11話
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「何のようだよ。かっちゃんに近付こうとすんな!」
「オマエが気安く好きだ嫌いだ言えるような存在じゃないんだよ!
だいたいいつも独り言言ってキモいんだよ!」
『なんでかっちゃんと喋っちゃいけないの?独り言もしてないよ。』
かっちゃんの友達二人は、かっちゃんと私の間に入り込み話させないようにする。
「してるじゃん!」
「かっちゃんはすっげー個性持ってんだぞ!大人になったらヒーローになるんだ!」
だから凄い個性を持っていない奴がかっちゃんと話す事は出来ないという見解だった。
『かっちゃんは友達だもん。嫌いだって言っちゃったけど、ホントは大好きだよ。だから話せないなんて寂しいよ…っ。』
「霊和…っ。」
二人が間に入ってきた時から顔を反らしていたかっちゃんがこちらを向く。
「それにオマエみたいな独り言女は俺達にも近付くな!」
『独り言言ってないってば!』
独り言を言った覚えはない。なのに何度も独り言を言ったと宣うかっちゃんの友達に苛つく。
「いつも言ってるじゃん!何もない所見てブツブツ言ってた!」
「それ、私達と喋ってるからでしょうね。フゥ2でさえ、人間の時は人前で話さないようにしていましたよ。」
後ろから付いてきていたウィスパーが教えてくれた。
私からしたら普通の事なので忘れていたが、よく考えたらウィスパー達は他の人には見えないのだった。だから私がウィスパー達と話す行為も他の人が見たら独り言なのだ。
『それは、私の個性で…、皆には見えないけどいつもウィスパーとかいるから喋ってるの。それが周りからみれば独り言を喋ってるように見えるだけで、ちゃんとウィスパー達と話してるんだよ。』
個性のことを教えるが二人とも信じず嘘だと豪語する。
『嘘じゃないよ!私と手を握ってくれれば分かるよ!』
ウィスパー達の存在を信じて貰いたい一心で手を差し出す。
だが二人は一歩下がった。
「誰が独り言女の手なんか握るかよ!」
「独り言が移っちまうだろ!」
「移るわけないでしょーが!!」
聞こえないのは分かっているがついついツッコミを入れるウィスパー。
「こんな奴ら相手にしてるだけ時間の無駄ニャン。」
『で、でも、ジバニャン達もいるって知ってほしくて…。』
だから手を繋いでほしいのに触ってくれもしない二人にやきもきする。
『ねぇ、ちょっとでいいから!』
「嫌だっつーの!あっち行け!」
「そうだ!そうだ!」
差し出す私の手を避けて二人はかっちゃんを後ろへ下げようとする。ガンなに避けている。
また私の手が宙をさ迷い、戻そうとした時だった。
『っ、』
かっちゃんは足を動かさず、差し出していた私の手を握ってきた。
『かっちゃん…、』
目を見開きかっちゃんを見る。
かっちゃんは友達の二人にあっちに行ってろと言う。二人はかっちゃんに逆らえないのか駆け足で遠くへ行った。
かっちゃんは目をあちこちに動かした後、決して私の方を向かず反らしたまま口を開く。
「オレも…霊和と喋れねーの嫌だし、アイツらに手を繋がれるのも嫌だ。」
どうして二人と手を繋ぐのが嫌なのか分からない。だが、それよりも私と喋れないのが嫌だと言ってくれた事に感激した。
かっちゃんも私と同じ思いなんだと知ったからだ。
『さっきは嫌いって言ってごめんね…。』
「あぁ。」
『かっちゃんの事嫌いじゃないよ。』
「…あぁ。」
『またかっちゃんと友達でいていい?一緒に遊んでいい?』
「…いいに決まってんだろ。」
『へへっ。』
嬉しくて自然と笑みが溢れる。
ウィスパーも初々しくて感動しますね。と微笑み、ジバニャンは絶交でもよかったニャン。なんて皮肉めいているがどこか嬉しそうだった。
『じゃあいっくんの事いっくんて言ってくれるよね!』
「…。」
また目を反らすかっちゃん。そこだけは譲れないらしい。
『もうかっちゃん!また嫌いになるよ!?』
「つっても嫌いになれねーんだろ?」
『それはっ…そうだけど…。』
かっちゃんは私の言葉にニカッと笑顔になる。
「これは一本取られましたね。」
「まーな。霊和がオレに勝てるなんて事ねーんだよ。」
『む~…。』
「カツキの勝利ニャン!」
結局かっちゃんのデク呼びは止められなかったが、前よりも私とかっちゃんの仲は良くなったんだろう。
それにしてもかっちゃんには理解出来ない謎が多い。ウィスパー達は気付いているみたいだが教えてくれないしホント何なのだろう。
H30.01.24
「オマエが気安く好きだ嫌いだ言えるような存在じゃないんだよ!
だいたいいつも独り言言ってキモいんだよ!」
『なんでかっちゃんと喋っちゃいけないの?独り言もしてないよ。』
かっちゃんの友達二人は、かっちゃんと私の間に入り込み話させないようにする。
「してるじゃん!」
「かっちゃんはすっげー個性持ってんだぞ!大人になったらヒーローになるんだ!」
だから凄い個性を持っていない奴がかっちゃんと話す事は出来ないという見解だった。
『かっちゃんは友達だもん。嫌いだって言っちゃったけど、ホントは大好きだよ。だから話せないなんて寂しいよ…っ。』
「霊和…っ。」
二人が間に入ってきた時から顔を反らしていたかっちゃんがこちらを向く。
「それにオマエみたいな独り言女は俺達にも近付くな!」
『独り言言ってないってば!』
独り言を言った覚えはない。なのに何度も独り言を言ったと宣うかっちゃんの友達に苛つく。
「いつも言ってるじゃん!何もない所見てブツブツ言ってた!」
「それ、私達と喋ってるからでしょうね。フゥ2でさえ、人間の時は人前で話さないようにしていましたよ。」
後ろから付いてきていたウィスパーが教えてくれた。
私からしたら普通の事なので忘れていたが、よく考えたらウィスパー達は他の人には見えないのだった。だから私がウィスパー達と話す行為も他の人が見たら独り言なのだ。
『それは、私の個性で…、皆には見えないけどいつもウィスパーとかいるから喋ってるの。それが周りからみれば独り言を喋ってるように見えるだけで、ちゃんとウィスパー達と話してるんだよ。』
個性のことを教えるが二人とも信じず嘘だと豪語する。
『嘘じゃないよ!私と手を握ってくれれば分かるよ!』
ウィスパー達の存在を信じて貰いたい一心で手を差し出す。
だが二人は一歩下がった。
「誰が独り言女の手なんか握るかよ!」
「独り言が移っちまうだろ!」
「移るわけないでしょーが!!」
聞こえないのは分かっているがついついツッコミを入れるウィスパー。
「こんな奴ら相手にしてるだけ時間の無駄ニャン。」
『で、でも、ジバニャン達もいるって知ってほしくて…。』
だから手を繋いでほしいのに触ってくれもしない二人にやきもきする。
『ねぇ、ちょっとでいいから!』
「嫌だっつーの!あっち行け!」
「そうだ!そうだ!」
差し出す私の手を避けて二人はかっちゃんを後ろへ下げようとする。ガンなに避けている。
また私の手が宙をさ迷い、戻そうとした時だった。
『っ、』
かっちゃんは足を動かさず、差し出していた私の手を握ってきた。
『かっちゃん…、』
目を見開きかっちゃんを見る。
かっちゃんは友達の二人にあっちに行ってろと言う。二人はかっちゃんに逆らえないのか駆け足で遠くへ行った。
かっちゃんは目をあちこちに動かした後、決して私の方を向かず反らしたまま口を開く。
「オレも…霊和と喋れねーの嫌だし、アイツらに手を繋がれるのも嫌だ。」
どうして二人と手を繋ぐのが嫌なのか分からない。だが、それよりも私と喋れないのが嫌だと言ってくれた事に感激した。
かっちゃんも私と同じ思いなんだと知ったからだ。
『さっきは嫌いって言ってごめんね…。』
「あぁ。」
『かっちゃんの事嫌いじゃないよ。』
「…あぁ。」
『またかっちゃんと友達でいていい?一緒に遊んでいい?』
「…いいに決まってんだろ。」
『へへっ。』
嬉しくて自然と笑みが溢れる。
ウィスパーも初々しくて感動しますね。と微笑み、ジバニャンは絶交でもよかったニャン。なんて皮肉めいているがどこか嬉しそうだった。
『じゃあいっくんの事いっくんて言ってくれるよね!』
「…。」
また目を反らすかっちゃん。そこだけは譲れないらしい。
『もうかっちゃん!また嫌いになるよ!?』
「つっても嫌いになれねーんだろ?」
『それはっ…そうだけど…。』
かっちゃんは私の言葉にニカッと笑顔になる。
「これは一本取られましたね。」
「まーな。霊和がオレに勝てるなんて事ねーんだよ。」
『む~…。』
「カツキの勝利ニャン!」
結局かっちゃんのデク呼びは止められなかったが、前よりも私とかっちゃんの仲は良くなったんだろう。
それにしてもかっちゃんには理解出来ない謎が多い。ウィスパー達は気付いているみたいだが教えてくれないしホント何なのだろう。
H30.01.24