46話
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作戦通り召喚したらすぐにちからモチとばくそくが私に取り憑く。
かっちゃんは靴も爆破させて場外へ飛ばす。
『作戦A実行!』
「任せて!」
「いくぞ!」
ふぶき姫と天狗のコンビネーション技で猛吹雪をかっちゃんに喰らわせる。
かっちゃんは汗を爆破の器材としているので、寒さで汗腺を縮めて爆破の威力を弱める。
天狗の風に押されながら私もかっちゃんに殴りかかる。
『はぁあ!』
「ちっ、俺が俺の弱点を知らねぇわけねーだろ!!」
舌打ちをして右腕の拳を私に向ける。猛吹雪の前に拳を握って汗が引くのを防いでいたのだ。
爆破を避けて背後に回り込む。
「っくそ!」
かっちゃんは振り向くことなく左腕を後ろに向けて爆破させる。
否、振り向けなかったのだ。
また私は避けてがら空きとなった腹に蹴りを入れる。
<<おーっと!爆豪に初めて攻撃が入ったぞ!!>>
場外までは飛ばせなかった…。
ステージギリギリのところでかっちゃんは踏ん張っていた。
「こんなクソ寒ぃ中で動けてんのはキツネのせいか。」
『そうだよ。
キュウビに温めて貰ってるから私は猛吹雪の中でも凍えることはないよ。』
私の中心部に付けられているキュウビの妖火は外からは見えないほど小さいものなので気付かれることはないと思っていた。
気付いた所で状況は変わらないと思うんだけど。
「…まずはこの状況をどうにかしねぇといけねーみたいだな!」
また私に向かって飛んでくる。
構えの姿勢を取ったが、かっちゃんは急カーブして天狗とふぶき姫の方へ一直線に向かった。
「風の発生源は風上にいんだろ!」
『ふぶき姫!天狗!』
かっちゃんは天狗とふぶき姫に向かって爆破させる。
二人は吹き飛び、天狗は建物の壁に叩き付けられ、ふぶき姫も重なるように倒れた。
二人に駆け寄ろうとするとウィスパーに腕を掴まれて止められた。
「回復すれば問題ありません。
今は勝己くんを倒すのが先ですよ!」
『うぅ…わかった。
フゥ2、二人を頼むよ!』
「OK!」
二人は強制帰還はされていないが動けそうにない。
猛吹雪はなくなったが、まだ試合は終わっていない。
そう言われるようにかっちゃんがまた攻撃を仕掛けてくる。
作戦Aが失敗した時、作戦Bの天狗とキュウビで炎の乱気流を作るつもりだった。だが天狗がいなくなった今、作戦Bは使えない。
本当は使いたくない手なのだけれどそうも言えなくなってきた。
それほどかっちゃんは強い。
『作戦C実行しない!』
「ムーリー!」
かっちゃんの攻撃を避けつつ、私はしゃがんでふぶき姫が作った氷の欠片をかっちゃんに投げる。
『デカニャンお願い!』
「でふー。」
氷を大きくしてかっちゃんにぶつける。
「もうきかねーぞ!!」
私だって何度も同じ手は使わないよ。
ただ一瞬視界を妨げられればいいのだ。
『キュウビいくよ。』
ステージの端まで下がり、私の後ろに控えているキュウビをチラリと見る。
私の目論み通り、かっちゃんは警戒して私が攻撃する前に倒そうと突っ込んでくる。
だが、
───ドンッッ!!
「ガは…ッッッ!!
な、んっ…!!?」
私とかっちゃんの間に立っていたムリカベにぶつかった。
妖術がないムリカベはその分防御力が高い。個性でスピードを上げていたかっちゃんは無防備にムリカベにぶつかったのだ。
そして崩れ倒れる前にかっちゃんの襟を掴み場外へと投げ飛ばす。
このままかっちゃんは場外へ落ちると思っていた。
『あ!』
私はかっちゃんが落ちると思われる場所にあったモノを見て、猛スピードでかっちゃんを追いかける。
そしてステージギリギリでジャンプをして、かっちゃんの足を掴み後ろへと投げた。
私は目に入ったモノの前に着地して、ソレを両手で掴み上げた。
『やっと見つかったー!
ずっと探してたんだよ!』
「いいきなり何するのだ!
無礼な人間なのだ!降ろすのだ!」
「やっと知り合いに会えたズラー!」
ずっと探していたりゅーくんと、同じく迷子になっていたコマさんだった。
『コマさんも一緒に居たんだね。コマじろうが探してたよ。』
りゅーくんを見つけたので、あとは聖おかんの所に連れていかなくちゃだ。
『フゥ2、りゅーくん連れてこー。』
フゥ2達に声を掛けて観客席へと向かった。
一階の廊下から観客席へと続く階段のところまで行くと、丁度聖おかんが降りてきた。
「りゅーくんあんたどこ行ってたんだい!
皆心配していたんだからね。」
「うっ…
りゅーくんの仲間がいると思って付いて行ったのだ。
でもりゅーくんの仲間じゃなかったのだ…。」
怒られたからなのか縮こまってしまう。
階段から私の友達の獅子まるが降りてきてりゅーくんに抱きついた。
「りゅーくんいた!
オレ、もうりゅーくん会えない思った…!」
獅子の子供の獅子まるは小さい手をりゅーくんの背中に回して涙を流す。
「…ゴメンなのだ……。」
獅子まるの涙に釣られたのかりゅーくんも涙目で鼻水を啜る。
私は苦笑しながら二人の頭を撫でた。
「──…ずっとりゅーくんを探してくれてたみたいでありがとうね。
ただ、良かったのかい?」
『?何が…』
聖おかんの声に何が良かったのか聞こうと思ったが、背後の方から私を呼ぶ声がして振り返った。
フゥ2達が猛スピードで駆け寄ってきたのだ。
「もうホントバカ!!
あと少しで勝てたのに!!」
「霊和ちゃんらしいっちゃらしいんですがね~。」
「そんな霊和ちゃんも可愛いニャン。
でもカツキにだけは勝ちたかったニャン!」
『あ、』
そういえばかっちゃんとの試合ほっぽって来ちゃった…。
フゥ2に胸ぐらを掴まれて揺すられながらやっちゃったなぁと反省する。
「すぐ周りが見えなくなるのは霊和ちゃんの悪い癖だよ!?
勝己キレてたんだからね!ちゃんと勝己に謝るんだよ!?」
『は~い…。』
フゥ2の説教は暫く続き、試合よりも疲れた感じがした。
H31.01.18
かっちゃんは靴も爆破させて場外へ飛ばす。
『作戦A実行!』
「任せて!」
「いくぞ!」
ふぶき姫と天狗のコンビネーション技で猛吹雪をかっちゃんに喰らわせる。
かっちゃんは汗を爆破の器材としているので、寒さで汗腺を縮めて爆破の威力を弱める。
天狗の風に押されながら私もかっちゃんに殴りかかる。
『はぁあ!』
「ちっ、俺が俺の弱点を知らねぇわけねーだろ!!」
舌打ちをして右腕の拳を私に向ける。猛吹雪の前に拳を握って汗が引くのを防いでいたのだ。
爆破を避けて背後に回り込む。
「っくそ!」
かっちゃんは振り向くことなく左腕を後ろに向けて爆破させる。
否、振り向けなかったのだ。
また私は避けてがら空きとなった腹に蹴りを入れる。
<<おーっと!爆豪に初めて攻撃が入ったぞ!!>>
場外までは飛ばせなかった…。
ステージギリギリのところでかっちゃんは踏ん張っていた。
「こんなクソ寒ぃ中で動けてんのはキツネのせいか。」
『そうだよ。
キュウビに温めて貰ってるから私は猛吹雪の中でも凍えることはないよ。』
私の中心部に付けられているキュウビの妖火は外からは見えないほど小さいものなので気付かれることはないと思っていた。
気付いた所で状況は変わらないと思うんだけど。
「…まずはこの状況をどうにかしねぇといけねーみたいだな!」
また私に向かって飛んでくる。
構えの姿勢を取ったが、かっちゃんは急カーブして天狗とふぶき姫の方へ一直線に向かった。
「風の発生源は風上にいんだろ!」
『ふぶき姫!天狗!』
かっちゃんは天狗とふぶき姫に向かって爆破させる。
二人は吹き飛び、天狗は建物の壁に叩き付けられ、ふぶき姫も重なるように倒れた。
二人に駆け寄ろうとするとウィスパーに腕を掴まれて止められた。
「回復すれば問題ありません。
今は勝己くんを倒すのが先ですよ!」
『うぅ…わかった。
フゥ2、二人を頼むよ!』
「OK!」
二人は強制帰還はされていないが動けそうにない。
猛吹雪はなくなったが、まだ試合は終わっていない。
そう言われるようにかっちゃんがまた攻撃を仕掛けてくる。
作戦Aが失敗した時、作戦Bの天狗とキュウビで炎の乱気流を作るつもりだった。だが天狗がいなくなった今、作戦Bは使えない。
本当は使いたくない手なのだけれどそうも言えなくなってきた。
それほどかっちゃんは強い。
『作戦C実行しない!』
「ムーリー!」
かっちゃんの攻撃を避けつつ、私はしゃがんでふぶき姫が作った氷の欠片をかっちゃんに投げる。
『デカニャンお願い!』
「でふー。」
氷を大きくしてかっちゃんにぶつける。
「もうきかねーぞ!!」
私だって何度も同じ手は使わないよ。
ただ一瞬視界を妨げられればいいのだ。
『キュウビいくよ。』
ステージの端まで下がり、私の後ろに控えているキュウビをチラリと見る。
私の目論み通り、かっちゃんは警戒して私が攻撃する前に倒そうと突っ込んでくる。
だが、
───ドンッッ!!
「ガは…ッッッ!!
な、んっ…!!?」
私とかっちゃんの間に立っていたムリカベにぶつかった。
妖術がないムリカベはその分防御力が高い。個性でスピードを上げていたかっちゃんは無防備にムリカベにぶつかったのだ。
そして崩れ倒れる前にかっちゃんの襟を掴み場外へと投げ飛ばす。
このままかっちゃんは場外へ落ちると思っていた。
『あ!』
私はかっちゃんが落ちると思われる場所にあったモノを見て、猛スピードでかっちゃんを追いかける。
そしてステージギリギリでジャンプをして、かっちゃんの足を掴み後ろへと投げた。
私は目に入ったモノの前に着地して、ソレを両手で掴み上げた。
『やっと見つかったー!
ずっと探してたんだよ!』
「いいきなり何するのだ!
無礼な人間なのだ!降ろすのだ!」
「やっと知り合いに会えたズラー!」
ずっと探していたりゅーくんと、同じく迷子になっていたコマさんだった。
『コマさんも一緒に居たんだね。コマじろうが探してたよ。』
りゅーくんを見つけたので、あとは聖おかんの所に連れていかなくちゃだ。
『フゥ2、りゅーくん連れてこー。』
フゥ2達に声を掛けて観客席へと向かった。
一階の廊下から観客席へと続く階段のところまで行くと、丁度聖おかんが降りてきた。
「りゅーくんあんたどこ行ってたんだい!
皆心配していたんだからね。」
「うっ…
りゅーくんの仲間がいると思って付いて行ったのだ。
でもりゅーくんの仲間じゃなかったのだ…。」
怒られたからなのか縮こまってしまう。
階段から私の友達の獅子まるが降りてきてりゅーくんに抱きついた。
「りゅーくんいた!
オレ、もうりゅーくん会えない思った…!」
獅子の子供の獅子まるは小さい手をりゅーくんの背中に回して涙を流す。
「…ゴメンなのだ……。」
獅子まるの涙に釣られたのかりゅーくんも涙目で鼻水を啜る。
私は苦笑しながら二人の頭を撫でた。
「──…ずっとりゅーくんを探してくれてたみたいでありがとうね。
ただ、良かったのかい?」
『?何が…』
聖おかんの声に何が良かったのか聞こうと思ったが、背後の方から私を呼ぶ声がして振り返った。
フゥ2達が猛スピードで駆け寄ってきたのだ。
「もうホントバカ!!
あと少しで勝てたのに!!」
「霊和ちゃんらしいっちゃらしいんですがね~。」
「そんな霊和ちゃんも可愛いニャン。
でもカツキにだけは勝ちたかったニャン!」
『あ、』
そういえばかっちゃんとの試合ほっぽって来ちゃった…。
フゥ2に胸ぐらを掴まれて揺すられながらやっちゃったなぁと反省する。
「すぐ周りが見えなくなるのは霊和ちゃんの悪い癖だよ!?
勝己キレてたんだからね!ちゃんと勝己に謝るんだよ!?」
『は~い…。』
フゥ2の説教は暫く続き、試合よりも疲れた感じがした。
H31.01.18