標的83
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雲雀との恥ずかしい思い出(と、言っても数十分前の話だが)を思い出してしまい、忘れようと頭を横に振るう
そんな##NAME1##はというと、いつもの山に来ていた
朝、ブイオの事を忘れていたと思いながら、もう来ているかと捜すが、ひとっ子一人いない。
仕方ないと、##NAME1##は適当な岩に座った
ふと、指に目が入(イ)った。
先程付けたままの指輪があった。
手を開いて頭より高く伸ばした
『私でも出るんですかね…』
ぼーっと、日光が反射する指輪を眺める
覚悟したように勢いよく立ち上がった
『覚悟…』
目を閉じる。
目の裏にはツナたちの笑顔が浮かぶ
##NAME1##はツナ達のために闘うんだ。そして雲雀と……
『って何考えてんだ私!!!』
頭をおもいっきし振る
何故雲雀が出てくるのだ。と疑問に思った。
嫌な思い出しかないし、一緒にいて恥ずかしい思いをするし、良いことなどなにもない。
いや、最近雲雀の事を意識していた。
喧嘩し、告白され、意識しない方が可笑しい
##NAME1##はそのせいだと自分に言い聞かせた
指輪に集中することに決め、目を瞑る。
『皆を護る為に…』
身体の底から、スーッと気が流れる感じがする。その気を指に持ってくる
ボォッ
『あっ…』
指輪に白い光が灯った
『これが…』
光は段々大きくなっていく。
それはどんどん身体を包むように
『ぇ…どうすれば、
あっ、うわぁ!』
身体全体を覆ってしまった。
##NAME1##の視界は真っ白になった。
その中から、一点の黒い点が出来た
『?』
黒い点は炎となり、勢いよく広がった。
黒い炎は##NAME1##の背丈をこし、女の人が表れた
『だ、誰ですか…?』
「初めまして。我はスィレーナ。
その指輪に憑いている者でアル」
女はスィレーナと名乗った。
スィレーナは金色と黒が混ざったような髪色をしていて、横髪を小さく二ヶ所を水晶のようなもので束ねていて、それが左右対称になっている。格好は何処かの民族衣装みたいだ。
それと、何と無くだが、##NAME1##に似ているような気がする
『…いろいろ言いたいとこはありますけど…アル??』
「何が可笑しい!
我は根っから中国っ子でアルヨ!」
『いやいや。中国っ子って言って、名前は完璧ヨーロッパの名前じゃないですか!』
「名がヨーロッパなだけアル!」
『てか、え?指輪に憑いているんですか?うわ、なんかヤだ』
##NAME1##は話を反らす上にとても嫌悪の顔でスィレーナを見る
「我泣くぞ…」
ちょっと涙目になっているような気もしなくはない
何故スィレーナと名乗る者がいきなり出てきたのか##NAME1##は尋ねた
「貴様が我を起こしたアルよ。」
『起こしたって…』
「この指輪は約百年もの間使われていなかったアル。当然我はその間暇。
なら、やることは一つだろう」
だがら寝ていたのだ。とスィレーナは答えるが納得出来ない。
何故、こんなぐうたらが指輪に憑いている意味がわからない
「その指輪は元々我のアルよ」
『これは初代光闇の物のはず…』
この指輪は初代光闇と##NAME1##しか選ばなかったはずの物だ。
そんなものをスィレーナは自分の物だと言った。と、なるとスィレーナは…
『初代光闇の守護者!?』
「正解!」
何故かどや顔された
『初代光闇の守護者がこんな人だとは…』
なんと言っていいのやら。
こんなのが、守護者を纏める者でいいのかと怪訝(ケゲン)に思う
「我はただ中国が好きなだけヨ」
『…』
自分と似ている。そう思ってしまった。
##NAME1##も生まれは何処かはわからないが、顔付きからしてヨーロッパ人。スィレーナもヨーロッパ人。
そして、二人には、国は違えど、東洋にのめり込む程のマニアだということが解る。
『ま、まぁ、そんなことはいいです。何故、貴女はこの指輪に棲んでいるんですか?』
「そりゃあ、継がれる光闇が相応しいか確かめる為ヨ」
スィレーナが言っていることはつまり試練だ
『どんなものでも受けましょう。私は綱吉達のために受かるまでです』
「…フッ
いい目。いい顔。いいキズナ。
貴様はその10代目候補のために頑張ると…。なら、これからの闘いに勝て。負けるな。ファミリーを支えていけヨ。
それが試練アル。」
『試練…』
もし負けたら、お前は後継者から下(オ)りてもらう。とスィレーナは言った。
##NAME1##は口端を上げる
『上等です!!
私は負けません!』
力に満ち溢れた笑みをスィレーナに向けた
更新11.12.19