23話
夢小説設定
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試験勉強に、妖怪との連携、体力作りをして、根津から危険なことはしない条件で許可を貰ったのでたまに"敵"退治をすること数ヶ月。
月日は速く過ぎて行き、ついに入試本番となった。
あの日以降いっくんとは別々なので今日もかっちゃんとフゥ2達とで雄英の試験会場まで来た。
『凄い人数だね。』
「さすが日本一の倍率校なだけあるね。」
「置いてくぞ。」
あまりの人数に圧巻されているとかっちゃんは先に行ってしまった。
慌てて追い掛けると、かっちゃんはいっくんと一緒にいた。
「どけ、デク!俺の前に立つな殺すぞ。」
「おはよう!頑張ろうねお互い!!」
試験だからかピリピリしたかっちゃんは応えずに先に行く。
『いっくんおはよ。』
「霊和ちゃんもおはよう!」
『今日もお師匠さんと特訓してきたの?』
「う、うん。」
目を泳がせているのに疑問に思いながらゆっくり建物の中に入る。
─────
まずは筆記試験だった。
取り敢えず全教科全て埋めた。
苦手な国語の文章問題も試験勉強のお陰かまずまずといった感じだ。
そしてヒーロー科のみが行う実技試験。
講堂に集められ、派手な金髪のサングラスをかけたヒーロー、プレゼント・マイクが説明をする。
「受験生のリスナー!今日は俺のライブによーうこそ~!Everybady say Hey!」
ライブのようにテンションの高い。
だが真剣な私たち受験生は誰も反応しない。
「こいつはシビィ。
なら受験生のリスナーに実技試験の内容をさくっとプレゼンするぜ!Are you ready!?year!」
「イエーイ!」
ついつい吊られてしまったウィスパーが一人で拳を上げている。
「空気読もうよウィスパー…。」
「こいつバカニャン。」
『ごめんウィスパー、少し静かにしててね。』
「うぃす…。」
それからプレゼント・マイク先生から試験の内容が説明された。
A~Gの組に分かれての模擬市街地演習でこれは知り合い同士で協力をさせないためだと思う。
そこで3種類の仮想"敵"を倒してポイントを貯める。そのポイントが合格の基準になるのだ。
しかし仮想"敵"の中には0ポイントのギミックが出てくるみたいだ。
「なら3ポイントを取っていけばいいのでは?」
「いや、ポイントが高くなるほど強くなるはずだし皆3ポイントを狙うはずだよ。
ここは近くの"敵"から倒していく方が効率的にはいいかもしれない。」
いっくんが途中で注意される場面もあったが概ね穏やかに説明は終わった。
私達はそれぞれの場所に移動した。
「見事に二人と分かれちゃったなぁ。」
「そうですね。やはり同じ中学同士で一緒になることは出来ないみたいですね。」
フゥ2とウィスパーが辺りを見るなか、私はリュックから妖怪大図鑑を取り出してメダルの出し入れをする。
「誰を使うニャン?」
『仮想"敵"が沢山出てくるから恐らくロボットだね。ロボットだからポン骨かな。
あとはちからモチとばくそく、防御いるかわからないけどむりだ城。武器も欲しいからまさむねも来てもらおうかな。』
あと一体はどうしようか…。
「ロボットだから火で溶かせるんじゃないでしょうか。」
『そっか!火ならメラメライオンかな?』
メラメライオンのメダルも取り出して、妖怪大図鑑をリュックの中に入れて背負う。
万が一のために図鑑が取り出しやすいよう、左利きようのチャックになっているリュックだ。
3枚メダルをポケットに入れて、ばくそくとちからモチ、まさむねを召喚する。
まさむねは昔戦に実際に使われた日本刀で、いつの間にか妖怪になった。
普段の見た目は侍みたいだが、今は名刀マサムネという日本刀になって私の手の中にある。
ばくそくとちからモチに取り憑いてもらい、フゥ2達と作戦を練る。
『まず奥まで行くよ。すれ違う"敵"は切って進む。ジバニャンも手伝って欲しいな。』
「任せろニャン!」
『ありがと。
それでポン骨に取り憑いてもらおうと思う。』
ポン骨は名前の通り取り憑くとぽんこつ、役にたたなくなる。
そこを倒せば楽にいけるはずだ。
だがポン骨自体ぽんこつという事もあるので、被害が出ないようフゥ2に任せる事になった。
受験者全員の移動も終わったようでいよいよ開始時間になった。
全体を見回せるような高い塔でプレゼント・マイクが指揮をとる。
「はいスタート!!!」
誰よりも速くスタート地点から走り出して"敵"へと突っ込んで行く。
仮想"敵"は私よりも数倍大きく、腕の部分に数字が書いてあった。
「3点です!最初から良いポイントを見つけましたね!」
『うりゃあっ!!』
マサムネで胴体を切り、電線も切ったのか動かなくなる。
『よし!次行こう!』
「ニャン!」
フゥ2に乗ったジバニャンが応える。
「次1ポイントと3ポイントでうぃす!」
『ジバニャン1体お願い!』
「OKニャンよ!」
フゥ2から降りたジバニャンが"敵"に必殺技を撃つ。
「百烈肉球!ニャニャニャニャニャニャニャー!!」
ジバニャンが昔ライバルのトラックと戦う為に生み出した技で、百発の突きを刹那の間に行う。(知らない方はアニメ妖怪ウォッチ1話を観よう!)
私ももう一体の足を切って動けなくし、ジバニャンが体勢を崩させた"敵"の背中を刺す。
『ありがとう!』
「ニャン!」
ハイタッチをしてさらに奥に進む。
演習場の奥の方に行くと塊になっていた"敵"を見付けたので、ポン骨を召喚して片っ端から"敵"に取り憑いてもらう。
そして炎の鬣を持つメラメライオンで"敵"を溶かす。
私はマサムネで倒していく。