18話
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かっちゃんと早朝のランニングを始めた。
その翌日にはいっくんも加わり3人とウィスパーで走った。
そしてランニング後に学校でフゥ2とジバニャンと合流という日を1ヶ月続けた。
休日の今日はフゥ2達と近くの森林公園に来ている。人が少ない所を選んで木が密集したところにいる。
「──…体力も付いた頃だし、そろそろ第二段階に行こうと思います。」
『よろしくお願いします。』
竹刀を持ったフゥ2にお辞儀をする。
「何故二人とも敬語なんですか…。というかフゥ2の持っている竹刀は何処から持ち込んだんです?」
「ウィスパー煩い、黙ってて。
竹刀は雰囲気作りだよ。」
冗談もほどほどにして…とフゥ2は竹刀をしまった。
「さっきも言った通り霊和ちゃんがヒーローになるために第二段階として、妖怪に取り憑かれる"慣れ"をしてもらうよ。」
『私が取り憑かれるの?』
「そうだよ。
妖怪は良い取り憑きをする妖怪と、悪い取り憑きをする妖怪がいるんだ。
だから良い取り憑きをする妖怪が霊和ちゃんに取り憑けば霊和ちゃんの能力が上がる。」
「えー…、良い取り憑きの例が、全くモテない人がモテモ天に取り憑かれればあっという間にモテモテになれます。」
ウィスパーがタブレットを見ながら説明しているのが気になるが口には出さないでおく。
『んと、モテモテになればヒーローになれるってこと?』
「そうじゃないから。
ウィスパーが言ったのは例で今から取り憑いて貰うのはこの2体だよ。」
木に隠れていたのか、妖怪と思わしき二人が現れる。
一人は白くて四角い妖怪で、もう一人は頭部が運動靴で出来たランニング服を着た妖怪。
「ちからモチとばくそくの2体に来て貰ったよ。」
ちからモチは力持ちにする妖怪で、ばくそくは走るのが速くなる妖怪だ。
「恐らくこの2体にはお世話になることが多いだろうからね。」
確かに力持ちになれたり走るのが速くなれるのは、人助けや"敵"退治には役に立つ。
話はフゥ2から聞いていたようで、ヒーローになりたい私の手伝いをしてくれると二人からメダルを貰った。
「それじゃ、まずはちからモチからね。」
ちからモチから紫色の煙が出て、私を取り囲む。
身体の中からメラメラと力が湧くのを感じた。
「霊和ちゃんオレの言葉わかる?」
『うん。』
「じゃあこの木を持ち上げてみて。」
フゥ2がすぐ傍にある木を叩く。
私もその木に近付き幹の部分を掴む。
『ん~しょっ』
地面が盛り上がり木の根っこが見えた。バランスを崩さないようゆっくり持ち上げて頭の上まで上げる。
『す、凄いよ!こんな大きい木なのに引っこ抜けた!!』
木の重さはちゃんと感じる。だが自分の力が何十倍にも強くなっているのだ。
「凄いニャン!」
「うん、いいね。妖怪にも乗っ取られていないし、取り憑きも制御出来てる。」
普段妖怪が取り憑く時は意識や行動を乗っ取るのだが、ちからモチは私の意識を操作することなく、能力だけを私に取り憑かせているのだと説明してくれた。
次はばくそくに取り憑きをしてもらう。
「それじゃ走ってみて。」
足を出して木の間を縫うように動かす。
『うあっ!?身体が持ってかれるっ!』
「ちゃんと頭と腰を引き締めて!」
頭が木にぶつかりそうになりながら足だけが先へ先へと進む。
ばくそくが意識を取り憑かない場合、取り憑くのは足だけみたいで腰より上は私が動かさなければならない。
腕を振る余裕はないので頭と腹筋に力を入れ、身体の重心を前へと移動させる。
「そう!いいよ!
腕を振るともっと速く走れるよ。」
『難しいよー!』
それからばくそくに慣れるのに30分くらい掛かった。
取り憑かれた後は足が小鹿のように震えるくらい疲れてしまった。
地面に寝っ転がりながら今度は障害物のない所で特訓しようと心に決めた。
H30.03.15
その翌日にはいっくんも加わり3人とウィスパーで走った。
そしてランニング後に学校でフゥ2とジバニャンと合流という日を1ヶ月続けた。
休日の今日はフゥ2達と近くの森林公園に来ている。人が少ない所を選んで木が密集したところにいる。
「──…体力も付いた頃だし、そろそろ第二段階に行こうと思います。」
『よろしくお願いします。』
竹刀を持ったフゥ2にお辞儀をする。
「何故二人とも敬語なんですか…。というかフゥ2の持っている竹刀は何処から持ち込んだんです?」
「ウィスパー煩い、黙ってて。
竹刀は雰囲気作りだよ。」
冗談もほどほどにして…とフゥ2は竹刀をしまった。
「さっきも言った通り霊和ちゃんがヒーローになるために第二段階として、妖怪に取り憑かれる"慣れ"をしてもらうよ。」
『私が取り憑かれるの?』
「そうだよ。
妖怪は良い取り憑きをする妖怪と、悪い取り憑きをする妖怪がいるんだ。
だから良い取り憑きをする妖怪が霊和ちゃんに取り憑けば霊和ちゃんの能力が上がる。」
「えー…、良い取り憑きの例が、全くモテない人がモテモ天に取り憑かれればあっという間にモテモテになれます。」
ウィスパーがタブレットを見ながら説明しているのが気になるが口には出さないでおく。
『んと、モテモテになればヒーローになれるってこと?』
「そうじゃないから。
ウィスパーが言ったのは例で今から取り憑いて貰うのはこの2体だよ。」
木に隠れていたのか、妖怪と思わしき二人が現れる。
一人は白くて四角い妖怪で、もう一人は頭部が運動靴で出来たランニング服を着た妖怪。
「ちからモチとばくそくの2体に来て貰ったよ。」
ちからモチは力持ちにする妖怪で、ばくそくは走るのが速くなる妖怪だ。
「恐らくこの2体にはお世話になることが多いだろうからね。」
確かに力持ちになれたり走るのが速くなれるのは、人助けや"敵"退治には役に立つ。
話はフゥ2から聞いていたようで、ヒーローになりたい私の手伝いをしてくれると二人からメダルを貰った。
「それじゃ、まずはちからモチからね。」
ちからモチから紫色の煙が出て、私を取り囲む。
身体の中からメラメラと力が湧くのを感じた。
「霊和ちゃんオレの言葉わかる?」
『うん。』
「じゃあこの木を持ち上げてみて。」
フゥ2がすぐ傍にある木を叩く。
私もその木に近付き幹の部分を掴む。
『ん~しょっ』
地面が盛り上がり木の根っこが見えた。バランスを崩さないようゆっくり持ち上げて頭の上まで上げる。
『す、凄いよ!こんな大きい木なのに引っこ抜けた!!』
木の重さはちゃんと感じる。だが自分の力が何十倍にも強くなっているのだ。
「凄いニャン!」
「うん、いいね。妖怪にも乗っ取られていないし、取り憑きも制御出来てる。」
普段妖怪が取り憑く時は意識や行動を乗っ取るのだが、ちからモチは私の意識を操作することなく、能力だけを私に取り憑かせているのだと説明してくれた。
次はばくそくに取り憑きをしてもらう。
「それじゃ走ってみて。」
足を出して木の間を縫うように動かす。
『うあっ!?身体が持ってかれるっ!』
「ちゃんと頭と腰を引き締めて!」
頭が木にぶつかりそうになりながら足だけが先へ先へと進む。
ばくそくが意識を取り憑かない場合、取り憑くのは足だけみたいで腰より上は私が動かさなければならない。
腕を振る余裕はないので頭と腹筋に力を入れ、身体の重心を前へと移動させる。
「そう!いいよ!
腕を振るともっと速く走れるよ。」
『難しいよー!』
それからばくそくに慣れるのに30分くらい掛かった。
取り憑かれた後は足が小鹿のように震えるくらい疲れてしまった。
地面に寝っ転がりながら今度は障害物のない所で特訓しようと心に決めた。
H30.03.15