5話
夢小説設定
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ぬらりひょんとフゥ2がお母さんとお父さんに説明をし、二人の承諾を得て家に着いた。
私は家の中を案内し、私の部屋となっている子供部屋で腰をおろした。
『──…えーと、それで妖怪ウォッチって何?』
「そうだね、教える前に名前を聞いてもいいかな?」
そう言えば教えるのを忘れていた。
『妖見霊和。5歳です。』
「「「5歳!?」」」
年齢を言ったら何故か驚かれた。小学生だと思ってたと言われた。嬉しい。
「妖怪ウォッチっていうのはもう二百年も前に妖怪と人間の絆を結ぶために、妖怪を見て召喚する物としてオレのじいちゃんが作ったんだ。それから70年後にヨップルって言う会社が量産したんだ。」
子供の私のために紙芝居みたいなイラストを見せながら教えてくれた。
フゥ2の人間だった頃の御祖父さんが妖怪ウォッチを作り、違う妖怪が御祖父さんが作った設計図を真似て大量生産したらしい。
「妖怪ウォッチは次々とグレードアップしてって、市場にも大量に出回った。勿論妖怪にも人間にもね…。
だけどそこで問題が発生したんだ。妖怪ウォッチが生産禁止になるほどの大事件…。
妖怪が住んでいる妖魔界を乗っ取ろうとした人間が出たんだ。」
妖魔界とは妖怪のみが住んでいる、この世界の次元とは違う所にある。妖魔界に行く扉はそこら中にあるらしい。
「その人間を危惧した妖怪の長のエンマ大王は、渋々妖怪と人間の関係を切った。勿論妖怪ウォッチも生産中止。前から持っていた人間も取り上げられた。
ここ50年は妖怪と人間は関わりなかった。
だけど"妖見霊和"、君が現れて変わるんだろうね。」
『私…?』
「霊和なら出来るよ。」
フゥ2の声は憂いと嬉しさと懐かしさが感じた。
フゥ2の説明は私には少し難しかった。だから私が大きくなって理解出来るようになるまでよく話してくれた事はここで話しておく。
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説明が終わり、私は今まで貰ったメダルをフゥ2達に見せていた。
「凄い!レジェンド妖怪もある!!」
「ニャニャッ!?宝石ニャンコンプしてるニャン!」
「古典妖怪先輩もいるじゃないですかー!!!」
『??』
レジェンド妖怪はある程度妖怪メダルを集めないと手に入らない。
宝石ニャンとはダイヤニャンやサファイヤニャンなど、宝石が元になった猫妖怪の事だ。
古典妖怪は昔から云い伝えられている河童や座敷わらしなどの妖怪だ。
「そうだ!オレの妖怪辞典をあげるよ。」
フゥ2が大きい本を何処からか取り出す。本の中身は文字などなく、円い窪みが沢山ある。
「ここにメダルを嵌めるんだ。」
フゥ2が持っていたメダルを一枚窪みに入れる。
「辞典は家に置いといて、普段は6枚くらいポケットにでも入れて持ち歩けばいいよ。」
フゥ2がそう言うので、適当に近くにあったメダルを6枚ポケットに入れた。
「まあ、私が付いて回るので妖怪ウォッチを使う機会なんてありませんがね!」
「ウィスパーが付いたところで役に立たないニャンよ。」
「なんですとーっ!!?」
今日から私の家には3人の家族が増えたのだった。
H29.11.21