鬼1匹〜
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鬼7匹
「ねぇ、これから、どう、するの?」
「「何が?」」
「何が、って…」
「んー、取り敢えずもうこの町から出よっかな、と」
##NAME1##はここには手掛かりがなさそうだからと言ってずんずん先に行ってしまった
「ま、まって!」
##NAME1##を止めるように言う咲
「ん?何?」
「そっち、行き止まり!」
「え……」
「バカっぽ~」
ア然とする##NAME1##にナッポーは笑った
「う、うるさいな」
##NAME1##は顔を真っ赤にして咲とナッポーの横を通った
##NAME1##達は町を出て、山の中を歩いていた
何故かというとナッポーが『宝物は洞窟の中にあるのが普通だよね』といったことで取り敢えず山へ来たのだ
「犬~、宝石、処か、洞窟さえ、見つかんない」
「ゔっ…」
「まぁまぁ、慌てないで」
ナッポーの尻尾を握って怒っている咲を宥める##NAME1##
「それにしても足場悪いねぇ」
##NAME1##は足元を見る
「そぉ?」
「犬、は、飛んでるから、わかんない」
今だにナッポーの尻尾を掴んでいる咲
その時、足に木の根っこが引っ掛かった
「あっ」
「ゔぐっ…!?」
咲は転びそうになったが、##NAME1##が転ばないように掴んだ
しかし、尻尾を掴まれていたナッポーは顔面から地面へ叩き付けられた
「ナッポー!?大丈夫?」
##NAME1##はナッポーの脇を掴んで起き上がらせた
「怪我してない?」
「だいじょーぶぅ~」
ナッポーは鼻を擦る
##NAME1##がナッポーについた土を掃っていると、咲が##NAME1##の着物を掴んだ
「ね、ぇ…」
「ん?」
「こ、れ……」
咲が見せてきたのは紐の先に綿みたいなのがついた物
「何これ?」
「……」
咲は無言でナッポーの方を差した
「ナッポー?」
##NAME1##はまだ痛がっているナッポーを見た
それで気がついた
何かが足りない
だがすぐにはわからないので、そんなに気にならない部分だと思う
「?…………」
##NAME1##は首を傾げる
「後ろ…」
咲に言われナッポーの背中を見た
「!」
人間以外の動物では殆どが生えているものがナッポーにはなかった
いや、先程まではあったが無くなったのだ
「え……………あ………」
「うぅん…痛かったぁ」
ナッポーは痛かったのだろうか尻も摩る
「あ、れ…あれ…あれれ……」
ナッポーは摩って気付いたらしい
あるはずの所に何もないことが
「尻尾がなくのーてるー──!!!」
因みに口調も変わってしまってる
「あれ…何で…
いつ…何処で…何時何分何十秒…」
小学生みたいなことを言っているナッポー
「ナッポー、落ち着いて…」
「そう、だよ。」
「ああ!ナッポーの尻尾ー!」
ナッポーは咲の手にあるものを指差した
「何してくれてんの!ナッポーのチャームポイントがぁぁ!!」
某侍マンガのバカ王子の真似でもしたように言うナッポー
「これ、チャーム、ポイント、だっ、たの?」
「そうだよ!どうしてくれんの?!」
「えいっ」
咲はナッポーの言葉も聞かず、抜けてしまった尻尾を投げ捨てた
「あ゙ぁ!!ナッポーのチャームポイントが、ナッポーのチャームポイントがぁ…!!」
「ま、まぁ、オチツイテ」
##NAME1##が止めるがナッポーは焦って草村を掻き分け、咲が投げ捨てた尻尾を捜す
「あきら、めろ」
「∑なっ」
追い打ちをかけるように咲がナッポーの白い翼を掴む
「それだけはもがさないでぇぇぇええ!!」
尻尾もナッポーにとっては大切なものだが、日々飛んで移動しているナッポーにとっては翼の方が何十倍も大切なもの
引き契られることは尻尾の何十倍も痛いし、生活の支障となる
しかも咲がいま掴んでいるのは白い天使といわれるものと同じ翼。もげてしまっては残るのは黒い悪魔といわれるものと同じ翼。
##NAME1##と出会う前より酷い目で見られてしまうのは嫌だった
「じゃ、あきらめ、ろ」
「アキラメマス」
渋々尻尾を諦めたナッポーだった
更新10.04.07