23話
夢小説設定
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開始から数分、十数分もした頃だろう。
奥にも受験者が増えてきた時だった。
地面が揺れて地震かと思った。
しかし地震ではなく、一帯に影を落とすほど巨大な仮想"敵"であった。
「うぃすぅううぅう!!?」
「うわっ!ばっかでかすぎ!!」
『0ポイントの"敵"だ…!』
お邪魔虫とは聞いていたが邪魔どころの大きさではない。近付くことも危ないだろう。
「に逃げましょう!!踏み潰されてしまいますよっ!!」
受験者は0ポイントの"敵"から一目散に逃げる。
私も"敵"から逃げようとした。
だがポン骨がショートを起こしたかのようにフラフラしていた。
『ポン骨!?どうしたの?』
「ポーン…。」
頭を抱えてフラフラするポン骨は制御を失ったように、辺りにいた仮想"敵"や受験者に取り憑いた。
「こんな時に何してんですかー!!逃げなくては骨で出来ているポン骨は粉々になりますよ!?」
『ポン骨もだけど他の人も危ない…っ。』
私は方向転換をして0ポイントの仮想"敵"と向き合う。
「え!?霊和ちゃんまさかアレ倒すの!?」
『しないと皆潰れちゃう!』
もしもの時の為にポケットに入れておいたむりだ城を召喚する。
壁の一部みたいな妖怪のむりだ城は、鉄壁の防御力を持っている。
『むりだ城、皆を護らないで!』
「ムーリー。」
言葉と逆の事しかしないあまのじゃくのむりだ城に頼み皆を護ってもらう。
私はマサムネを強く握りしめ、右足に力をこめる。
"敵"に向かって走り助走をつける。
『ッ!いっけぇぇえええ!!』
地面を蹴って跳び、半回転しながら巨大な"敵"の両膝を切断する。
上半身が倒れ込んでくるのを縦に切り、こちらに倒れてこないようにした。
倒れて噴煙が舞い、辺りが見えなくなる。
着地するとフゥ2達が駆け寄ってきた。
「凄いよ!特訓してる時から強いとは思ってたけどここまでだったなんて!!」
「驚きましたよ!!あのばっかデカイ仮想"敵"が真っ二つじゃないですか!!」
興奮しているフゥ2達を横目に右手を見る。
『でもマサムネ消えちゃった。無理しすぎたかな…。
そうだ、誰も潰されてない?』
「えぇ!霊和ちゃんのおかげで誰も怪我してません!
むりだ城を喚んで正解でしたね!」
「まさむねは帰っただけだよ。暫く休めば大丈夫。」
『そっかぁ。』
妖怪はタフだと聞いているので心配しなくてもいいのだが友達なのだ。妖怪人間関係なく、友達だから心配になる。
私は近くで尻餅をついていた男子に近寄る。
『大丈夫?立てるかな?』
「っ…。」
『あ、』
肩に怪我をしているのを発見した。
『ちょっと止まっててね。』
図鑑を取り、メダルを1枚出す。
『私の友達、出てきてキズナメコ!妖怪メダルセット・オン!』
軽い傷を治してくれるキノコの形をしたキズナメコを召喚する。
『ここ怪我してるみたいなんだ。』
しゃがんで男子の肩を治すように頼む。
キズナメコが大きな舌で怪我した部分を舐める。
するとみるみる怪我が塞がる。
「っ」
『これでよし!キズナメコありがとーね!』
キズナメコとハイタッチして帰すと、男子は肩を揺らし無言で立ち去ってしまった。
「お礼も何も無しですか!?礼儀というものを知らないんですか!!」
『ウィスパー次行くよ~。』
「うぃすっ!?」
キャパオーバーになってしまったポン骨を帰して、残り数分だが少しでもポイントを貯めようと奮闘した。
─────
終了の合図が出て手を止める。走り回っていたから汗はダラダラ流れ、疲れて座りたくなる。
召喚していた皆を帰して汗を拭う。
「これはイケたんじゃないかな?合格出来るんじゃ!?」
『わからない…。
でも、やりきったよ。』
乱れた呼吸を正し、ゆっくりとスタート地点に戻ることにした。
奥にも受験者が増えてきた時だった。
地面が揺れて地震かと思った。
しかし地震ではなく、一帯に影を落とすほど巨大な仮想"敵"であった。
「うぃすぅううぅう!!?」
「うわっ!ばっかでかすぎ!!」
『0ポイントの"敵"だ…!』
お邪魔虫とは聞いていたが邪魔どころの大きさではない。近付くことも危ないだろう。
「に逃げましょう!!踏み潰されてしまいますよっ!!」
受験者は0ポイントの"敵"から一目散に逃げる。
私も"敵"から逃げようとした。
だがポン骨がショートを起こしたかのようにフラフラしていた。
『ポン骨!?どうしたの?』
「ポーン…。」
頭を抱えてフラフラするポン骨は制御を失ったように、辺りにいた仮想"敵"や受験者に取り憑いた。
「こんな時に何してんですかー!!逃げなくては骨で出来ているポン骨は粉々になりますよ!?」
『ポン骨もだけど他の人も危ない…っ。』
私は方向転換をして0ポイントの仮想"敵"と向き合う。
「え!?霊和ちゃんまさかアレ倒すの!?」
『しないと皆潰れちゃう!』
もしもの時の為にポケットに入れておいたむりだ城を召喚する。
壁の一部みたいな妖怪のむりだ城は、鉄壁の防御力を持っている。
『むりだ城、皆を護らないで!』
「ムーリー。」
言葉と逆の事しかしないあまのじゃくのむりだ城に頼み皆を護ってもらう。
私はマサムネを強く握りしめ、右足に力をこめる。
"敵"に向かって走り助走をつける。
『ッ!いっけぇぇえええ!!』
地面を蹴って跳び、半回転しながら巨大な"敵"の両膝を切断する。
上半身が倒れ込んでくるのを縦に切り、こちらに倒れてこないようにした。
倒れて噴煙が舞い、辺りが見えなくなる。
着地するとフゥ2達が駆け寄ってきた。
「凄いよ!特訓してる時から強いとは思ってたけどここまでだったなんて!!」
「驚きましたよ!!あのばっかデカイ仮想"敵"が真っ二つじゃないですか!!」
興奮しているフゥ2達を横目に右手を見る。
『でもマサムネ消えちゃった。無理しすぎたかな…。
そうだ、誰も潰されてない?』
「えぇ!霊和ちゃんのおかげで誰も怪我してません!
むりだ城を喚んで正解でしたね!」
「まさむねは帰っただけだよ。暫く休めば大丈夫。」
『そっかぁ。』
妖怪はタフだと聞いているので心配しなくてもいいのだが友達なのだ。妖怪人間関係なく、友達だから心配になる。
私は近くで尻餅をついていた男子に近寄る。
『大丈夫?立てるかな?』
「っ…。」
『あ、』
肩に怪我をしているのを発見した。
『ちょっと止まっててね。』
図鑑を取り、メダルを1枚出す。
『私の友達、出てきてキズナメコ!妖怪メダルセット・オン!』
軽い傷を治してくれるキノコの形をしたキズナメコを召喚する。
『ここ怪我してるみたいなんだ。』
しゃがんで男子の肩を治すように頼む。
キズナメコが大きな舌で怪我した部分を舐める。
するとみるみる怪我が塞がる。
「っ」
『これでよし!キズナメコありがとーね!』
キズナメコとハイタッチして帰すと、男子は肩を揺らし無言で立ち去ってしまった。
「お礼も何も無しですか!?礼儀というものを知らないんですか!!」
『ウィスパー次行くよ~。』
「うぃすっ!?」
キャパオーバーになってしまったポン骨を帰して、残り数分だが少しでもポイントを貯めようと奮闘した。
─────
終了の合図が出て手を止める。走り回っていたから汗はダラダラ流れ、疲れて座りたくなる。
召喚していた皆を帰して汗を拭う。
「これはイケたんじゃないかな?合格出来るんじゃ!?」
『わからない…。
でも、やりきったよ。』
乱れた呼吸を正し、ゆっくりとスタート地点に戻ることにした。