50話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「職場体験は一週間、肝心の職場だが指名のあった者は個別にリストを渡すからその中から自分で選択しろ。指名の無かった者は予めこちらからオファーした全国の受け入れ可の事務所40件の中から選んでもらう。
それぞれ活動地域や得意なジャンルが異なる、よく考えて選べよ。」
個別リストを受け取りフゥ2達と一緒に見る。個別リストには名前順に色んな事務所が書いてある。
『どんな所にしよっか~。』
「"敵"とはしょっちゅう会ってますし、敵退治でいいのでは?」
「霊和ちゃんがやりたいのは人助けなんだから、救助を重視した事務所がいいでしょ。」
『ねぇ、ここから指名来てる。』
リストを見ていると、最初の方にエンデヴァーの事務所が書いてあった。
「エンデヴァー!体育祭では私だけ見れなかったので是非とも会いたいです!」
「いや~…ここは面倒臭そうだし止めておこうよ。」
ヒーローとしてのエンデヴァーはカッコいいが、轟くんの事をいっくんから聞いてしまってフゥ2はエンデヴァーに疑心を持ってしまったみたいだ。
「エンデヴァーが俺達を知ったら利用しようと考えるかもしれないし、今回は違うところにしよ。」
『う~ん…。』
でもエンデヴァーの事務所はとても魅力的だ。
行きたい気持ちと止めるフゥ2に板挟みになる。
「ほら、この事務所なんていいんじゃない?」
「必死ニャンね…。」
ジバニャンがパラリとリストを捲る。
「………ニャン?
この名前何処かで聞いたことあるニャン。」
「そりゃヒーロー事務所となれば聞いたことやテレビなどで見たことがあるのでは?」
「そうじゃニャいニャン!
もっと昔に見たことあるような…馴染み深いような…。」
どれ?とフゥ2も覗き込む。
いっくんと同じでヒーローに詳しいフゥ2ならわかるかもしれない。
「…ん?んん?!」
『どうかしたの?』
「うっそ!!ウィスパーもこれ見てよ!」
ウィスパーもリストを見て驚く。
なにやら知っている名前みたいでどうしてこのリストに名前があるのか不思議でならないようだ。
話に付いていけない私を置いて、フゥ2は勝手に職場体験の場所を決めてしまった。
ーーーー
ーーー
ーーーーー
昼食の時間になり、いつものメンバーで食堂に集まる。
「え?バトルヒーロー"ガンヘッド"の事務所!?
ゴリッゴリの武闘派じゃん!麗日さんがそこに!?」
「うん!指名来てた!」
『ふへ~~。武闘派かぁ。かっこいいなー!』
「てっきり13号先生のようなヒーロー目指してるのかと……。」
「最終的にはね!こないだの爆豪くん戦で思ったんだ。
強くなればそんだけ可能性が広がる!やりたい方だけ向いてても見聞狭まる!と!」
「……なるほど。」
『おお!』
お茶子ちゃんに拍手する。
得意な部分だけを伸ばすのではなく、苦手を克服する姿勢は並大抵の努力では出来ない。自ら苦手に体当たりしていくお茶子ちゃんは素晴らしい。
「霊和ちゃんはどこ行くとか決めたん?」
『あーうん、私はわからない所だったんだけどフゥ2達がここしかないって。
どんな事務所なのかネットでちょこっと調べてみたんだけど古い記事しかヒットしなかったんだよねー…。』
フゥ2達に聞いても行けばわかるって事しか言ってくれない。
「なんて名前のヒーローなの?」
『事務所の代表が"スカイシャリマンサキちゃん"って書いてあったよ。』
「うーん…僕も知らないなぁ…。」
「デクくんでも知らんとは!
マイナーなヒーローなんやね~。
……それよりさっきから気になってんだけど、震えてね?」
『?』
目の前に座っているいっくんを見ると、確かに震えていた。
「ああ……コレ空気イス。」
「クーキイス!!」
『こんな時まで筋トレしてるんだね。』
フゥ2が食事中に無理な力を使ってると吐くよ。と注意し、ウィスパーがいっくんのお尻の下に椅子を差し込んでいた。
nextオマケ→