14話
夢小説設定
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分からないことは分からないと、どうにも出来なかったので進むことにした。
眼鏡をしたインテリ系の小学生に会い質問された。
「いったいどこまで続くんだろうね。この先の見えない長い道は。
もしかして終わりなんて最初から無いのかもしれないけど…。
きみはどう思っているんだい?
この道の果てに終わりはあると思う?」
「どうするニャン…?」
「普通なら"ある"だけど…。」
トンネルの終わりはあるでないと困る。だからある。と答えたいが、
『…違う。ここは入ったら出られないトンネル。だから、"終わりはない"!』
「希望を持って。」
眼鏡をした小学生は去って行った。それと同時に女の子の泣く声が少し大きくなった。
「どうして"ない"にしたニャン?」
『トンネルの長さは質問した人で決まると思ったの。ここにいる人はトンネルから出られなくなった人だとしたら後続の私の手助けをしてくれるんじゃないかなって。だからあるって言ったら何もしないだろうと思ってないにしたの。
男の子が希望を持ってって言って手助けしてくれたような気がしたし、女の子の声が大きくなったからトンネルは短くなったと思う。』
「女の子?」
やはりこの泣き声は皆には聞こえていないようだった。
トンネルに入る前から泣き声が聞こえていたことを説明する。
「あれ、空耳じゃニャかったニャンね…。」
私が抱き上げていた時に聞こえていたらしい。
「女の子がこの現象の原因だとすると、女の子に近付いたってことは出られるかもしれない!」
「そうニャン!」
希望の光が見えた気がした。
私達は何度も質問をされては回答してメモしてを繰り返し、怪しい自動販売機やボタンは無視しながら進んだ。
『また声が大きくなったよ。』
「あそこを見るニャン!」
ジバニャンが指差した先を見ると眩い光が見えた。
「出口だ!」
『やっぱ合ってたんだ!』
質問によってトンネルの長さが変わる仮説は合っていたみたいで、質問されていた時には見えなかった出口が急に現れた。
走って光の先へと進むと、桜が咲いた庭園と美しい湖があった。
綺麗な光景に見惚れていると湖の畔に白髪(ハクハツ)の少女が顔に手を当てて泣いていた。よく見ると少女は数センチ浮いている。
『どうして泣いているの?大丈夫?痛いところでもあるの?』
少女は顔を上げず泣き続ける。
『あの、』
「…えんえん続いて、えんえん泣くの。
ねぇ、あなたはこのトンネルの記憶はえんえん残る…?」
「なんだか怪しいですよ!答えは慎重に…!」
ウィスパー達が困惑の目で見てくる。
このトンネルの内情はわかってきていた。私達を出そうとしている人、出すまいとしている人。遊ぼうと誘ってくる人、目的を見失いさ迷っている人。
皆このトンネルから出られなくて亡くなった。家族が、友達が、最愛の人がいたのにだ。
『…残るよ。』
私は幽霊が見える。だから幽霊がいたら普通の人間と同じように見えるけど、他の人は違う。
そこにいるのに周りの人間に見えない事に悲しい顔をする幽霊をよく見掛ける。
『私は今日の事を覚えているよ。絶対忘れない!』
「………フフッ」
少女が泣き止んだ。
「ぺろ~ん。」
右の方からポンッと軽い爆発音がして、私より大きい丸い紫色の鏡が現れた。
「うんがい鏡だ!これで帰れるよ!」
ウィスパーとフゥ2に引っ張られてうんがい鏡の鏡の部分に押される。
鏡だと思った場所は触っても通り抜け、ワープゲートのようだった。
私は身体の全てが入ってしまう前に少女に声を掛けた。
『貴女の事も忘れないよ!また会おうね!』
少女は目を白黒させ、手を振ってくれた。
うんがい鏡を通ると、目の前に妖怪ガッツKがいた。
「じいちゃん!!」
『元のところだ!』
「帰って来れたニャン!」
「ふぅ、一時はどうなることかと思いましたよ…。」
「んん?今トンネルに入らなかったか?」
妖怪ガッツKに聞いたら私達がトンネルに入ったらうんがい鏡が現れ、私達がそこから出てきた。
「あんなに歩いたのに時間が進んでない…?」
『不思議な所だね。』
「だニャン。」
妖怪ガッツKにもトンネルの中の出来事を話し、私達はトンネルを後にした。
トンネルの中から聞こえていた泣き声は今は聞こえない。
H30.02.08
眼鏡をしたインテリ系の小学生に会い質問された。
「いったいどこまで続くんだろうね。この先の見えない長い道は。
もしかして終わりなんて最初から無いのかもしれないけど…。
きみはどう思っているんだい?
この道の果てに終わりはあると思う?」
「どうするニャン…?」
「普通なら"ある"だけど…。」
トンネルの終わりはあるでないと困る。だからある。と答えたいが、
『…違う。ここは入ったら出られないトンネル。だから、"終わりはない"!』
「希望を持って。」
眼鏡をした小学生は去って行った。それと同時に女の子の泣く声が少し大きくなった。
「どうして"ない"にしたニャン?」
『トンネルの長さは質問した人で決まると思ったの。ここにいる人はトンネルから出られなくなった人だとしたら後続の私の手助けをしてくれるんじゃないかなって。だからあるって言ったら何もしないだろうと思ってないにしたの。
男の子が希望を持ってって言って手助けしてくれたような気がしたし、女の子の声が大きくなったからトンネルは短くなったと思う。』
「女の子?」
やはりこの泣き声は皆には聞こえていないようだった。
トンネルに入る前から泣き声が聞こえていたことを説明する。
「あれ、空耳じゃニャかったニャンね…。」
私が抱き上げていた時に聞こえていたらしい。
「女の子がこの現象の原因だとすると、女の子に近付いたってことは出られるかもしれない!」
「そうニャン!」
希望の光が見えた気がした。
私達は何度も質問をされては回答してメモしてを繰り返し、怪しい自動販売機やボタンは無視しながら進んだ。
『また声が大きくなったよ。』
「あそこを見るニャン!」
ジバニャンが指差した先を見ると眩い光が見えた。
「出口だ!」
『やっぱ合ってたんだ!』
質問によってトンネルの長さが変わる仮説は合っていたみたいで、質問されていた時には見えなかった出口が急に現れた。
走って光の先へと進むと、桜が咲いた庭園と美しい湖があった。
綺麗な光景に見惚れていると湖の畔に白髪(ハクハツ)の少女が顔に手を当てて泣いていた。よく見ると少女は数センチ浮いている。
『どうして泣いているの?大丈夫?痛いところでもあるの?』
少女は顔を上げず泣き続ける。
『あの、』
「…えんえん続いて、えんえん泣くの。
ねぇ、あなたはこのトンネルの記憶はえんえん残る…?」
「なんだか怪しいですよ!答えは慎重に…!」
ウィスパー達が困惑の目で見てくる。
このトンネルの内情はわかってきていた。私達を出そうとしている人、出すまいとしている人。遊ぼうと誘ってくる人、目的を見失いさ迷っている人。
皆このトンネルから出られなくて亡くなった。家族が、友達が、最愛の人がいたのにだ。
『…残るよ。』
私は幽霊が見える。だから幽霊がいたら普通の人間と同じように見えるけど、他の人は違う。
そこにいるのに周りの人間に見えない事に悲しい顔をする幽霊をよく見掛ける。
『私は今日の事を覚えているよ。絶対忘れない!』
「………フフッ」
少女が泣き止んだ。
「ぺろ~ん。」
右の方からポンッと軽い爆発音がして、私より大きい丸い紫色の鏡が現れた。
「うんがい鏡だ!これで帰れるよ!」
ウィスパーとフゥ2に引っ張られてうんがい鏡の鏡の部分に押される。
鏡だと思った場所は触っても通り抜け、ワープゲートのようだった。
私は身体の全てが入ってしまう前に少女に声を掛けた。
『貴女の事も忘れないよ!また会おうね!』
少女は目を白黒させ、手を振ってくれた。
うんがい鏡を通ると、目の前に妖怪ガッツKがいた。
「じいちゃん!!」
『元のところだ!』
「帰って来れたニャン!」
「ふぅ、一時はどうなることかと思いましたよ…。」
「んん?今トンネルに入らなかったか?」
妖怪ガッツKに聞いたら私達がトンネルに入ったらうんがい鏡が現れ、私達がそこから出てきた。
「あんなに歩いたのに時間が進んでない…?」
『不思議な所だね。』
「だニャン。」
妖怪ガッツKにもトンネルの中の出来事を話し、私達はトンネルを後にした。
トンネルの中から聞こえていた泣き声は今は聞こえない。
H30.02.08