃないニャン!」
「オラに兄ちゃんいたズラか…?」
「兄ちゃんの兄ちゃんズラ!?」
妖怪は見た目が同じでも関わりのないことが多いのでちょっとした冗談のつもりだったのだが、ジバニャンには怒られコマさんコマじろうは本気にしてしまった。コマ兄弟ごめんね。威圧感のある相手から意識をずらしたかっただけなの。
「泣いても負けてもこれが最後!勝利を手にするのはどちらでしょうか!?それでは試合開始ぃぃいい!!」
開始直後に頭上から両手の拳を降り下ろしたのはジバニャンそっくりのレッドJ。避けるものの一発の威力は盛大で衝撃波で吹き飛ばされそうになる。なんとか体勢を戻したところに、コマさんそっくりのマイティードッグが首にぶら下げた頭蓋骨を投げてきてそれが地面にぶつかると爆発した。
ウィスパーそっくりのウィスマロマンは見るからに危険そうな緑色のブレスを吐き敵見方関係なしに痛みが襲う。
「お前何すんだ!」
「ごめんー…。」
「あいつウィスパーそっくりで空気読めない奴だニャン。」
相手チームに協力やコンビネーションは皆無で決勝まで力でねじ伏せてきたようだ。逆に此方はコンビネーションで此処(決勝)まで来たのだ。ならばそれを生かすのみ。
ジバニャンと合体して、近距離攻撃のレッドJを狙って走る。マイティードッグの頭蓋骨爆弾が投げ込まれるがコマじろうの雷で打ち落とす。ウィスマロマンにはコマさんが近付けないように術で壁を作る。
レッドJに数発入れ必殺技を放つがあまりダメージが入っていない。コマさんの壁が凪ぎ払われウィスマロマンが小さなウィスマロマンを10程生み出し嫌がらせ程度の攻撃をしてくる。
宙にぶら下げられたコマさんを救出して距離を取る。
「数が多すぎるズラ…。」
『三人だけでも辛かったのに増えるなんて…。』
小さなウィスマロマンは何度か攻撃すれば消えたが次々に増殖するウィスマロマンに防戦一方になってしまう。
ジバニャンのままでは勝てそうにない。コマじろうと交代しよう。
…だがその前に。
誰にも聞こえないよう口を動かしてジバニャンに伝える。
「…OKニャン。それまで倒されるなニャンよ。」
『うん。』
ジバニャンとの合体を一度解き、コマじろうと合体する。いつ見てもオレンジ色のキュロットが可愛らしい。
『風雷の術!!』
左右にでんでん太鼓が出現し、ひとりでに鳴ると何本もの雷(イカヅチ)が落ちて周りの小さなウィスマロマン達に当たる。一気に4分の3の小さなウィスマロマンが消滅した。
残りの小さなウィスマロマンにも雷の術で攻撃して全て消し、本体である巨大なウィスマロマンにも必殺技を喰らわせた。
雷でプスプスと音を立てて倒れたウィスマロマンにウィスパーが戦闘不能とジャッジした。
これで残りは2体。