31話
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バスが演習場に着いて降りると、巨大な施設が鎮座していた。
そして入り口にスペースヒーローの13号が待っていた。
この演習場は水難事故、土砂災害、火事などあらゆる事故や災害を想定されていて、ウソの災害や事故ルーム、略してUSJと言われている。
13号先生と相澤先生が何かやり取りをした後、13号先生が皆の前に立つ。
「えー始める前にお小言を一つ二つ…三つ…四つ…。」
ヒーロー基礎学の教師であるオールマイトがいないにも関わらず進めるみたいだ。
「皆さんご存知だと思いますが、僕の個性は”ブラックホール”。どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます。」
「その個性でどんな災害からも人を救い上げるんですよね。」
いっくんが興奮気味に言った。
「えぇ。しかし簡単に人を殺せる力です。
皆の中にも"そういう"個性がいるでしょう。
超人社会は個性の使用を資格制にし、厳しく規制することで一見成り立っているようには見えます。
しかし一歩間違えれば容易に人を殺せる"いきすぎた個性"を個々が持っていることを忘れないで下さい。」
いっくんの個性も力加減を間違えれば首の骨が折れるかもしれない。
かっちゃんの個性も身体がバラバラになってしまうかもしれない。
私の個性自体に殺傷能力はない。だが友達の力を借りた時は異なってくる。
私だって人を殺してしまうかもしれないのだ。
「この授業では…心機一転!人命の為に個性をどう活用するかを学んでいきましょう。
君たちの力は人を傷つける為にあるのではない、助ける為にあるのだと心得て帰って下さいな。」
13号先生は静聴に対し感謝を述べ、ペコリとお辞儀をした。
「ブラボーでうぃすー!!」
「あのヒーロー良いこと言うねー!」
ウィスパーもフゥ2も拍手をする。
ジバニャンには話が難しかったのか私の足元でお菓子を食べていた。
13号先生の言っていることは常識なのかもしれないが、常識故に忘れられてしまう。
今一度述べられた事を心に噛み締めた。
歓声が収まるのを見届けた相澤先生はそんじゃあまずは…。と授業を開始しようとした。
しかしその前に異変に気付いた。
「一固まりになって動くな!!!」
その叫びに全員動きを止めてしまう。
先の階段を下りた先に、妙な靄が立ちこめていた。
「13号!!生徒を守れ!!」
『っ。』
相澤先生の普段と違う血相を見る限り、いいものではない事は確かだった。
私も何が出るのかと身構えた。
唖然とする生徒達に相澤先生は注意をする。
「動くな、あれは"敵"だ!!!」
相澤先生の言う通り、"敵"が靄から続々と現れた。
「13号に…イレイザーヘッドですか…。
先日頂いた教師側のカリキュラムではオールマイトがここにいるはずなのですが…。」
靄が喋っている。異形型の個性なのだろう。
「やはり先日のはクソ共の仕業だったか。」
相澤先生はゴーグルをつけて戦闘体勢に入る。
靄の中からとりわけ危険そうな模型の手顔に付けた男が何やら喋ってる。
「どこだよ…。
せっかくこんなに大衆引き連れてきたのにさ…。
オールマイト…平和の象徴…。
いないなんて…。
子供を殺せば来るのかな?」
背筋が凍るような視線を浴びたのは初めてだった。
H30.06.21
そして入り口にスペースヒーローの13号が待っていた。
この演習場は水難事故、土砂災害、火事などあらゆる事故や災害を想定されていて、ウソの災害や事故ルーム、略してUSJと言われている。
13号先生と相澤先生が何かやり取りをした後、13号先生が皆の前に立つ。
「えー始める前にお小言を一つ二つ…三つ…四つ…。」
ヒーロー基礎学の教師であるオールマイトがいないにも関わらず進めるみたいだ。
「皆さんご存知だと思いますが、僕の個性は”ブラックホール”。どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます。」
「その個性でどんな災害からも人を救い上げるんですよね。」
いっくんが興奮気味に言った。
「えぇ。しかし簡単に人を殺せる力です。
皆の中にも"そういう"個性がいるでしょう。
超人社会は個性の使用を資格制にし、厳しく規制することで一見成り立っているようには見えます。
しかし一歩間違えれば容易に人を殺せる"いきすぎた個性"を個々が持っていることを忘れないで下さい。」
いっくんの個性も力加減を間違えれば首の骨が折れるかもしれない。
かっちゃんの個性も身体がバラバラになってしまうかもしれない。
私の個性自体に殺傷能力はない。だが友達の力を借りた時は異なってくる。
私だって人を殺してしまうかもしれないのだ。
「この授業では…心機一転!人命の為に個性をどう活用するかを学んでいきましょう。
君たちの力は人を傷つける為にあるのではない、助ける為にあるのだと心得て帰って下さいな。」
13号先生は静聴に対し感謝を述べ、ペコリとお辞儀をした。
「ブラボーでうぃすー!!」
「あのヒーロー良いこと言うねー!」
ウィスパーもフゥ2も拍手をする。
ジバニャンには話が難しかったのか私の足元でお菓子を食べていた。
13号先生の言っていることは常識なのかもしれないが、常識故に忘れられてしまう。
今一度述べられた事を心に噛み締めた。
歓声が収まるのを見届けた相澤先生はそんじゃあまずは…。と授業を開始しようとした。
しかしその前に異変に気付いた。
「一固まりになって動くな!!!」
その叫びに全員動きを止めてしまう。
先の階段を下りた先に、妙な靄が立ちこめていた。
「13号!!生徒を守れ!!」
『っ。』
相澤先生の普段と違う血相を見る限り、いいものではない事は確かだった。
私も何が出るのかと身構えた。
唖然とする生徒達に相澤先生は注意をする。
「動くな、あれは"敵"だ!!!」
相澤先生の言う通り、"敵"が靄から続々と現れた。
「13号に…イレイザーヘッドですか…。
先日頂いた教師側のカリキュラムではオールマイトがここにいるはずなのですが…。」
靄が喋っている。異形型の個性なのだろう。
「やはり先日のはクソ共の仕業だったか。」
相澤先生はゴーグルをつけて戦闘体勢に入る。
靄の中からとりわけ危険そうな模型の手顔に付けた男が何やら喋ってる。
「どこだよ…。
せっかくこんなに大衆引き連れてきたのにさ…。
オールマイト…平和の象徴…。
いないなんて…。
子供を殺せば来るのかな?」
背筋が凍るような視線を浴びたのは初めてだった。
H30.06.21