ポイズンクッキング
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はい、何故こんなことになっているのかと言うと、それは数分前、
霧雲は前日寝るのが遅く、朝、起きるのが遅かった
起きてキッチンに行くとなにやら沢山人がいた
『ん…?誰ぇ…?』
霧雲は重い目を擦り、誰がいるのか見ようとした
相手らは霧雲に気付き、目を光らせた
『え゙…?』
獣のような目をした輩に霧雲は冷汗をかく
『あの、…何か用、ですかね……?』
霧雲は慎重に全員を見る
そしてキッチンにいた見知らぬ輩全員が霧雲に襲ってきた
『ちょっ、え、何でぇー―――っっ!!!』
***
『んにゅ……んぅ……』
霧雲は一瞬変な声を出して起きた
『此処何処ですかぁ?』
霧雲は目を擦りながら辺りを見回す
キングサイズのベッドにテーブルに椅子、高級そうなソファーに高級そうな(恐い)肖像画や風景画がお洒落に飾ってある
霧雲はボンゴレ本部の屋敷かと、一瞬思った
その時、これまた大きい扉が開いた
「あら~やっと起きたのねぇvV
私待ちくたびれちゃったわ」
『!!』
この口調、この顔、サングラス、変な髪型、無駄にある筋肉
この人は霧雲が知っている人では一人しかいない
『ルッスーリア!!
何で此処にいるんですかっ!?
てか、此処何処ですか』
「気絶する前のこと覚えてないの?」
『気絶する前……』
霧雲は気絶する前のことを思い出す
『…もしかしてあの集団は………ルッスーリアの部下!!?』
「正解よV」
『かの軍団恐かったんですからねっっ!!!』
「あらあら、ごめんなさいね?」
『…べつにいいですよ
それより、何で此処に連れてきたんですか?』
霧雲は今、1番聞きたいことを言った
「それはね~
貴女とヒロインの座をかけて、対決してちょーだい!!」
スバッと指差しながら迫力満点の顔でいう
それに霧雲は少しだけ引いた
『ヒロインの座?』
「そうよ!霧雲がヒロインってのもわかるけど、私の方が合ってるわ!!」
『いや、知りませんよ
それにヒロインよりもヒーローの方がいいですね…ダメか』
「?
それでもいいわ!
私と対決しなさいっ!!」
そうして何・故・か料理対決になった
そして何故かビアンキも入ってきたというわけだ
ルッスーリアとビアンキはフリフリのエプロンを着て、早速料理を始めようとしている
だが、霧雲はエプロンを両手で持ってジッと見詰めていた
『(このフリフリヤダ…)
ルッスーリア、もっとシンプルなエプロンは無いんですか?』
「ないわよぉ
それでいいじゃないっ
似合うわよvV」
『嫌です!無理です!』
ブンブンと首を振って拒否した
調理場にいい匂いが漂ってきた頃、ビアンキのところだけがどす黒くなってきたのに気付いた
その色とはビアンキの作っている料理、ポイズンクッキングだ
紫色に染まり、虫がうじゃうじゃと湧き出ている
その虫が段々繁殖していっていたのに誰も気付いていなかった
一方霧雲はエプロンを端に捨て、着々と作り上げていた
そして今はデザートに取り掛かっていた
ルッスーリアは鼻歌を歌いながら作っていた
傍(ハタ)から見れば恋する乙女の様だった