19話
夢小説設定
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根津の隣にいた男性を見る。
黒のパーマ掛かった長めの髪で目の下にはクマが出来ている。服装も黒い服にマフラーみたいなものを首に巻いている。
一見人間に見えるが根津と一緒にいるので妖怪なのだろう。
『隣の人は?』
「僕の同僚さ。」
男性は喋らずに此方を見てくるだけだ。
『へぇ。妖怪には見えないや。人間みたいだね。』
「ぬらりひょんやエンマ大王みたいに人間にしか見えない妖怪も沢山いるしね。」
フゥ2が説明してくれる。
『ぬらりひょんの服はゆらゆら揺れてたよ?』
「今は髭が炎の人間もいるし変わらないよ。」
確かにそうだと思った。
「彼の名前は何ですか?見付からないのですが…。」
『また探してるの?』
「そろそろ覚えなよ。」
「ウィスパーニャんて妖怪パッドがなかったら役立たずニャン。
それしか役に立たないのに名前まで見付けられないとかゴミ以下ニャンね。」
「何ですとーー!!?」
喧嘩するジバニャンとウィスパー。ジバニャンを抱き上げて喧嘩を止める。
『ごめんね、この子達が騒いで。』
「構わないよ。また君に会いたいと思っていたんだ。お礼をしなくちゃいけないと思ってね。」
『ううん!お礼とかいらないよ!私がやりたいと思ってやっただけだから。』
「君は良い子だね。」
『そんなことないよー。
あ、私ね、ヒーローを目指す事にしたの!』
以前はなりたいものなどなかった。
だがオールマイトに助けてもらいヒーローになりたいと思ったのだと説明した。
「そうかい。それは楽しみだ!君なら立派なヒーローになれるだろうね。」
『妖怪の皆に助けられっぱなしだけどね。』
「そんなことニャいニャンよ。」
「霊和ちゃんには何度も助けられてるんだから。自信を持っていいんだからね。」
『うん。』
ありがとうとジバニャンの頭を撫でる。
「ヒーローになりたいんだよね…。
妖怪が見えているようだし、君の個性はなんなのかな?」
『私は妖怪や幽霊を見れるだけだよ。
でもジバニャンやフゥ2、他の友達妖怪もヒーローになるために助けてくれるって言ってくれて…、私はそんな皆を助けられたらいいなって…。』
「私は!?私の名前が入ってませんよ!?」
顔を近付けて迫ってくるウィスパー。
『アハハッ
勿論ウィスパーもね。』
「そうか…。
おっと、僕達はこのへんで失礼させてもらうね。また会おうね。」
『うん!またね!』
片手を上げて手を振る。
根津も手を振って男性を引き連れて行ってしまった。
「此処で何してたんだろうね。」
『うーん…また視察かな?』
「もう一人の方は一言も喋りませんでしたね。」
「不気味だったニャン。」
駄菓子屋に行くのを思い出して急いで向かった。
家に帰ってからダリスを喚び膝枕をしてあげた。ジバニャンも駄々を捏ねてきたので膝枕をした。
夜寝る前になって宿題を思い出し、大慌てで宿題をしたのであった。
H30.03.21