46.5話
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霊和は俺が守る。アイツが雄英に入った今でもその決意は変わらない。
だから体育祭で俺が一位を取ってアイツは守られる側の人間だと分からせる。
だが、その決意はタイマン勝負で揺らぐ。
準決勝、霊和との試合だった。
アイツが未だに自分に自信がないのは気になったが、俺が圧勝して俺を褒め称えるかと思ってた。
霊和の個性は見ることのみ。変な奴らを出される前に決着をつけるため、試合が始まってすぐに攻撃を仕掛ける。アイツは運動神経がいいだけあって避けた。
それでも何度も攻撃をしていると当たった。
傷を負わせてしまったかもしれないと一瞬頭に過ったが無理矢理追い払った。
好きなヤツ相手にケガさせんのは俺でも心苦しい…。だが俺が霊和を守んのを証明させるためだ。そう念じて自分を奮い立たせた。
霊和は丸顔と同じ囮戦法で挑んできて、俺は隙を作っちまった。
物をでっかくさせる変な奴は俺は知らねぇ。また新しい変なんと仲良くなったみたいでソイツを爆破してぇ。
変なのを召喚されてから不利な状況になった。
寒さで震える吹雪の中、動きが鈍くなってたんだ。霊和の動きに付いていくのが厳しかった。だから元凶をぶっ倒したら今にも場外へ飛び出しそうに霊和は泣きそうな顔をしていた。俺はその顔に怯んで向こうが手を出すまで動けなかった。
お供の変なのに何か言われて気を引き締め、また違う戦法で挑んでくる。
作戦を変えると言ってたからその作戦が成される前に決着を着けるつもりだった。だが作戦は既に実行されていたのだと俺が膝を付いた時に気付いた。
物凄い衝撃が顔から全身に打ち付けた。タンスの角に小指をぶつけた何十倍もの痛さだった。防御を全くしていない不意打ちの痛さは頭が一瞬真っ白になるほどだ。
目の前がチカチカする中、必死に立とうとするが霊和に襟首を持たれて場外へと飛ばされる。
痛みが走る中なんとか立て直そうとしてフと気付いた。───両手が凍っていた。霊和のダチの氷女の仕業だと悟った。
個性を使うにはこの氷があった状態では出来ないため太ももに叩き付けて氷を割ろうとしたが、どうしてだか霊和が俺に一直線に向かってきて───俺をステージ上へと戻した。
あろうことか霊和は場外へ下り、"何か"と喋って会場からいなくなった。
会場中が沈黙する中、ミッドナイトの俺の勝利を告げる宣言がされる。
観客もプレゼントマイクも唖然として、微妙な拍手を貰った。
こんな筈じゃなかった。
霊和に圧勝して凄いね!やら守ってね。と言われる筈だったんだ。
それなんにほとんど負けみたいな不戦勝で勝っちまった…。
……納得いかねぇ。
今すぐ霊和を連れ戻してもう一度勝負すんだ!
俺はミッドナイトに言ったが、どんな理由があれ結果は変わらないと拒否された。
俺の方が先にヒーローになるって決めた。霊和よりヒーローになるために努力してる。
試合には勝ったがそれでも実力は霊和の方が上だと認めさせられた。
これじゃ俺が霊和を守ることは出来ねぇ…。
もっともっと強くなんなきゃダメだ。
霊和よりも、この学校の誰よりも、オールマイトよりもだ!
俺は氷の消えた拳を強く握り、鬱憤を晴らすように廊下の壁を蹴った。
H31.01.27
だから体育祭で俺が一位を取ってアイツは守られる側の人間だと分からせる。
だが、その決意はタイマン勝負で揺らぐ。
準決勝、霊和との試合だった。
アイツが未だに自分に自信がないのは気になったが、俺が圧勝して俺を褒め称えるかと思ってた。
霊和の個性は見ることのみ。変な奴らを出される前に決着をつけるため、試合が始まってすぐに攻撃を仕掛ける。アイツは運動神経がいいだけあって避けた。
それでも何度も攻撃をしていると当たった。
傷を負わせてしまったかもしれないと一瞬頭に過ったが無理矢理追い払った。
好きなヤツ相手にケガさせんのは俺でも心苦しい…。だが俺が霊和を守んのを証明させるためだ。そう念じて自分を奮い立たせた。
霊和は丸顔と同じ囮戦法で挑んできて、俺は隙を作っちまった。
物をでっかくさせる変な奴は俺は知らねぇ。また新しい変なんと仲良くなったみたいでソイツを爆破してぇ。
変なのを召喚されてから不利な状況になった。
寒さで震える吹雪の中、動きが鈍くなってたんだ。霊和の動きに付いていくのが厳しかった。だから元凶をぶっ倒したら今にも場外へ飛び出しそうに霊和は泣きそうな顔をしていた。俺はその顔に怯んで向こうが手を出すまで動けなかった。
お供の変なのに何か言われて気を引き締め、また違う戦法で挑んでくる。
作戦を変えると言ってたからその作戦が成される前に決着を着けるつもりだった。だが作戦は既に実行されていたのだと俺が膝を付いた時に気付いた。
物凄い衝撃が顔から全身に打ち付けた。タンスの角に小指をぶつけた何十倍もの痛さだった。防御を全くしていない不意打ちの痛さは頭が一瞬真っ白になるほどだ。
目の前がチカチカする中、必死に立とうとするが霊和に襟首を持たれて場外へと飛ばされる。
痛みが走る中なんとか立て直そうとしてフと気付いた。───両手が凍っていた。霊和のダチの氷女の仕業だと悟った。
個性を使うにはこの氷があった状態では出来ないため太ももに叩き付けて氷を割ろうとしたが、どうしてだか霊和が俺に一直線に向かってきて───俺をステージ上へと戻した。
あろうことか霊和は場外へ下り、"何か"と喋って会場からいなくなった。
会場中が沈黙する中、ミッドナイトの俺の勝利を告げる宣言がされる。
観客もプレゼントマイクも唖然として、微妙な拍手を貰った。
こんな筈じゃなかった。
霊和に圧勝して凄いね!やら守ってね。と言われる筈だったんだ。
それなんにほとんど負けみたいな不戦勝で勝っちまった…。
……納得いかねぇ。
今すぐ霊和を連れ戻してもう一度勝負すんだ!
俺はミッドナイトに言ったが、どんな理由があれ結果は変わらないと拒否された。
俺の方が先にヒーローになるって決めた。霊和よりヒーローになるために努力してる。
試合には勝ったがそれでも実力は霊和の方が上だと認めさせられた。
これじゃ俺が霊和を守ることは出来ねぇ…。
もっともっと強くなんなきゃダメだ。
霊和よりも、この学校の誰よりも、オールマイトよりもだ!
俺は氷の消えた拳を強く握り、鬱憤を晴らすように廊下の壁を蹴った。
H31.01.27