鬼1匹〜
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鬼8匹
山を登り、##NAME1##達は頂上に来てしまった
「何もないジャン」
「何もないね」
「ない、」
冷たい風が吹いた
「戻ろっか」
「ウン」
「うん、」
##NAME1##は回れ右をした
「ん?」
反転回る途中に道ではないが、人か何かが通った道があった
「何、あれ…」
「わからない
熊が通ったとかかもしれないね…」
「行ってみよー!」
ナッポーはふよふよと飛び、よくわからない道を進んだ
「ナッポー!行っちゃ駄目だよ!」
##NAME1##もナッポーを追って細い道を走った
咲は一瞬目をぱちくりしていたが急いで追い掛けた
追っていたが、何故か途中別れ道があり、ナッポーがどちらへ行ったのかわからない
「ナッポー!何処にいるのー?」
「早く、でてこい」
咲は機嫌悪そうな顔をした
「…………迷子?」
「っぽい。ナッポーが」
「いや、ナッポーじゃなくて僕達が」
「……」
咲は無言で##NAME1##を見る
「と、とりあえず、此処で待とう。違った道に進んだら困るしね。ナッポーも何かあったら戻ってくるだろうし」
「うん」
咲は頷いた
##NAME1##と咲は近くにある木の下に座った
何も喋ることなく、鳥の鳴き声しか聞こえない
そういえば今まで咲と##NAME1##で二人きりになったことはなかった
##NAME1##はナッポーのことを弟のように思ってい、過保護といえるまでに一緒にいたからだ
「……」
「……」
「…な、ナッポー来ないね」
「うん」
「……」
沈黙する中、##NAME1##は耐え切れず喋るが、声は一段上がってしまい、了(しま)いには話もすぐに終わってしまった
「(何か咲の支障にならない話を!)」
「…わ、たしね、」
##NAME1##が話を考えている時、咲が口を開いた
「##NAME1##に、誘って、もら、て、嬉し、かった。
私、小さい頃、から、一人ぼっち、だった」
たどたどしいが、ゆっくり、懸命に話してくれる咲
「親、ヤな人、って、前言った。実はね、私、親に奴隷のように、扱われてね、あげくの果て、には、捨てられたの」
##NAME1##は声が出なかった
##NAME1##の親は亡くなってしまったけど、とてもいい人達だった。毎日##NAME1##が生きるために働いてくれて##NAME1##がいる場所を与えてくれた。死んでしまってから、親孝行しとけばよかったと思うくらい
逆に言えば、##NAME1##は親はみんな子供のことを想っていると思っていた。なのに、子供を奴隷のように扱い、捨ててしまうなんて有り得なかった
「私、何回もこんな親、やだって、思った。でも、親は替えらんないから。沢山我慢した。捨てられた、時、よかった、思った。」
咲が人間不信、人間恐怖症になった意味がわかった。
でも、なんで、会ってすぐの##NAME1##に話したのか
「##NAME1##の目、綺麗だった。澄んでて、絶対嘘付かないし、見下ろすような、目、してなかった、から。」
咲は##NAME1##の目をしっかり見た
#NAME1##もしっかりと咲の目を見た
咲の目からは強い意思が見えた
「フフッ…
それ、知ってる。」
「?」
「ナッポーにも言われた。
僕の目は澄みきってる。って。晴れた空みたいだって」
##NAME1##は空を見た
咲は何も言わず、黙り込んでしまった
「どーした?」
俯く咲の顔を覗き込むがいきなり勢いよく顔を上げられ、驚いてしまった
「な、なに?」
「犬に、抜かされた!!私が、1番に言い、たかった!」
怒っている咲
だが##NAME1##にはよく意味がわからなかった
「私、##NAME1##、が、好き!私、##NAME1##と、ずっと一緒、に、いたい!」
「えっ!?」
いきなりの告白とも言えるものに困惑する##NAME1##
「え、あ、う、ま、まだ出会ってばかりじゃないか。そ、いうのはもっと親しくてカッコイイ人に言いなよ」
##NAME1##は咲とは逆の方を向く
「(絶対今、顔赤い////)」
「##NAME1##!咲!」
「!」
前の方からナッポーの声が聞こえた
そしてナッポーの姿も確認出来た
「ナッポー!よかった。無事だったんだね」
##NAME1##はナッポーを抱きしめる
「##NAME1##!苦しいよっ」
「ごめん、ごめん」
力を緩めるとナッポーは翼をつかって飛ぶ
「そういえばね!向こうにあったんだ! 洞窟!!」
「!
本当かい?」
「あい!でもまだ中に入ってないから何があるかわかんないけど」
「いや、中に入って何かあったら困るからね。入らなくて正解だよ」
微笑んでナッポーの頭を撫でる
しかし咲の手によって叩き落とされた
「とりあえず…、行こうか」
「あい!」
「うぃ!」
鬼8匹 終わり