20話
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うんがい鏡を潜るとそこはさくらニュータウンだった。
妖怪夏祭りはさくらニュータウンのおおもり山の神社でやっている。
しかし人間の世界とは別次元で妖魔界の一種だと説明された。
『わぁ!妖怪が一杯だ!』
定番の屋台が沢山並んで神社の前には盆踊りが出来る広い場所がある。
「変なんがこんなにいんのか。」
「凄い賑わってるね。」
二人は妖怪ウォッチのライトを辺り一面照らして感激している。
鳥居で待っていたコマ兄弟が近寄って来た。
『コマさん、コマじろう!』
「待っていたズラよ~!」
今日招待してくれたコマ兄弟を二人に紹介する。
「お招きして頂きありがとうございます。」
いっくんが頭を下げてお礼をするとコマさんも慌てて頭を下げる。
「そそそそんなことないズラ!オラこそありがとうございますズラ~。」
「よろしくズラ!」
皆で近くの屋台から見回る事になった。
リンゴ飴にステーキ屋、チョコバナナなど定番の物がある中で何故か駄菓子屋まであった。
「あら、霊和ちゃんじゃない!良かったら買っていかないかしら?」
かき氷の屋台にはふぶき姫が販売していた。
いつもの白い着物を腕捲りしている。
『ふぶき姫お店やってたんだね。』
「えぇ、このお金で温度系妖怪で温泉に行けたらいいなってね~。」
『じゃあ貢献しなくちゃだね!』
ウィスパー達の分も入れてかき氷を4つ頼んでいっくんとかっちゃんにもいるか聞く。
かっちゃんは身体を冷やすのはダメだと断られたのでいっくんの分だけ注文する。
コマさん達もかき氷はいらないみたいだ。
「それにしても貴女が男の子とお祭りなんてね~。どちらが本命なのかしら~?」
「はぁ゙っ!?」
「ええ!!」
ふぶき姫の言葉に何故かかっちゃんといっくんが慌てる。
「本命って何ズラ?」
『二人は友達だよ。』
幼稚園からの幼馴染みでもある。
後ろでコマじろうがコマさんに本命とはどういう意味か説明している。
ふぶき姫から受け取ったかき氷を一口食べる。シロップの甘さと氷の冷たさが口に広がり胃まで落ちる。
何故かかっちゃんがウィスパーをボコボコに殴っているので止めて、ふぶき姫を見る。
『それか親友かな?あとは相棒でもありライバルかな~?』
3人だけどね。と笑うとかっちゃんといっくんがじぃ~んと感服している。
「いや~素晴らしい友情ですね~。
しかし勝己くん痛いですよ!いくら本命ではなかったからと言って…ぎゃあああ!!!」
ボコボコにされたウィスパーがかっちゃんに迫っていると爆破されて倒れてしまった。
フゥ2とジバニャンは呆れてウィスパーを見ている。
「見れてること分かってるんだから余計なこと言わなきゃいいのに…。」
「そうニャン。見られない時にボロクソ言ってやればいいニャン。」
相変わらずかっちゃんに辛辣なジバニャンだった。
会話をしながらかき氷を食べ終わり、ふぶき姫の下を去った。
数メートル歩くとある一つの屋台で人だかりが出来ていた。
「何があったんでしょう?見てきますね。」
ウィスパーが率先して人だかりの中に入って行った。
私は人だかりの一番後ろから見ようとするが大きい妖怪もいるため見えなかった。
「んだあいつ…。百発百中じゃねーか。」
最近急に背が伸びてきたかっちゃんが何か発見したみたいだ。
「霊和ちゃーん!バニー・ミントが射的をしていましたよ~。」
『バニー・ミント?』
聞いた事のない名前だ。
「えぇ!メリケン妖怪のバニー・ミントが日本に!?
久しぶりだから挨拶してこよー!」
バニー・ミントという妖怪はメリケン妖怪、つまりアメリカ生まれの妖怪みたいだ。
後ろでコマさんと話し込んでいたフゥ2が飛び出して行った。ウィスパーもフゥ2の後を追って人だかりの中へと戻った。
1人プレミアムなチョコバナナを食べているジバニャンにいっくんが問う。
「ジバニャンは行かないの?」
「オレっちよりイズク達の方が会いたいと思うニャンよ。あいつ日本でも有名な妖怪ニャン。」
『え?そうなの?』
ジバニャンの言葉に聞き返そうと思ったが、一つの塊だった人だかりが割れた。
中なら出てきたのはウサギ耳を生やして、お腹を出した格好をしたカッコカワイイ女の子だった。
「おや?人間の子が此処に来ると聞いてたけど君達かい?」
「あ、うん。」
いっくんがウサミミの子に答える。
『君がバニー・ミントなの?』
「ん?君が噂の…?」
ウサミミの子は私の腕にはめている世界にたった一つしかない妖怪ウォッチを見る。
「ボクの名前はバニー・ミント!妖怪ヒーローさ!」
『「「妖怪ヒーロー!?」」』
以前ケマモト村に行った時にフゥ2に教えて貰ったので覚えていた。
妖怪ヒーロー協会に入っている妖怪のことで妖怪の平和の為に働いている。
しかし言葉では教えて貰ったが、妖怪ヒーロー自体は初めて会う。
ヒーローオタクないっくんは目を輝かせてバニー・ミントに迫る。
「妖怪ヒーロー!妖怪の世界にもヒーローはいるんだね!」
「当たり前さ!妖怪の世界にも悪い奴はいるからね。
ボク達は悪い妖怪を倒すためにヒーローとなって日々精進しているのさ!」
人差し指と中指にトランプのカードを挟み、ポーズを決める。
「個性…じゃないや、バニー・ミントさんの取り憑きや妖術や必殺技は何ですか!?何年くらい妖怪ヒーローをしているんですか!?他にはどんな妖怪ヒーローがいるんですか!?」
「うおっ。君結構グイグイくるね~。
だけど妖怪ヒーローたるもの答えられる限り答えてあげるよー。」
いっくんのいつ収まるか分からないマシンガントークが始まったので、私とウィスパー以外はいくつかに別れて別行動し出した。
いっくんとバニー・ミントのやりとりを見守る形で聞いていたが、バニー・ミントの質問に心を締め付けられる感覚を味わう。
「君の個性って何だい?最近じゃ人にも妖術みたいのがあって凄いみたいだね。」
「ぁの…、僕は個性ないんです。それでもヒーローになりたくて…。
個性がなくてもヒーローになれますか?」
『いっくん…。』
強く握られた拳を見て、思わずいっくんの手を握る。
バニー・ミントはその拳を見る。
「中々鍛えてるみたいだね。」
「まあ…。」
『いつも私達と一緒に体力作ったり筋トレしたりしてるよ。
かっちゃんもだけど、ヒーローになるために人一倍頑張ってるの。』
「そのようだね。」
手を握る事は私達の中では妖怪を見る為だけじゃない。
無意識だがコミュニケーションをとったり安定を得るためにしている行為だ。
「人の個性についてはボクにはよく分からない。
でも努力すれば得る事は多くある。
ボクからの送る言葉はこのくらいかな!」
決していっくんの質問には答えていないがいっくんの握る力がより強くなった。
バニー・ミントはそろそろ帰ると別れ、私達は盆踊りの場所に行った。
そこでは太鼓の形をした妖怪が太鼓を叩いていた。
叩かれるはずの太鼓が同じ形の太鼓を叩いている情景は、動物の共食いと同じだと思う。
「さあ!皆も踊るドン!」
太鼓の妖怪は近くの妖怪を取り憑いて踊らせる。
妖怪夏祭りはさくらニュータウンのおおもり山の神社でやっている。
しかし人間の世界とは別次元で妖魔界の一種だと説明された。
『わぁ!妖怪が一杯だ!』
定番の屋台が沢山並んで神社の前には盆踊りが出来る広い場所がある。
「変なんがこんなにいんのか。」
「凄い賑わってるね。」
二人は妖怪ウォッチのライトを辺り一面照らして感激している。
鳥居で待っていたコマ兄弟が近寄って来た。
『コマさん、コマじろう!』
「待っていたズラよ~!」
今日招待してくれたコマ兄弟を二人に紹介する。
「お招きして頂きありがとうございます。」
いっくんが頭を下げてお礼をするとコマさんも慌てて頭を下げる。
「そそそそんなことないズラ!オラこそありがとうございますズラ~。」
「よろしくズラ!」
皆で近くの屋台から見回る事になった。
リンゴ飴にステーキ屋、チョコバナナなど定番の物がある中で何故か駄菓子屋まであった。
「あら、霊和ちゃんじゃない!良かったら買っていかないかしら?」
かき氷の屋台にはふぶき姫が販売していた。
いつもの白い着物を腕捲りしている。
『ふぶき姫お店やってたんだね。』
「えぇ、このお金で温度系妖怪で温泉に行けたらいいなってね~。」
『じゃあ貢献しなくちゃだね!』
ウィスパー達の分も入れてかき氷を4つ頼んでいっくんとかっちゃんにもいるか聞く。
かっちゃんは身体を冷やすのはダメだと断られたのでいっくんの分だけ注文する。
コマさん達もかき氷はいらないみたいだ。
「それにしても貴女が男の子とお祭りなんてね~。どちらが本命なのかしら~?」
「はぁ゙っ!?」
「ええ!!」
ふぶき姫の言葉に何故かかっちゃんといっくんが慌てる。
「本命って何ズラ?」
『二人は友達だよ。』
幼稚園からの幼馴染みでもある。
後ろでコマじろうがコマさんに本命とはどういう意味か説明している。
ふぶき姫から受け取ったかき氷を一口食べる。シロップの甘さと氷の冷たさが口に広がり胃まで落ちる。
何故かかっちゃんがウィスパーをボコボコに殴っているので止めて、ふぶき姫を見る。
『それか親友かな?あとは相棒でもありライバルかな~?』
3人だけどね。と笑うとかっちゃんといっくんがじぃ~んと感服している。
「いや~素晴らしい友情ですね~。
しかし勝己くん痛いですよ!いくら本命ではなかったからと言って…ぎゃあああ!!!」
ボコボコにされたウィスパーがかっちゃんに迫っていると爆破されて倒れてしまった。
フゥ2とジバニャンは呆れてウィスパーを見ている。
「見れてること分かってるんだから余計なこと言わなきゃいいのに…。」
「そうニャン。見られない時にボロクソ言ってやればいいニャン。」
相変わらずかっちゃんに辛辣なジバニャンだった。
会話をしながらかき氷を食べ終わり、ふぶき姫の下を去った。
数メートル歩くとある一つの屋台で人だかりが出来ていた。
「何があったんでしょう?見てきますね。」
ウィスパーが率先して人だかりの中に入って行った。
私は人だかりの一番後ろから見ようとするが大きい妖怪もいるため見えなかった。
「んだあいつ…。百発百中じゃねーか。」
最近急に背が伸びてきたかっちゃんが何か発見したみたいだ。
「霊和ちゃーん!バニー・ミントが射的をしていましたよ~。」
『バニー・ミント?』
聞いた事のない名前だ。
「えぇ!メリケン妖怪のバニー・ミントが日本に!?
久しぶりだから挨拶してこよー!」
バニー・ミントという妖怪はメリケン妖怪、つまりアメリカ生まれの妖怪みたいだ。
後ろでコマさんと話し込んでいたフゥ2が飛び出して行った。ウィスパーもフゥ2の後を追って人だかりの中へと戻った。
1人プレミアムなチョコバナナを食べているジバニャンにいっくんが問う。
「ジバニャンは行かないの?」
「オレっちよりイズク達の方が会いたいと思うニャンよ。あいつ日本でも有名な妖怪ニャン。」
『え?そうなの?』
ジバニャンの言葉に聞き返そうと思ったが、一つの塊だった人だかりが割れた。
中なら出てきたのはウサギ耳を生やして、お腹を出した格好をしたカッコカワイイ女の子だった。
「おや?人間の子が此処に来ると聞いてたけど君達かい?」
「あ、うん。」
いっくんがウサミミの子に答える。
『君がバニー・ミントなの?』
「ん?君が噂の…?」
ウサミミの子は私の腕にはめている世界にたった一つしかない妖怪ウォッチを見る。
「ボクの名前はバニー・ミント!妖怪ヒーローさ!」
『「「妖怪ヒーロー!?」」』
以前ケマモト村に行った時にフゥ2に教えて貰ったので覚えていた。
妖怪ヒーロー協会に入っている妖怪のことで妖怪の平和の為に働いている。
しかし言葉では教えて貰ったが、妖怪ヒーロー自体は初めて会う。
ヒーローオタクないっくんは目を輝かせてバニー・ミントに迫る。
「妖怪ヒーロー!妖怪の世界にもヒーローはいるんだね!」
「当たり前さ!妖怪の世界にも悪い奴はいるからね。
ボク達は悪い妖怪を倒すためにヒーローとなって日々精進しているのさ!」
人差し指と中指にトランプのカードを挟み、ポーズを決める。
「個性…じゃないや、バニー・ミントさんの取り憑きや妖術や必殺技は何ですか!?何年くらい妖怪ヒーローをしているんですか!?他にはどんな妖怪ヒーローがいるんですか!?」
「うおっ。君結構グイグイくるね~。
だけど妖怪ヒーローたるもの答えられる限り答えてあげるよー。」
いっくんのいつ収まるか分からないマシンガントークが始まったので、私とウィスパー以外はいくつかに別れて別行動し出した。
いっくんとバニー・ミントのやりとりを見守る形で聞いていたが、バニー・ミントの質問に心を締め付けられる感覚を味わう。
「君の個性って何だい?最近じゃ人にも妖術みたいのがあって凄いみたいだね。」
「ぁの…、僕は個性ないんです。それでもヒーローになりたくて…。
個性がなくてもヒーローになれますか?」
『いっくん…。』
強く握られた拳を見て、思わずいっくんの手を握る。
バニー・ミントはその拳を見る。
「中々鍛えてるみたいだね。」
「まあ…。」
『いつも私達と一緒に体力作ったり筋トレしたりしてるよ。
かっちゃんもだけど、ヒーローになるために人一倍頑張ってるの。』
「そのようだね。」
手を握る事は私達の中では妖怪を見る為だけじゃない。
無意識だがコミュニケーションをとったり安定を得るためにしている行為だ。
「人の個性についてはボクにはよく分からない。
でも努力すれば得る事は多くある。
ボクからの送る言葉はこのくらいかな!」
決していっくんの質問には答えていないがいっくんの握る力がより強くなった。
バニー・ミントはそろそろ帰ると別れ、私達は盆踊りの場所に行った。
そこでは太鼓の形をした妖怪が太鼓を叩いていた。
叩かれるはずの太鼓が同じ形の太鼓を叩いている情景は、動物の共食いと同じだと思う。
「さあ!皆も踊るドン!」
太鼓の妖怪は近くの妖怪を取り憑いて踊らせる。