26話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『どうかな?似合ってる?』
「可愛いニャン!」
「似合ってるよ~。」
「さすが霊和ちゃん!素晴らしいです!お似合いですよ!」
今日はついに雄英高校の入学日。
雄英高校の制服を着て、皆に御披露目していた。
今日に限ってはかっちゃん達とのランニングもなくなり家で着替えている。
『スカート短すぎないかな?』
中学の時と違って十センチ以上短くなっている気がする。
「大丈夫ニャン。むしろこのままがいいニャン。」
「ジバニャンの位置から下着見えてない?これ絶対パンチラ希望してるよね。」
「ち、違うニャンよ!」
『オーバーパンツはいてるからね…。』
オーバーパンツ──下着の上に履く一分丈のクロパン、所謂見せてもいいパンツ──はちゃんと履いている。
高校からはと学生カバンではなく、沢山物が入るようにリュックにした。
リュックを背負ってお母さんに行ってきます。と言って、靴を持って自室に戻る。
実は必要書類を提出に雄英高校に行った時に、たまたま校門近くにうんがい鏡がいたので開通しておいたのだ。
なので私の部屋のベランダにいるうんがい鏡から飛んでいく。
着くのは一瞬で、私は今日から3年間過ごす事になる学校に入った。
国立なだけあって外も中も広い。教室の扉も大きくて圧倒されてしまう。
教室の中に入ると、既にかっちゃんが椅子に座っていた。
『かっちゃんおはよー!』
かっちゃんは窓際の前から2番目の席に座り足を机に乗せて、のんびりと振り向いておぉ。と返事をする。
黒板に席順が書かれていたのでそれを見ると、私の席は窓際の一番後ろだった。しかも人数の都合からか私だけ転校生席みたいに隣に誰もいない。
いっくんの席を調べると、なんとかっちゃんの後ろだった。羨ましい。
前の人は"八百万百"。ももだから女の子かな。とウキウキする。
自分の机に向かうと、隣は誰もいないはずなのに机が1つくっつく形で並んでいた。
『誰の席だろ?』
「もう一人生徒がいるニャン?」
「名前の記入忘れてたのかなぁ…?」
不思議になりながらも、リュックを置いてかっちゃんの所に行く。
『さすがかっちゃん、もう着いてたんだね!』
「俺はどんなことだろうが負けねぇ。」
「そんなことまで勝負する必要ないんですがねぇ。」
うんがい鏡で来た私と違って、電車通学だったはずのかっちゃんは何時に家を出たのだろう。
かっちゃんと駄弁っていると、次々人が増えてきた。
すると眼鏡を掛けた男子が私達に近付いてきた。
「机に足をかけるな!
雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないか!
それに君も友達なら注意するべきだろう!」
「思わねえよ!てめえ何処中だよぉ!」
『ご、ごめんなさい。』
いつもの事だったので忘れていた。
かっちゃんの態度に衝撃を受けたようで、眼鏡の男子は一瞬言葉に詰まっていたけれど胸を張った。
「俺は私立聡明中学出身、飯田天哉だ!」
「聡明ィ??クソエリートじゃねえか!
ブッ殺し甲斐がありそうだな!
ってかクソ霊和!足を掴むな!」
机に足を乗せるのはダメだと教わったので下ろそうとしたら怒られた。
ダメだった?と聞くと当たり前だ!と言われたので、机を引こうとしたら何もすんな!と叱られた。
『う~ん…。どうすればいいんだろう…。』
「勝己を説得……は無理そうだね。」
「机を引っぱって落とせばいいニャン!カツキの言う事ニャンか聞かニャいでいいニャン!」
悩んでいると眼鏡の男子、飯田くんは違う方へ行ってしまっていたのに後から気が付いた。
教室の前に寝袋を着た男性が立っているのに気付き、慌てて自分の席に戻った。
「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。
時間は有限。キミ達は合理性に欠くね。」
寝袋を脱ぐと首もとに布がまかれていて、真っ黒な服を着た細身の男性…いつも根津と一緒にいたイレイザーだった。
「担任の相澤消太だ。よろしくね。」
男の人がそういった瞬間、クラス中が驚きに包まれた。
そういえば根津は校長なんだからイレイザーも雄英の教師なんだった。
去年は平日にも関わらず学校来ていたけど、クラスは持っていなかったんだろう。
イレイザー、じゃなかった相澤先生は寝袋から体操着を取り出し、早速だがこれ着てグラウンド出ろ。と言われた。