17話
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授業は終わり放課後になった。
いつもならいっくんかかっちゃんと帰っているのだが、今日からの私は違うのだ。
重いランドセルを背負って急いで昇降口へ向かう。
「霊和ちゃん待ってー!」
後ろからいっくんが追いかけてくる。その後ろにはウィスパー達が慌てて付いてくる。
『私昨日からジョギング始めたの!だから一緒に帰れない!』
「え!?」
いっくんを置いて行き、靴を履き替え校門を飛び出そうとした。
何かが後ろから来て猛スピードで追い越された。
『?』
よく見るとそれはかっちゃんでこっちを見て誇らしげににやけていた。
お互い走りながら、時々かっちゃんは振り向いてくる。
「もう速いですよ!私達を置いていかないでください!」
『え、あ、ごめん。
ねぇ、かっちゃんが何か笑ってるんだけどどうしたんだろ?』
常に私の前を一定の距離を保って走るかっちゃんを見る。
「あぁ…。」
「あれはオレの方が速いだろ。っていう自慢だよ。」
『かっちゃん速いもんね。』
「霊和ちゃん貶されているんでうぃすよ?」
『??』
「もう…。霊和ちゃんは競争心がないところが弱点だね。ヒーローになるなら少しは上を目指さなきゃ。」
『うーん?
うん。わかった。』
つまりかっちゃんより速ければいいのだろうか?
フゥ2の言いたい事がよくわかっていなかったが、かっちゃんに追い付くべくスピードを上げた。
するとかっちゃんもスピードを上げるので追い付くことが出来ない。
「さぁ!勝己くんを追い越すのですよ!」
ウィスパーが私の顔の隣に来てかっちゃんを指差す。
『うん!』
ウィスパーとフゥ2に応援されながら、私とかっちゃんの勝負?はかっちゃんの家まで続いた。
『ハァ…ハァ…。』
息も絶え絶えになりかっちゃん家の前でしゃがみ込んでいた。
「ゼェ…ゼェ…。
…追いかけてくんな…うぜぇ…。」
『ヒーローになるなら…かっちゃんに勝たなきゃって…。』
「んだそれ…。俺の前に…くんな…。」
「お二人とも息を整えてからお話しましょうよ。」
フゥ2が背中を撫でてくれながら息を整える。
全速力でずっと走っていたので身体中がダルい。
『ゔ~…結局かっちゃんを追い越せなかったなぁ…。』
「追い越せなかったにせよ、ずっと全速力で走ってこれた体力は凄いですよ。」
これでも体育の成績はいいからね。
「ったり前だろボケ!俺は昔からヒーローになるために筋肉付けてんだ!昨日一昨日始めたばかりのヤツに負けっかよ!」
『そうだったんだ。』
かっちゃんは立ち上がりランドセルを背負い直す。そして私に背を向けて家の玄関に行く。
「おい、明日7時に此処に来いよ。」
『え?』
「明日から俺のジョギングにテメーも一緒に同行させてやるっつってんだ。ランドセル忘れんなよ。」
かっちゃんの体力作りに私も加わっていいということか。
というか今日の朝早くに家に行っても居なかった理由はジョギングしていたからだったのか。
『うん!絶対行くね!』
かっちゃんは私の返事を聞くと家の中に入っていった。
『明日からかっちゃんと一緒だ!楽しみっ!』
かっちゃん家を去って浮き足で家に帰る。
フゥ2は遠い目をして空笑いをする。
「アハハ。朝早いね。起きられるかなぁ…。」
「私が起こして差し上げますから。」
『私も起こしてあげる!』
「うあぁ!霊和ちゃんに見捨てられたー!
俺もジバニャンと寝てたいよー!」
フゥ2が起きられないならと思って言った事が、フゥ2にとっては嫌だったみたいで発狂していた。
ごめんね、フゥ2。眠いなら寝てていいよ。
H30.03.10
いつもならいっくんかかっちゃんと帰っているのだが、今日からの私は違うのだ。
重いランドセルを背負って急いで昇降口へ向かう。
「霊和ちゃん待ってー!」
後ろからいっくんが追いかけてくる。その後ろにはウィスパー達が慌てて付いてくる。
『私昨日からジョギング始めたの!だから一緒に帰れない!』
「え!?」
いっくんを置いて行き、靴を履き替え校門を飛び出そうとした。
何かが後ろから来て猛スピードで追い越された。
『?』
よく見るとそれはかっちゃんでこっちを見て誇らしげににやけていた。
お互い走りながら、時々かっちゃんは振り向いてくる。
「もう速いですよ!私達を置いていかないでください!」
『え、あ、ごめん。
ねぇ、かっちゃんが何か笑ってるんだけどどうしたんだろ?』
常に私の前を一定の距離を保って走るかっちゃんを見る。
「あぁ…。」
「あれはオレの方が速いだろ。っていう自慢だよ。」
『かっちゃん速いもんね。』
「霊和ちゃん貶されているんでうぃすよ?」
『??』
「もう…。霊和ちゃんは競争心がないところが弱点だね。ヒーローになるなら少しは上を目指さなきゃ。」
『うーん?
うん。わかった。』
つまりかっちゃんより速ければいいのだろうか?
フゥ2の言いたい事がよくわかっていなかったが、かっちゃんに追い付くべくスピードを上げた。
するとかっちゃんもスピードを上げるので追い付くことが出来ない。
「さぁ!勝己くんを追い越すのですよ!」
ウィスパーが私の顔の隣に来てかっちゃんを指差す。
『うん!』
ウィスパーとフゥ2に応援されながら、私とかっちゃんの勝負?はかっちゃんの家まで続いた。
『ハァ…ハァ…。』
息も絶え絶えになりかっちゃん家の前でしゃがみ込んでいた。
「ゼェ…ゼェ…。
…追いかけてくんな…うぜぇ…。」
『ヒーローになるなら…かっちゃんに勝たなきゃって…。』
「んだそれ…。俺の前に…くんな…。」
「お二人とも息を整えてからお話しましょうよ。」
フゥ2が背中を撫でてくれながら息を整える。
全速力でずっと走っていたので身体中がダルい。
『ゔ~…結局かっちゃんを追い越せなかったなぁ…。』
「追い越せなかったにせよ、ずっと全速力で走ってこれた体力は凄いですよ。」
これでも体育の成績はいいからね。
「ったり前だろボケ!俺は昔からヒーローになるために筋肉付けてんだ!昨日一昨日始めたばかりのヤツに負けっかよ!」
『そうだったんだ。』
かっちゃんは立ち上がりランドセルを背負い直す。そして私に背を向けて家の玄関に行く。
「おい、明日7時に此処に来いよ。」
『え?』
「明日から俺のジョギングにテメーも一緒に同行させてやるっつってんだ。ランドセル忘れんなよ。」
かっちゃんの体力作りに私も加わっていいということか。
というか今日の朝早くに家に行っても居なかった理由はジョギングしていたからだったのか。
『うん!絶対行くね!』
かっちゃんは私の返事を聞くと家の中に入っていった。
『明日からかっちゃんと一緒だ!楽しみっ!』
かっちゃん家を去って浮き足で家に帰る。
フゥ2は遠い目をして空笑いをする。
「アハハ。朝早いね。起きられるかなぁ…。」
「私が起こして差し上げますから。」
『私も起こしてあげる!』
「うあぁ!霊和ちゃんに見捨てられたー!
俺もジバニャンと寝てたいよー!」
フゥ2が起きられないならと思って言った事が、フゥ2にとっては嫌だったみたいで発狂していた。
ごめんね、フゥ2。眠いなら寝てていいよ。
H30.03.10