89話
夢小説設定
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見ていないうちに三回戦目は終わっていて、次のチームが発表される。
「次は私が一番見てほしい試合です!
Gチーム、"燃えたぎる獅子"からメラメライオン、、グラグライオン、轟獅子の3人!そしてHチームは私のご主人であり、妖魔界と人間界を引き裂いた者を倒したヒーロー・妖見霊和ちゃん、その他お供のジバニャン、コマさん、コマじろうでうぃすぅぅうう!!」
『ええ!!?
待って!試合に出るなんて一言も言ってないよ!』
観客席の反対側では一回戦目に出ていたアッチィソウルブラザーズが中央に向かって怒鳴っている。よく見たら相手選手のメラメライオンはアッチィソウルブラザーズの一人だった。
他の二人はメラメライオンそっくりで、グラグライオンが赤と黒っぽい色で、轟獅子が銀みたいな色をしている。
「オレっちが登録しといたニャン!
此処(公の場)で霊和ちゃんの強さを見せつければ、皆霊和ちゃんが妖魔界にいるのを認めてくれるニャン!
なによりオレっちと霊和ちゃんが合体してカッコイイ処を見せるニャン!」
「結局自分の為じゃん!」
人間が妖怪より上になったらまた妖魔界が乗っ取られるって抗議来ないかなぁ…?
「オラも霊和ちゃんと合体したいズラ。」
「オレっちと合体するって決まってるニャン!
さあ行くニャン!コマさん達も付いてくるニャンよ。」
コマさんを一蹴りし、ジバニャンは私の手を引いて観客席から飛び下りた。ウィスパーにも急かされ、試合に出ることになってしまった。
ステージ中央に立つと、観客席から声援が聞こえる。結構な人数の友達も妖魔一武道会を見に来ているみたいだ。
「それでは4回戦目開始でうぃぃいす!!」
激しく太鼓が鳴らされ試合が始まった。速攻で来るメラメライオンの炎を避け、ジバニャンがメラメライオンの腹に拳を振るう。
『コマさん、コマじろうは術で後方支援して!』
コマじろうがジバニャンの隣に並んで術を放つ。コマさんは…というとステージの端で逃げ回っていた。
「戦うなんて無理ズラー!怖いズラー!」
「お前も闘えニャン!」
コマさんにツッコんで集中を切らした隙に横から轟獅子が突っ込んでくる。私が回し蹴りをして間に入り、見事にあたった轟獅子はぶっ飛ぶ。
『ジバニャン大丈夫?
コマさん火炎耐性あるよね!?』
「あ…そうだったズラ。」
逃げ回っていたコマさんは立ち止まり、コマじろうと一緒に術を放つ。
私はジバニャンのメダルを妖怪ウォッチCに入れて変身する。
「おおっと!霊和ちゃんとジバニャンの合体だー!!」
ジバニャンの猫の素早さを利用してメラメライオンの炎を避け近付いたところを殴る。続けざまにグラグライオンの背後に周りハイキックで側頭部を強打させ飛ばす。倒れかけた二人をコマじろうの電撃で気絶させて残りは轟獅子一人になった。
メラメライオンとグラグライオンより高いランクの轟獅子は体術も出来るようで私の攻撃が避けられる。
「霊和ちゃん避けてズラ!」
コマじろうの声に咄嗟に後ろに下がると、轟獅子の背後からコマじろうの必殺技とコマさんの必殺技が同時に発動した。
「轟獅子に直撃ー!!
これはどうだぁ……っと気絶してます!Hチームの勝利ぃい!」
なんとか試合に勝ち、ホッと一息吐いた。しかし妖魔一武道会はトーナメント式なのであと3回勝たなければならない。
いや、優勝しても景品欲しいと思わないから負けてもいいんじゃないかなぁ…。
意気揚々としているジバニャンにそんなこと言えるはずもなく、また深く息を吐いた。
私達の二回戦目の相手は綺麗好き同盟のアライ魔将、かたづ家来、ハミガキ婦人でかたづ家来の数が20くらいいて手間取ったがなんとか勝った。
三回戦目は万尾獅子がいるCチームとだった。万尾獅子は、自分が狙った時以外動かないので、満を持される前に倒し、打撃攻撃が当たらないぬらりくらりには広範囲のコマさんの術で倒した。残ったどっちつかずは誰に攻撃するか迷っていたので簡単に倒せた。