14話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
河童がきゅうりをくれたお礼にとメダルを貰って、都市伝説となっているえんえんトンネルという所に案内された。
「ここは入ったら出られねーと昔から云われてる曰く付きのトンネルだ!幽霊も沢山住み着いてるんだとよ。」
『うっ、』
トンネルといっても入り口はコンクリートの壁で塞がれていて中は見えない。
だが、嫌な空気がトンネル内から溢れてくる。
「じいちゃんいつもここ紹介するよね。」
「小さい村ですからね、ここくらいしか紹介するところがないのでしょう。」
「んだと!?他にもあるわ!
な、霊和。」
『ここ、ダメ…っ。』
皆の会話を聞いている場合ではなかった。トンネルの中から嫌な空気が身体を重くする。
「どうしたニャン?」
一番近くにいたジバニャンが心配そうな顔をして覗き込んでくる。
『今すぐ離れよう?このトンネル怖い…。』
「もう大丈夫だって!さっきの話だってじいちゃんの嘘に決まってんじゃん。」
「嘘じゃねーぞ!」
『いいから!』
ジバニャンとウィスパーの腕を引っ張る。直ぐに離れようとした。
「…ちょっと止まるニャン。」
腕を引っ張られて足を止められた。
『早く行こうよ!』
後ろにいたジバニャンを振り返る。その道中に目に入り込んだことに驚愕した。
トンネルを塞いでいるコンクリートの壁がなかった。
ジバニャンと私の目線に気付いた3人もトンネルの方を見る。
「開いてる…。」
「幻覚じゃニャいニャン…?」
「マジかよ…。こんなこと一度もなかったぞ…。」
呆然とトンネル内を見る4人には聞こえないのだろうか?
ずっとえんえんと泣く少女の声がする。
『…っ』
泣いている子がいるのなら助けてあげなくてはいけないのではないか。しかしこのトンネルには入りたくない。
正義感と恐怖がどちらにするか決めあぐねている。
一歩足を下げた。
『っ!?』
何か壁にぶつかった。
後ろを振り向くと白い壁があった。白い壁には顔があり、手足も生えている。
壁の横には赤い蛇もいる。
壁もだが蛇の方に驚き飛び退く。
「戻るなんてムーリー。」
「君はトンネルに入るので決定!」
壁と蛇が喋った。
多分妖怪なのだろう。壁は私の背中を押してトンネルの中に入れようとする。
「え、霊和ちゃん!?」
「何してるニャン!」
「迂闊に入っていいような場所ではありませんよ!?戻ってきてください!」
皆には壁と蛇は見えていないようで、私が勧んで中に入ろうとしているように見えるらしい。
慌ててウィスパーが引っ張ってくるが壁の力の方が強く、徐々にトンネルの中へと入れられる。
ドンッと壁に力強く押され、ついにウィスパー共々トンネルの中に入ってしまった。
フゥ2とジバニャンも慌てて入ってくる。
『う~痛い…。』
「もう何してるんですか!トンネルの中に入るなんて正気の沙汰じゃありませんよ!?」
「霊和ちゃん大丈夫?」
フゥ2が手を貸してくれて立ち上がる。
急いでトンネルから出ようと振り返った。
『うそ…。』
「あれ!?出口は!?」
「消えてます…。」
「ニャー!一生帰れニャいニャーン!!」
先程までいたはずの場所がなく、いつの間にかトンネルの真ん中まで来てしまったように前後とも出口の光さえも見えなかった。
「…どうします?」
「どうするって、」
『進むしかないと思う。』
「ニャー…。」
トンネルに入ってしまった以上、トンネルに響いている泣いている声の場所に行くしかない。
