28話
夢小説設定
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──…全ての戦闘訓練は終わり、オールマイトから評価を貰った。
私は戦闘訓練なのだから戦ってほしかったなぁ…と言われたが他は問題なかった。
放課後、私達は教室で反省会を開いた。
「轟の個性凄かったよなー。」
「それに勝つ妖見ちゃんも凄いよね!」
「そういや妖見の個性ってなんだったんだ?」
桃色の肌の女の子、芦戸三奈ちゃんが私の話題を出してきて、切島くんに聞かれた。
『私の個性は霊視。生きてる人間じゃない人が見えるんだ。』
「「「?」」」
『ちょっと手を借りるね~。』
三奈ちゃんが首を傾げながらも手を出してくれたので握る。
私の友達だよ。とウィスパーとジバニャンを紹介する。
「なにこれ!ブサイクじゃん!」
「ブサイクとはなんですか!!?私の素晴らしい顔に向かって!!」
オモシロー!と三奈ちゃんはウィスパーの顔を引っ張っていた。
手を離すと見れなくなり、ウィスパーを触っている触感もなくなったのに不思議がっていた。
まだ話したことのなかった身長の大きい百ちゃんと、前髪がアシンメトリーな耳郎響香ちゃんと、身体が透明な葉隠透ちゃんも私も握らせてと言ってきたので袖を捲って素肌に触らせる。
「この猫ちゃん可愛いらしいですわ!」
「おー…猫が喋ってる。」
「確かに不細工…だね~。」
私は透ちゃんの手の感覚がしっかりあるのが不思議に思う。
私にも見えない人はいるんだなぁと知った。
お茶子ちゃんと梅雨ちゃんも混ざってわちゃわちゃする。
『こっちがジバニャンで、こっちがウィスパー。
いつもはもう一人いるんだけど今はいっくん…緑谷くんを見ててもらってるの。
皆妖怪なんだって。』
「妖怪!?」
「本当にいたんだー。」
見ている女の子達は納得するが、聞いていた飯田くんがそんなものいるはずない!と否定してきた。
『妖怪は本当にいるよ!幽霊もいるし精霊だって。
戦闘訓練で使ったビルにも何人か住んでたよ!』
「す…っ!?」
飯田くんもだが、他にも何人かが顔を青冷める。
上鳴くんが手を出してきた。
「なぁ、お、俺も見ていいか?」
「なっ!?女の子と手を繋ぐのか!?ずりーぞ!
オイラも!オイラも手を繋いでくれ!」
私よりも随分と小さい頭が葡萄みたいな男子、峰田実くんがジャンプをしてアピールしてくる。
『うん。いいよ~。』
「ちょ、止めときなよ。こいつら下心あるよ。」
『?』
「下心なんてねーよ!
ただ本物の妖怪とやらを見てみたいなーなんて思っただけだ!
女の子と手を繋ぐシチュエーションは憧れるけど…。」
「オイラも下心なんてない!!
女の子と手を繋ぎたいだけだ!!」
「こいつら…。」
響香ちゃんが呆れた顔で二人を見て、百ちゃんと三奈ちゃんが私と二人の間に入る。
「霊和に近付くな!こんな無垢な子まで汚す気か!!」
「そうですわ。
離れてください。」
『んー、でもこれから一緒に戦うなら手を繋ぐくらい慣れて貰わないと…。』
戦う上では意志疎通するために見えていた方がいい。
作戦を考えたりするのにも私を介してじゃ時間が掛かってしまう。
「んー…霊和がいいなら止めないけど…。
でも男子には気をつけなよ。」
『う?うん。』
たぶん殴られないようにしろと言うことだろう。
じゃあ、と言うことで二人の前に手を出す。
「失礼しまー…──ドゴンッッ!!!!
上鳴くんと手を握ろうと思ったら大きな音がして皆してそちらを見る。
かっちゃんが机を荒々しく蹴っていた。
かっちゃんはカバンを持って皆の横を通る。
「反省会しねーのか?」
「…。」
切島くんの質問には答えず教室の扉を開ける。
『えっ。かっちゃん、もう高校生になったから帰りのランニングしないの?』
中学では何か用がない限り毎日ランニングをして帰っていた。
「…今日はしねぇ。」
かっちゃんはそれだけ言って教室を出て行ってしまった。
どうして一人で帰ってしまったんだろう…。
動けずどうすればいいか悩んだ。
『かっちゃん…。』
「んだよー、つれねぇなー。」
「まぁまぁ。爆豪も疲れてんだろ。」
私は自分の席に戻り、急いで帰る支度をした。
「あら。霊和ちゃんも帰るのね。」
『うん!
かっちゃん追い掛ける!』
リュックを背負い教室を出ようとすると、ちょうどいっくんとフゥ2が戻ってきた。
『もう怪我治ったんだね。』
「うん。」
『良かった…。
フゥ2もおかえり。』
「え、あ…うん。」
言葉が詰まるフゥ2に不思議に思うと、いっくんがフゥ2がいたの!?と驚いてくる。