10話
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夜になり、意気込んで外に出る支度をする。ジバニャンも帰ってきたので一緒に行く。
勿論親には内緒だ。
「おでんじんは道端でおでんの屋台を出しています。しかし日によって場所も違いますし、出しているかさえ分からないです。」
「手分けした方がよさそうだね。」
「では私と霊和ちゃん、フゥ2とコマじろう、ジバニャンとコマさんで別れましょう。」
「なんでウィスパーが霊和ちゃんとなの。」
「オレっちも霊和ちゃんと一緒がいいニャン!こんなコマさんなんてお荷物ニャン!」
「オラも霊和ちゃんがいいズラ~。」
「兄ちゃん、まだ抜けてないズラね…。」
『私は誰とでもいいよ。』
誰とペアになるのか収集がつかないのでじゃんけんで決める事になった。
そしてじゃんけんの結果、ジバニャンとウィスパー、コマさんとフゥ2、私とコマじろうになった。何人かがしょげているが決まったものは仕方ない。
「では見付かったら携帯で教えてくださいね。」
「OK。」
「わかったズラ。」
携帯を持っているフゥ2とコマじろうが返事をする。
私とコマさんは持っていないのでじゃんけんでの組分けは最善だったみたいだ。
では解散。とウィスパーの掛け声と共にバラバラに散った。
『私達は商店街の方を探そう。』
「ズラ。」
曲がり角を曲がった時だった。
「でーんでん。そこの君も食べていかないかい?」
すぐにおでんじんは見つかったのだった。
携帯で知らせる必要もなく、少し大きい声を出せば皆に届いたようで集まった。
『──…それでコンブさんの魂を渡す事は出来ないの。』
私の想いをおでんじんに話した。コンブさんを殺したくない。ただその一心で。
『コマさんが食べたおでん代なら私が払う。足りなかったらおでんじんの所で働くから、だからコンブさんを殺すのは止めて!』
「…ん~。君の言いたいことはわかった。」
『ほんと!?』
「ただね~、君が払ったり、働いたりしてもね~…。」
『な、なんで!?』
「そうでうぃす!」
渋るおでんじんを皆で責める。
「だってコンブさんを魂にするのは小さい鍋で済むからなだけであって、大きい鍋にすれば生きてるコンブさんでも大丈夫なんだよね。」
「「『「……へ?」』」」
「コンブさんは捕まえて来たんだよね?ならそのままのコンブさんからダシを取ればいいだけだしね。」
『じゃあコンブさんは魂にならなくてもいいの?』
「うん。そうだよ~。」
おでんじんに聞いたらコンブさんを魂にする理由はコンパクトになるから。ただそれだけだった。
なので鍋の大きさを変えれば生きたままダシを取られるだけで、ダシを出し終われば海に帰されるらしい。
捕まえたコンブさんと友達のコンブさんをおでんじんに渡す。
おでんじんは大きい鍋にコンブさん達を入れてダシを取る作業に入った。
「呆気なく終わりましたね…。」
『もっと大変な事になると思ってた~…。』
「まぁ、一件落着かな?」
「オレっち何もしてニャいニャン。」
「もんげーありがとうズラ~。兄ちゃんがお世話になったズラ~。」
コマさんは暫くゴミ箱生活を送ったが3日程で抜けて少しばかり痩せたみたいだ。
コンブさん達も海に帰されたみたいで、後日友達のコンブさんが捕まえたコンブさん2体と遊びに来た。
コンブさん達にスッゴい感謝されたけど、ただ私がしたかっただけの事。コンブさんの命を少し伸ばしただけで何も変わらないのかもしれない。私がした行いは意味のなかった事なのかもしれない。だが私は今一緒にいる友達を助けたかったのだ。
H30.01.10
勿論親には内緒だ。
「おでんじんは道端でおでんの屋台を出しています。しかし日によって場所も違いますし、出しているかさえ分からないです。」
「手分けした方がよさそうだね。」
「では私と霊和ちゃん、フゥ2とコマじろう、ジバニャンとコマさんで別れましょう。」
「なんでウィスパーが霊和ちゃんとなの。」
「オレっちも霊和ちゃんと一緒がいいニャン!こんなコマさんなんてお荷物ニャン!」
「オラも霊和ちゃんがいいズラ~。」
「兄ちゃん、まだ抜けてないズラね…。」
『私は誰とでもいいよ。』
誰とペアになるのか収集がつかないのでじゃんけんで決める事になった。
そしてじゃんけんの結果、ジバニャンとウィスパー、コマさんとフゥ2、私とコマじろうになった。何人かがしょげているが決まったものは仕方ない。
「では見付かったら携帯で教えてくださいね。」
「OK。」
「わかったズラ。」
携帯を持っているフゥ2とコマじろうが返事をする。
私とコマさんは持っていないのでじゃんけんでの組分けは最善だったみたいだ。
では解散。とウィスパーの掛け声と共にバラバラに散った。
『私達は商店街の方を探そう。』
「ズラ。」
曲がり角を曲がった時だった。
「でーんでん。そこの君も食べていかないかい?」
すぐにおでんじんは見つかったのだった。
携帯で知らせる必要もなく、少し大きい声を出せば皆に届いたようで集まった。
『──…それでコンブさんの魂を渡す事は出来ないの。』
私の想いをおでんじんに話した。コンブさんを殺したくない。ただその一心で。
『コマさんが食べたおでん代なら私が払う。足りなかったらおでんじんの所で働くから、だからコンブさんを殺すのは止めて!』
「…ん~。君の言いたいことはわかった。」
『ほんと!?』
「ただね~、君が払ったり、働いたりしてもね~…。」
『な、なんで!?』
「そうでうぃす!」
渋るおでんじんを皆で責める。
「だってコンブさんを魂にするのは小さい鍋で済むからなだけであって、大きい鍋にすれば生きてるコンブさんでも大丈夫なんだよね。」
「「『「……へ?」』」」
「コンブさんは捕まえて来たんだよね?ならそのままのコンブさんからダシを取ればいいだけだしね。」
『じゃあコンブさんは魂にならなくてもいいの?』
「うん。そうだよ~。」
おでんじんに聞いたらコンブさんを魂にする理由はコンパクトになるから。ただそれだけだった。
なので鍋の大きさを変えれば生きたままダシを取られるだけで、ダシを出し終われば海に帰されるらしい。
捕まえたコンブさんと友達のコンブさんをおでんじんに渡す。
おでんじんは大きい鍋にコンブさん達を入れてダシを取る作業に入った。
「呆気なく終わりましたね…。」
『もっと大変な事になると思ってた~…。』
「まぁ、一件落着かな?」
「オレっち何もしてニャいニャン。」
「もんげーありがとうズラ~。兄ちゃんがお世話になったズラ~。」
コマさんは暫くゴミ箱生活を送ったが3日程で抜けて少しばかり痩せたみたいだ。
コンブさん達も海に帰されたみたいで、後日友達のコンブさんが捕まえたコンブさん2体と遊びに来た。
コンブさん達にスッゴい感謝されたけど、ただ私がしたかっただけの事。コンブさんの命を少し伸ばしただけで何も変わらないのかもしれない。私がした行いは意味のなかった事なのかもしれない。だが私は今一緒にいる友達を助けたかったのだ。
H30.01.10