26話
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放課後になり、相澤先生に言われたので校長室に来ていた。
「うわぁ、広いなー。
さすが国立の校長室だね。」
フゥ2が好奇心まっしぐらに辺りを探索している。
私達はソファーに座り、事務員さんが入れてくれたお茶を飲む。
「入学初日に済まないね。一つ二つ話をしようと思って呼んだんだ。
しかしA組は入学式に出ないとは思わなかったよ。」
笑ってるので流す処だったが、やはり入学式はあったみたいだ。
相澤先生の独断で入学初日に個性把握テストをしたんだと察した。
『お話というのは何ですか?というか一生徒が校長先生とお茶って大丈夫ですかね?』
「いいのいいの。それにお茶会なんだから前みたいに気楽に話してくれていいんだよ。」
とは言ってもそれは年功序列などない妖怪だと思っていたからで、妖怪ではないと知った学校の校長先生相手にタメ口とはいいのだろうか。
しかし押しの強い根津に根負けしてタメ口に戻された。
「今も霊和ちゃんの側に妖怪はいるんだよね?」
『うん。皆いるよ。』
失礼しますと根津の隣に座って小さな手を掴む。
「…いつ見ても君達は面白い存在だね。」
「そりゃ見慣れない人間には不可思議な存在でしょう。
しかし私達は人間の周りにいつもいますよ。」
「そう、なんだね。」
探索していたフゥ2が見られていることに気が付いて戻ってくる。
「それで要件はなんなの?」
まだ根津に対する警戒心が解けていないのか、声を下げて質問してくる。
「そう慌てなくてもいいじゃないかな。
君達の為にこのクッキーも取り寄せたんだから食べてみないかい。」
フゥ2はクッキーを一瞥してジバニャンを見る。
ジバニャンは既にクッキーを食べていて口の周りには食べかすが付いていた。
「毒は入ってなさそうだけど俺はいいや。」
「毒!?オレっち食べちゃったニャンッ!!」
「入ってないから心配しなくて大丈夫だよ。
僕は君達にも快適に学校を過ごせるようにしていきたいと思っているんだ。
まずはジバニャンくんが地べたで授業を受けないように机も用意してみたよ。」
私の隣に置かれていた机はジバニャンの席だったみたいだ。
「オレっちの席ニャン!?お昼寝し放題ニャン!」
お礼にチョコボーあげるニャン!と腹巻きの中から出したチョコのお菓子を根津に渡していた。
『何でそこまで面倒を見てくれるの?』
私の質問に少し間を置いてから話し始める。
「それは君の個性を見て…君ほどのレアな個性はないから欲しくなったというものもあるだろうね。
だけど僕は君の内面を見て、君なら正しきヒーローになってくれると思ったから君が欲しくなったんだよ。そして君を僕の手で育ててみたい。
そんな浅はかな理由さ。」
根津の真理はよくわからない。
だけど根津が私の周りに危険を及ぼすとは思えなかった。
根津とは色々話をした。
妖怪の事が多かったが、学校外にはなるべく妖怪の存在が広まらないよう手を回してくれるらしい。
フゥ2達の為にも有り難い。
「そういえば妖怪ウォッチは一度滅んだんだよね?
なら何故君は持っているの?」
「それはですねぇ…。」
「ウィスパーが悪いんだよ。
誤って妖怪ウォッチを飲み込んじゃったんだよ。そのままずっと身体の中に残ったまんま。
俺達も霊和ちゃんと会う時まで忘れてたけどね!」
アハハと茶化した言い方をするフゥ2。
『…ウィスパーってホント不思議な身体だね。』
「分解してみてもいいかな?」
「ダメに決まっているでしょー!!分解ってなんなんですか!怖いですよ!」
根津とのお茶会は暗くなるまで続いたのだった。
H30.05.19
「うわぁ、広いなー。
さすが国立の校長室だね。」
フゥ2が好奇心まっしぐらに辺りを探索している。
私達はソファーに座り、事務員さんが入れてくれたお茶を飲む。
「入学初日に済まないね。一つ二つ話をしようと思って呼んだんだ。
しかしA組は入学式に出ないとは思わなかったよ。」
笑ってるので流す処だったが、やはり入学式はあったみたいだ。
相澤先生の独断で入学初日に個性把握テストをしたんだと察した。
『お話というのは何ですか?というか一生徒が校長先生とお茶って大丈夫ですかね?』
「いいのいいの。それにお茶会なんだから前みたいに気楽に話してくれていいんだよ。」
とは言ってもそれは年功序列などない妖怪だと思っていたからで、妖怪ではないと知った学校の校長先生相手にタメ口とはいいのだろうか。
しかし押しの強い根津に根負けしてタメ口に戻された。
「今も霊和ちゃんの側に妖怪はいるんだよね?」
『うん。皆いるよ。』
失礼しますと根津の隣に座って小さな手を掴む。
「…いつ見ても君達は面白い存在だね。」
「そりゃ見慣れない人間には不可思議な存在でしょう。
しかし私達は人間の周りにいつもいますよ。」
「そう、なんだね。」
探索していたフゥ2が見られていることに気が付いて戻ってくる。
「それで要件はなんなの?」
まだ根津に対する警戒心が解けていないのか、声を下げて質問してくる。
「そう慌てなくてもいいじゃないかな。
君達の為にこのクッキーも取り寄せたんだから食べてみないかい。」
フゥ2はクッキーを一瞥してジバニャンを見る。
ジバニャンは既にクッキーを食べていて口の周りには食べかすが付いていた。
「毒は入ってなさそうだけど俺はいいや。」
「毒!?オレっち食べちゃったニャンッ!!」
「入ってないから心配しなくて大丈夫だよ。
僕は君達にも快適に学校を過ごせるようにしていきたいと思っているんだ。
まずはジバニャンくんが地べたで授業を受けないように机も用意してみたよ。」
私の隣に置かれていた机はジバニャンの席だったみたいだ。
「オレっちの席ニャン!?お昼寝し放題ニャン!」
お礼にチョコボーあげるニャン!と腹巻きの中から出したチョコのお菓子を根津に渡していた。
『何でそこまで面倒を見てくれるの?』
私の質問に少し間を置いてから話し始める。
「それは君の個性を見て…君ほどのレアな個性はないから欲しくなったというものもあるだろうね。
だけど僕は君の内面を見て、君なら正しきヒーローになってくれると思ったから君が欲しくなったんだよ。そして君を僕の手で育ててみたい。
そんな浅はかな理由さ。」
根津の真理はよくわからない。
だけど根津が私の周りに危険を及ぼすとは思えなかった。
根津とは色々話をした。
妖怪の事が多かったが、学校外にはなるべく妖怪の存在が広まらないよう手を回してくれるらしい。
フゥ2達の為にも有り難い。
「そういえば妖怪ウォッチは一度滅んだんだよね?
なら何故君は持っているの?」
「それはですねぇ…。」
「ウィスパーが悪いんだよ。
誤って妖怪ウォッチを飲み込んじゃったんだよ。そのままずっと身体の中に残ったまんま。
俺達も霊和ちゃんと会う時まで忘れてたけどね!」
アハハと茶化した言い方をするフゥ2。
『…ウィスパーってホント不思議な身体だね。』
「分解してみてもいいかな?」
「ダメに決まっているでしょー!!分解ってなんなんですか!怖いですよ!」
根津とのお茶会は暗くなるまで続いたのだった。
H30.05.19