14話
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灯りもないトンネルの中を歩くのは怖いのでジバニャンを抱き締めながら先へと進む。
『ねぇ、あそこに男の人がいない?』
「…いますね。」
暗闇の中、うっすらと見える学生がいる。犬の散歩途中らしく、リードを持っていた。
「助かりました!あの方にどのくらい歩けばいいのか聞きましょう!」
『うん!』
駆け足で男の人に近付く。
『あの!出口は、』
「ちょ、待ってよ!こんなとこに人がいるなんて可笑しいよ!?」
男の人に声を掛けるとフゥ2に止められた。
それで確かに変だと思った。
塞がれていたはずのトンネル内に人がいるなんて可笑しい。もう片方の出口が開いているのだとしても犬の散歩にわざわざトンネルに入って往復して帰るだろうか?
男の人は私が話すのを止めたのを気にしていないように声を掛けてきた。
「きみは 遠くのともだちに会いに行く。問題はどうやってそこまで行くかだ。さあ 君は自転車 電車 飛行機 のどの方法を選ぶんだい?」
『え!?』
いきなりの問題に言葉が詰まる。
『どうしようっ。』
「これはアレですね!心理テスト的なやつですよ!」
「そうなのかなぁ?」
「オレっち自転車は嫌ニャン。」
『じゃあ電車かな。』
「そう。」
男の人はニッコリ微笑んで行ってしまった。
『?』
「何だったの?」
「心理テストじゃなかったんですか?」
男の人が暗闇に消えてしまい、仕方なくまた進んだ。
すると今度は道のど真ん中に自動販売機が置いてあった。
「うぃす…。」
「真ん中にあるとか邪魔ニャン。」
「近寄らないようにしよ。」
『そうだね。』
自動販売機の横を通りさらに進む。
すると坊主頭の小学低学年くらいの男の子が話し掛けてきた。
「おまえオレとじゃんけんで勝負しろ!
いくぜ!準備はいいか?
じゃん…!けん……!」
慌ててチョキを出した。
男の子はパーだったので私が勝ちになったが、その後何も言わずに行ってしまった。
すると直ぐに前からニワトリが歩いてきた。
「ごらんの通り、私はしがないニワトリ。
実はあなたのことをよく知っています。私の母はあなたに食べられました。
から揚げになったと聞いています…。…いえ、いいんです。ニワトリだからそういうこともあります。
ただひとつ聞かせてほしいのです。
そのから揚げはおいしかったのですか?」
『えっと、わかんない…。』
「…そうですか。これを差し上げます。」
ニワトリは生の鶏肉を渡して行ってしまった。
『皆何処に行くのかなぁ?』
「さっきから何か可笑しいよっ。」
「ニワトリが喋ったニャン!」
「もしかして先程あった方々は皆、トンネルに入って出られなくなった方では…?」
ウィスパーの言葉に皆黙る。
「アハハっ、まさかそんな…っ!」
「う、うぃす!そうですよね~。」
「ニャハハハ!……」
『それって、つまりは…。』
皆の顔が青冷める。
「ニャーっ!嫌ニャー!オレっち達トンネルから出られないニャーン!一生トンネルの中で暮らすニャー!?」
「うぃすすすすすっ!?」
私の腕の中で暴れるジバニャン。ジバニャンは飛び降りて走って行ってしまう。
慌てて私達も追い掛ける。
「ちょっとちょっと落ち着いて!宛もなく走ってても疲れるだけだよ!?」
「ニャーっ!」
フゥ2がジバニャンの尻尾を掴んで止めさせた。
『どうにかして出る方法を探さないと…。』
「うーん…脱出ゲームなら壁とかに隠し扉とかあるよね。」
ウィスパーが壁を押したり体当たりしてるが隠し扉などある気配がしない。
「ゲームではありませんからね、トンネルに隠し扉などあるわけないじゃないですか。」
「やっぱそうか。」
あっけらかんとした顔でおどけるフゥ2。
仕方なしとまた歩みを進めることにした。
何度も人が現れては話し掛けて来て去っていくという繰り返しだった。
おかしかったのが同じ人なのかそっくりな人に何度も会うのだ。台詞のように質問してくるのに疑問に思った。
「ねぇ、これがヒントなんじゃない?」
「そうですか?偶々質問したいことがあるんじゃございません?」
「同じ質問を?」
同じ顔の人が同じ質問をしてくるのだ。
『ニワトリに4回会って1回目はわかんないで鶏肉貰って、2回目もわかんないで鶏肉だったよね。でも3回目に美味しいって言ってみたら何も貰わなかったよ。そして4回目でわかんないって言ったら鶏肉だった。』
「うん。だから法則があるんじゃないかなって。質問の答えによってトンネルの長さが変わるかもしれない。」
「ん~、しかしその法則があるとして、どうやったらトンネルが短くなるのかわかりませんよ。」
「片っ端から答えて行くニャン?」
「それじゃいつまでたっても出られないし…。」
『なら物を貰う選択肢は答えないようにしないとだね。』
メモ帳は持っていなかったので、フゥ2の携帯にメモしていく。
「ニワトリの質問はわからニャいニャンね。」
「犬の散歩の人の捨てる物の質問は古い大切な物でしたね。」
アイテムを貰った選択肢を記入していくと結構貰っていることがわかった。
「あとは残りの選択肢を答えて行くだけだけど、」
『選択肢が3つのところはアイテムとトンネルの長さかなってわかるけど、選択肢が2つでアイテムとトンネルの長さだと長くなるのか短くなるのかわからないよ?』
「長くなっているのか短くなっているのかさえ分かればなんとかなるんだけど…。」
どうすればいいのか何も思い浮かばず沈黙してしまう。
『ねぇ、あそこに男の人がいない?』
「…いますね。」
暗闇の中、うっすらと見える学生がいる。犬の散歩途中らしく、リードを持っていた。
「助かりました!あの方にどのくらい歩けばいいのか聞きましょう!」
『うん!』
駆け足で男の人に近付く。
『あの!出口は、』
「ちょ、待ってよ!こんなとこに人がいるなんて可笑しいよ!?」
男の人に声を掛けるとフゥ2に止められた。
それで確かに変だと思った。
塞がれていたはずのトンネル内に人がいるなんて可笑しい。もう片方の出口が開いているのだとしても犬の散歩にわざわざトンネルに入って往復して帰るだろうか?
男の人は私が話すのを止めたのを気にしていないように声を掛けてきた。
「きみは 遠くのともだちに会いに行く。問題はどうやってそこまで行くかだ。さあ 君は自転車 電車 飛行機 のどの方法を選ぶんだい?」
『え!?』
いきなりの問題に言葉が詰まる。
『どうしようっ。』
「これはアレですね!心理テスト的なやつですよ!」
「そうなのかなぁ?」
「オレっち自転車は嫌ニャン。」
『じゃあ電車かな。』
「そう。」
男の人はニッコリ微笑んで行ってしまった。
『?』
「何だったの?」
「心理テストじゃなかったんですか?」
男の人が暗闇に消えてしまい、仕方なくまた進んだ。
すると今度は道のど真ん中に自動販売機が置いてあった。
「うぃす…。」
「真ん中にあるとか邪魔ニャン。」
「近寄らないようにしよ。」
『そうだね。』
自動販売機の横を通りさらに進む。
すると坊主頭の小学低学年くらいの男の子が話し掛けてきた。
「おまえオレとじゃんけんで勝負しろ!
いくぜ!準備はいいか?
じゃん…!けん……!」
慌ててチョキを出した。
男の子はパーだったので私が勝ちになったが、その後何も言わずに行ってしまった。
すると直ぐに前からニワトリが歩いてきた。
「ごらんの通り、私はしがないニワトリ。
実はあなたのことをよく知っています。私の母はあなたに食べられました。
から揚げになったと聞いています…。…いえ、いいんです。ニワトリだからそういうこともあります。
ただひとつ聞かせてほしいのです。
そのから揚げはおいしかったのですか?」
『えっと、わかんない…。』
「…そうですか。これを差し上げます。」
ニワトリは生の鶏肉を渡して行ってしまった。
『皆何処に行くのかなぁ?』
「さっきから何か可笑しいよっ。」
「ニワトリが喋ったニャン!」
「もしかして先程あった方々は皆、トンネルに入って出られなくなった方では…?」
ウィスパーの言葉に皆黙る。
「アハハっ、まさかそんな…っ!」
「う、うぃす!そうですよね~。」
「ニャハハハ!……」
『それって、つまりは…。』
皆の顔が青冷める。
「ニャーっ!嫌ニャー!オレっち達トンネルから出られないニャーン!一生トンネルの中で暮らすニャー!?」
「うぃすすすすすっ!?」
私の腕の中で暴れるジバニャン。ジバニャンは飛び降りて走って行ってしまう。
慌てて私達も追い掛ける。
「ちょっとちょっと落ち着いて!宛もなく走ってても疲れるだけだよ!?」
「ニャーっ!」
フゥ2がジバニャンの尻尾を掴んで止めさせた。
『どうにかして出る方法を探さないと…。』
「うーん…脱出ゲームなら壁とかに隠し扉とかあるよね。」
ウィスパーが壁を押したり体当たりしてるが隠し扉などある気配がしない。
「ゲームではありませんからね、トンネルに隠し扉などあるわけないじゃないですか。」
「やっぱそうか。」
あっけらかんとした顔でおどけるフゥ2。
仕方なしとまた歩みを進めることにした。
何度も人が現れては話し掛けて来て去っていくという繰り返しだった。
おかしかったのが同じ人なのかそっくりな人に何度も会うのだ。台詞のように質問してくるのに疑問に思った。
「ねぇ、これがヒントなんじゃない?」
「そうですか?偶々質問したいことがあるんじゃございません?」
「同じ質問を?」
同じ顔の人が同じ質問をしてくるのだ。
『ニワトリに4回会って1回目はわかんないで鶏肉貰って、2回目もわかんないで鶏肉だったよね。でも3回目に美味しいって言ってみたら何も貰わなかったよ。そして4回目でわかんないって言ったら鶏肉だった。』
「うん。だから法則があるんじゃないかなって。質問の答えによってトンネルの長さが変わるかもしれない。」
「ん~、しかしその法則があるとして、どうやったらトンネルが短くなるのかわかりませんよ。」
「片っ端から答えて行くニャン?」
「それじゃいつまでたっても出られないし…。」
『なら物を貰う選択肢は答えないようにしないとだね。』
メモ帳は持っていなかったので、フゥ2の携帯にメモしていく。
「ニワトリの質問はわからニャいニャンね。」
「犬の散歩の人の捨てる物の質問は古い大切な物でしたね。」
アイテムを貰った選択肢を記入していくと結構貰っていることがわかった。
「あとは残りの選択肢を答えて行くだけだけど、」
『選択肢が3つのところはアイテムとトンネルの長さかなってわかるけど、選択肢が2つでアイテムとトンネルの長さだと長くなるのか短くなるのかわからないよ?』
「長くなっているのか短くなっているのかさえ分かればなんとかなるんだけど…。」
どうすればいいのか何も思い浮かばず沈黙してしまう。