20話
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太鼓の妖怪の横にはかっちゃんがいて一緒に太鼓を叩いていた。
「彼処にいる彼がこの妖怪夏祭りの主催者でうぃす。」
さぁさぁとウィスパーに押されて、太鼓の妖怪の近くに行かされる。
「君も踊るドン!」
太鼓の妖怪が私に取り憑いてきた。
身体が勝手に動き、妖怪の輪に入れられて踊り出す。
『わわっ。
止まらないよ!』
「それでいいのです。
今は踊って楽しみましょう!」
ウィスパーといっくんも一緒に取り憑かれていたようで私の後ろで踊っている。
ただウィスパーだけ多少可笑しな動きをしている。
大小様々な妖怪に囲まれて盆踊りをしていく。
太鼓のリズミカルな音と、何処からか聞こえてくる笛の音。笑い声など楽しそうな声が混じりあい、私も楽しい気分になる。
「盆踊りしたことないけど楽しいね!」
『うん!』
─────
太鼓の音が終わりになり、身体の自由も戻った。
私達は激しい動きではなかったため疲れていないが、太鼓を叩いていたかっちゃんは疲れて座り込んでいた。
「いい踊りだったドン!」
主催者の太鼓の妖怪が私達に近付いて来て拍手をする。
「ボクはドンちゃんだドン!今日は楽しんでくれたかドン?」
『うん!スッゴい楽しかったよ!』
ありがとーとドンちゃんの手を握って振る。
ドンちゃんは普段手を握る事がないのか照れたように顔を赤くしている。
「本当は今日霊和ちゃん達を招いてくれたのはオラ達じゃなくてドンちゃんだったんズラよ。」
『え!?そうだったの?』
まさか会った事もない私達を招いていたとは思わなかった。
「妖怪の中では霊和ちゃんはヒーローだドン!
皆で何かお礼は出来ないかって相談を受けたドン。
ならこのお祭りに招待すればいいって提案したんだドン!」
だが提案はそう簡単ではなかった。
一度人間との関係を絶った今、そう易々と人間が妖魔界に来ることは出来なかった。
だから主催者であるドンちゃんとコマ兄弟、ウィスパー達が一緒について回る(つまるところ監視)事で許可を得たのだと説明された。
『そんな…。そこまでしなくてもいいのに。』
「それほど皆霊和ちゃんにお礼をしたかったニャン。」
「いつも妖怪や人間を助けるために忙しかったから休息を取って貰いたかったんだ。」
「来年になったら受験生で、高校生になれば何かと忙しいですし、今のうちに遊ばなくてはと思いましてね!」
『そっか…、
ありがとうね!』
その後も友達妖怪の屋台を回り、楽しい一時を過ごした。
おおもり山の頂上から花火がうち上がり、夜空に美しい花が咲く。
「たーまやー!」
ウィスパーが花火に向かって叫ぶ。私も真似をする。
『たーまやー!』
「ふふっ。霊和ちゃんがハメ外してるの面白い。」
『皆が誘ってくれたんだもの!充分って言えるくらい楽しまなくちゃだと思ったの!』
私のはしゃぎように、いっくんもフゥ2もジバニャンも笑った。
かっちゃんは笑ってくれないけど、眉間に皺が寄っていなかった。
私の中2の夏はいつも以上に楽しかった。
いつもヒーローを目指すために努力をしていたが、その努力の分を今日楽しめた。
バニー・ミントの言っていた"努力すれば得る事は多い"。
それを少しだけ実感したのだった。
───────
───
楽しい一時も終わり、うんがい鏡によって家に戻ってきた。
「いらねーって言ってんだろ!くんなカス!」
「まあまあ、そういわずにさ~。」
「最後の見送りまでしてこその完璧妖怪執事なのですよ。見送りはさせていただきます。」
ウィスパー達がかっちゃんといっくんを自宅まで送っていくと言ったらかっちゃんが拒否った。
まぁ送ると言ってもついて行くだけなのだが。
『ウィスパー達が送りたいんだって。』
「だいたい中学生がこんな時間に歩いてたら補導だよ?」
「てめーらが付いて来ても端からみたら一人だろーが!」
『そうだった…。』
いつもと違い手を繋いでいないのでかっちゃん達がウィスパーを見えていると錯覚してしまうが、妖怪ウォッチをつけているからなのだ。
「オレが勝手に付いて行くだけだと思ってさ、気にしないでよ。」
拒否るかっちゃんにフゥ2は大人な対応をする。
かっちゃんはムスッとして好きにしろ。とだけ言い家を出て行った。
「それじゃ行ってくるね。」
『うん。よろしくね。』
「霊和ちゃんお休み。」
フゥ2がかっちゃんに付いて行き、いっくんとウィスパーも帰った。
『さて、ジバニャンお風呂入ろっか。』
「久しぶりに霊和ちゃんとお風呂ニャン!オレっちお風呂嫌いだけど霊和ちゃんとなら好きニャンよ!」
『流しあいっこしよーね。』
私とジバニャンは家の中に入っていった。
「彼処にいる彼がこの妖怪夏祭りの主催者でうぃす。」
さぁさぁとウィスパーに押されて、太鼓の妖怪の近くに行かされる。
「君も踊るドン!」
太鼓の妖怪が私に取り憑いてきた。
身体が勝手に動き、妖怪の輪に入れられて踊り出す。
『わわっ。
止まらないよ!』
「それでいいのです。
今は踊って楽しみましょう!」
ウィスパーといっくんも一緒に取り憑かれていたようで私の後ろで踊っている。
ただウィスパーだけ多少可笑しな動きをしている。
大小様々な妖怪に囲まれて盆踊りをしていく。
太鼓のリズミカルな音と、何処からか聞こえてくる笛の音。笑い声など楽しそうな声が混じりあい、私も楽しい気分になる。
「盆踊りしたことないけど楽しいね!」
『うん!』
─────
太鼓の音が終わりになり、身体の自由も戻った。
私達は激しい動きではなかったため疲れていないが、太鼓を叩いていたかっちゃんは疲れて座り込んでいた。
「いい踊りだったドン!」
主催者の太鼓の妖怪が私達に近付いて来て拍手をする。
「ボクはドンちゃんだドン!今日は楽しんでくれたかドン?」
『うん!スッゴい楽しかったよ!』
ありがとーとドンちゃんの手を握って振る。
ドンちゃんは普段手を握る事がないのか照れたように顔を赤くしている。
「本当は今日霊和ちゃん達を招いてくれたのはオラ達じゃなくてドンちゃんだったんズラよ。」
『え!?そうだったの?』
まさか会った事もない私達を招いていたとは思わなかった。
「妖怪の中では霊和ちゃんはヒーローだドン!
皆で何かお礼は出来ないかって相談を受けたドン。
ならこのお祭りに招待すればいいって提案したんだドン!」
だが提案はそう簡単ではなかった。
一度人間との関係を絶った今、そう易々と人間が妖魔界に来ることは出来なかった。
だから主催者であるドンちゃんとコマ兄弟、ウィスパー達が一緒について回る(つまるところ監視)事で許可を得たのだと説明された。
『そんな…。そこまでしなくてもいいのに。』
「それほど皆霊和ちゃんにお礼をしたかったニャン。」
「いつも妖怪や人間を助けるために忙しかったから休息を取って貰いたかったんだ。」
「来年になったら受験生で、高校生になれば何かと忙しいですし、今のうちに遊ばなくてはと思いましてね!」
『そっか…、
ありがとうね!』
その後も友達妖怪の屋台を回り、楽しい一時を過ごした。
おおもり山の頂上から花火がうち上がり、夜空に美しい花が咲く。
「たーまやー!」
ウィスパーが花火に向かって叫ぶ。私も真似をする。
『たーまやー!』
「ふふっ。霊和ちゃんがハメ外してるの面白い。」
『皆が誘ってくれたんだもの!充分って言えるくらい楽しまなくちゃだと思ったの!』
私のはしゃぎように、いっくんもフゥ2もジバニャンも笑った。
かっちゃんは笑ってくれないけど、眉間に皺が寄っていなかった。
私の中2の夏はいつも以上に楽しかった。
いつもヒーローを目指すために努力をしていたが、その努力の分を今日楽しめた。
バニー・ミントの言っていた"努力すれば得る事は多い"。
それを少しだけ実感したのだった。
───────
───
楽しい一時も終わり、うんがい鏡によって家に戻ってきた。
「いらねーって言ってんだろ!くんなカス!」
「まあまあ、そういわずにさ~。」
「最後の見送りまでしてこその完璧妖怪執事なのですよ。見送りはさせていただきます。」
ウィスパー達がかっちゃんといっくんを自宅まで送っていくと言ったらかっちゃんが拒否った。
まぁ送ると言ってもついて行くだけなのだが。
『ウィスパー達が送りたいんだって。』
「だいたい中学生がこんな時間に歩いてたら補導だよ?」
「てめーらが付いて来ても端からみたら一人だろーが!」
『そうだった…。』
いつもと違い手を繋いでいないのでかっちゃん達がウィスパーを見えていると錯覚してしまうが、妖怪ウォッチをつけているからなのだ。
「オレが勝手に付いて行くだけだと思ってさ、気にしないでよ。」
拒否るかっちゃんにフゥ2は大人な対応をする。
かっちゃんはムスッとして好きにしろ。とだけ言い家を出て行った。
「それじゃ行ってくるね。」
『うん。よろしくね。』
「霊和ちゃんお休み。」
フゥ2がかっちゃんに付いて行き、いっくんとウィスパーも帰った。
『さて、ジバニャンお風呂入ろっか。』
「久しぶりに霊和ちゃんとお風呂ニャン!オレっちお風呂嫌いだけど霊和ちゃんとなら好きニャンよ!」
『流しあいっこしよーね。』
私とジバニャンは家の中に入っていった。