ヒロi…ヒーローの一日
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一時間後やっと大人しくなり、他の皆は段々と眠気に襲われて就寝した
俺は中学に上がったからなのか小学生の時よりも体力が増えたからなのか、生活サイクルが変わり寝る時間が遅くなった
ベッドに寝転んで漫画を読み更け、気が付くと0時半を回っていた
「……お腹空いた」
夕飯から5時間、その間に筋トレをしたせいで腹が空腹を訴えていた
「皆寝たよな?
カップ麺食べたいなぁ。あるかなー?」
誰にも、特にコックリにバレないように廊下を歩いて和室に行く
カップ麺はいつでも常備してあるけど、コックリにバレたら捨てられる
だから今は和室の畳の下に隠してあるんだ
音が出ないように畳を持ち上げるとカップ麺はあった
「いよっし!バレてない!
どれにしようかな~?」
あれこれ悩んでやっぱりと一番好きなカップ蕎麦にした
台所に行き、かやくの音が鳴らないようにして封を切り、ポットのお湯を注いだ
「あと3分ー
この時間が待ち遠しいぜ」
間接電灯の中で、この時だけ時間が速く動けばいいのにと思った
タイマーが鳴り直ぐに止めて、カップ麺の蓋を開ける
「いただきまーす」
麺を箸で解し口に運ぶ処でパッと明かりが強くなった
「俺に隠れて何してるんだ?」
うん?と顔を凄ませて俺の後ろにコックリが立っていた
逃げようとしたが秒速で捕まった
ガミガミ五月蝿いコックリの説教を右から左に流していると腹が鳴った
「はぁ…しょうがねえなぁ
夜食作ってやるから待ってろ」
カップ麺は没収され、代わりのものを作ってくれた
軽く~なんて言ってたのに鳥団子のスープ(しかも団子手作り)が出され、女子力高過ぎだろと密かに引いた
ーーーー
食べ終わり、おやすみ~と言って部屋を出ようとしたら肩を掴み阻まれた
「何だよ
俺はもう寝るんだから話あるなら明日にしてよ」
「話はないが、お前から目を離したらまたカップ麺食おうとしそうだからな
だから…──」
「うぉあっ!!?」
視界がぐるんと回り、気が付くとコックリに担がれていた
「何すんだ離せ!!」
「このまま監視してやるよ」
おもいっきし暴れても殴っても、ものともせずに廊下を歩く
コックリの部屋まで移動し、布団の上に下ろされた
上からコックリが被さってきて身動き出来ない
「重い!」
「夜中なんだから静かにしないといけないんだぞ?」
「なら下りろバカ!」
コックリは渋々俺の上から退いたが、俺の横に移動して腕と足を絡めてきやがった
「キモいから離れてくんない?!」
「俺はお前がカップ麺食べないか監視ついでに拘束してんだ
文句言わないで寝ろよ」
「文句しかねーよ!!」
何が悲しくてオッサンに抱きつかれなきゃいけないんだよ!
必死に抵抗したが息が切れ諦めた
「くそ…いつかムッキムキになってお前より力付けてやる」
「霧雲がムキムキとか想像出来ないな」
めっちゃ笑われた
悔しかったけどいつか見返してやると決心しながら意識を飛ばした
次の日、珍しく寝坊したコックリを起こしに来たこひなが、抱き合った二人を見たとか見ないとか────
─終わり─
R03.04.16