4話
夢小説設定
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「いた!」
ウィスパーは少し離れた木の幹に引っ掛かっていた。フゥ2はウィスパーを引っ張り降ろすと頬を叩き始めた。
『いたそ~…。』
思わず自分の頬に手を当てた。
フゥ2のお陰かウィスパーは起き、お母さん達が"敵"に捕まっていることを説明した。
「それで、本当はイケない事だけど、"アレ"をこの子に貸そうと思うんだ。」
「アレ…?アレでうぃすか!?
アレは人間には渡さない事になったはずですよ!!
それを渡すと言うことはどうなっちゃうかわかりませんよ!?」
「この子なら大丈夫。
きっとエンマ大王も分かってくれるよ。」
「うぃ…うぃす…。」
考え込んだ後、ウィスパーは決意したように私の方を向く。
「…っ、あーあーもうわかりましたよっ!!
元ご主人のケータ君に言われちゃあ、やらない訳にはいきませんからね!
わたしゃどうなっても知りませんよ!」
「ありがとう、ウィスパー!!」
ウィスパーが発した"ケータ君"にピンときた。ワカメくん達が言っていた名だったからだ。
「君!説明は後でするから腕をウィスパーの口に突っ込んで!」
『えぇ!?』
「いいから速く!お母さん達を助けたいでしょ!?」
『わ、わかった!』
他人の口に手を突っ込むのには抵抗があったがお母さん達を助けるためだ。私は躊躇しなから左腕をウィスパーの口に入れる。
「うぃすーッ!!」
ウィスパーの口の中が光った。
手首に何か巻き付かれる触感がした。
光が収まって手を抜いてみると、腕に少し大きめの時計が付いていた。
私達はお母さん達の所に戻りながらこの時計の説明を聞いた。
「これは妖怪ウォッチって言って、妖怪を呼び出せるんだ。」
『妖怪ウォッチ…!』
まじまじと腕に巻かれた時計を見詰める。
ここさくらニュータウンに来てから何度か聞いていた名前。妖怪ウォッチとは名の通り時計だったのだ。
「たぶん呼んでも来ないと思うけど、とりあえず教えるから実践して。」
先程貰ったジバニャンのメダルを手にし、フゥ2に言われた台詞を言う。
『私の友達、出てきてジバニャン!妖怪メダル、セット・オン!』
ジバニャンのメダルを妖怪ウォッチの挿し込み口に入れる。眩い虹色の光が妖怪ウォッチから溢れた。
だが、
<<ただいま出ることが出来ません。>>
「やっぱダメか…。」
フゥ2が言うには拘束されているから呼ぶ事が出来ないらしい。
「誰かいないかな…。」
フゥ2は辺りを見回すが手を倦めたヒーローしかいない。
メダルと言えば数時間前にも何枚か貰った。
『メダルならあるよ。』
「えぇ!?」
背負っている子供用リュックからメダルを取り出す。
「ワカメくん、メカブちゃん、コンブさん、シングコング、カッパー、歌うなぎ、爆音ならし、家ーイ…。
凄い!これなら"敵(アイツ)"の隙を作れる!」
フゥ2は一枚のメダルを妖怪ウォッチに入れるよう指示する。
『私の友達、出てきてワカメくん!妖怪メダル、セット・オン!』
虹色の光が出て、私の周りに光の文字が浮かぶ。
「ワカメくん!」
虹色の光の中から数時間前に会ったワカメくんが出てきた。
『わぁ!ホントに呼べた!』
時計から妖怪が出るなんて驚きだ。
感動して妖怪ウォッチを掲げて見ているとフゥ2とワカメくんが話していた。
「わぁケータだね!久しぶりだー!」
「あーうん、今はフゥ2って呼んでね…。」
「わかった!フツウだね!」
「フゥ2(ツゥ)だってば!」
戯れているフゥ2とワカメくんに、ウィスパーがアレどうにかした方がいいんじゃありませんか。と問う。
「あ、忘れてた。
ワカメくん、あそこにいる"敵"に取り憑いてくれないかな?」
「お安いご用だよ!」
ワカメくんから紫色の靄(モヤ)が出ると、その靄は"敵"を覆った。
妖怪には"取り憑き"というものが出来て、妖怪によってその効果は変わってくる。
例えばフゥ2だと普通にするし、ウィスパーだったら知ったかぶりにさせるなど多種多様だ。(事件後に聞いた)
そしてワカメくんの"取り憑き"はというと、"踊る"。
『"敵"が踊ってる…。』
「よし!ワカメくん、そのまま取り憑いてて!」
フゥ2は急いでジバニャンを助けに飛んで行った。人と人の間に挟まれたジバニャンを引っ張って抜く。
ヒーローも突然"敵"が踊り出した事に唖然としながらも人質になった人達を助けに行く。
私も助け出されたお母さん達の元へ走る。
『お母さん!お父さん!』
「霊和!」
お母さんとお父さんに心配させたみたいだが、何もなかったので安心していた。
