4話
夢小説設定
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ウィスパーのメダルは風とともに吹き飛んでいった。
「な、何!?」
「ウィスパーが飛んでいったニャン…」
『探してくる!』
「待つニャン!」
ウィスパーも飛んでいってしまった為探しに行くことにした。
後ろからジバニャンやお母さん達の声がするが、ウィスパーが心配で聞いていなかった。
「待って!ウィスパーはいいからお母さんのとこに戻ろうよ!」
フゥ2が横まできて私を止めてくる。
『ダメだよ!ウィスパーは弱いんだから!』
「君結構言うねっ!
ウィスパーは不死身だから心配ないよ。」
『そうなの?』
フゥ2の言葉に足を止める。
「妖怪は少しすれば元に戻るから大丈夫だよ。」
『へぇ』
知らなかった。
ウィスパーを探すのを止め、お母さんの所に戻ることにした。
だが、それは出来なかった。
『お母さん達が捕まってる…!』
先ほどの風と音はどうやら"敵(ヴィラン)"が起こしたものだったらしい。
"敵"とは超人世界となった今日(コンニチ)で、個性を悪用する者の通称である。それに対し、個性を使って"敵"を取り締まる"ヒーロー"がいる。
"敵"は商店街にいた者達をひとくくりに縄で拘束し、ヒーローに手出しをさせないようにしている。
私は店の陰に隠れながらフゥ2に問う。
『どうしよう!お母さんもお父さんも捕まっちゃったよ!』
「ジバニャンも捕まってるね…。ヒーローも人質がいて手が出せないみたいだ。」
フゥ2は考え込んだ後、ウィスパーを探すように言ってきた。
フゥ2は人には見えないためどうどうと、私はひっそりとウィスパーを探す。
『どうしてウィスパーなの?ヒーローを待ってた方がいいよ。』
「俺たちは普段"敵"に対して何もしない。でもジバニャンが捕まってるんだ。友達は助けなくちゃ!」
友達を助けたい。フゥ2は必死でどうにかしようとした。
だが、フゥ2には取り憑いた相手を普通にすることしか出来なかった。そこで考えた。
数十年前に廃止された"アレ"を使ってどうにか出来ないかと。