標的82
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ディーノは、妹みたいな##NAME1##と、弟みたいな雲雀を見て、微笑ましく思った
しかし、それと同時に、心に蟠(ワダカマ)りがあった
それがなんなのか本人にはわからなかった
そんな気持ちを紛らわせようと二人の間に入る
「それじゃあ、今##NAME1##が疑問になっている事を話す
ただし俺は同盟だからな、ボンゴレが面立って言える事しかわからねー」
『それでもいいです。お願いします』
「じゃあ、まずは…――」
ディーノが話した事は以下の事だった
まず、今回の主旨の元の独立暗殺部隊ヴァリアーのボス、XANXUS(ザンザス)
この事件がある前、XANXUSは行方不明になっていた
それが今回いきなり現れてツナたちを襲ってきた
抑(ソモソモ)の原因は、ツナがボンゴレ十代目第一候補に上がったのが原因だということがディーノの予想だ
そして、##NAME1##がツナたちの側にいることも原因の一つだと、ディーノは言った
『?
何故…?』
「そりゃ、兄妹だしな」
『…』
##NAME1##は顔を歪めた
「なにそれ」
話についていけていない雲雀がディーノを睨み付ける
「ああ、##NAME1##は今回の首謀者XANXUSの妹なんだ」
##NAME1##とXANXUSが兄妹ということは、ボンゴレなら誰でも知っている事実。二人はボンゴレ九代目(ノーノ)の息子と娘だ
だが、二人とも、九代目の事をじじぃだのお祖父様と言っていた
「へぇ。じゃあ##NAME1##の兄が、妹を取り戻しに来たってことだね」
「ああ、多分な」
##NAME1##は黙ってディーノの話を聞いていた
ディーノの話に間違いはない。
ないはずなのだが、骸の言葉が頭に残る
もし、骸と兄妹なのならば、XANXUSとは兄妹ではなくなる。
確かに##NAME1##は骸には髪色や顔立ちが似ているが、XANXUSには全く似ているところがない
どんどんボンゴレや九代目に対しての疑惑が増える一方だ
「そのことをキョーヤからツナ達に言ってほしいんだ」
『?』
「なんで僕が…」
『そうですよ
私が言いますから』
「自分が原因だなんて言い難いだろ。それに##NAME1##にも自覚してほしかったからな」
『余計なお世話です…』
##NAME1##はムスッとした
「まぁ、冗談としてだな…、
今回の闘いは各々(ソレゾレ)の武器で闘ってほしい」
「何それ。なんか言いたい事があるならはっきり言いなよ」
「う~ん…
まだこの話は早いんだがなぁ…」
ディーノは頭を掻いて考える仕振りをした後、決断したようで手をポケットに突っ込んだ
「今は各々(オノオノ)の武器でいいと思う。
だがこれからの未来の闘いには此れが必要になってくるらしい」
そう言って取り出したのは、指輪だった
指輪にはオレンジ色のきれいな石がはめられている。
輝きからして、恐らく宝石だろう
『指輪じゃ役に立たないような…』
「大切なのは指輪じゃなくてだな、」
その刹那、指輪からオレンジ色の炎が出た
この炎はツナの頭の炎と同じ色をしていた
##NAME1##は見惚れて唖然とした
『凄い…』
ポツリと出た言葉
雲雀も小さいながらも頷いた
「これはツナの炎と一緒だ」
『それって死ぬ気の炎…?』
「ああ。」
『私でも出せますか!?』
「わからねぇ。まだ実験途中なんだ」
実験と言われて##NAME1##は思い出した
確かブイオと訓練していた時、ブイオが使っていた蜂などには炎が灯っていた
確かその武器は実験途中だったはずで、それを作っていたのは…
『もしかして、実験って、ヴェルデが…』
「そうだ」
『やっぱり…』
「その実験でわかったことはな、人間には死ぬ気の炎が存在しているらしい。
それで大切なのは属性と指輪だ」
「属性と指輪?」
雲雀はおうむ返しをした
「人には幾つかの種類、つまり属性の炎が流れているらしい。
それで、俺で調べられたところ、このオレンジ色の炎が出たんだ。
この炎が出るのにも、指輪と属性が合って初めて炎が出るんだ」
ディーノは炎を消した
##NAME1##は持っていたボンゴレリングを取り出し、指にはめる
「でもそれだけじゃあ駄目だ。炎を点すには気がいる」
『「?」』
「炎を点すには…」
ディーノはちらっと雲雀を見る
「炎を点すには…
――…"ムカつき"だ」
ディーノの見解に##NAME1##はいまいちピンとこない
ムカつきとは、苛立ちや怒り、憎しみ、恨みだ
しかし戦闘での憎しみや恨みは、感情を暴走させ命取りになる可能性もある
「へぇ。なら簡単だね」
雲雀は嬉しさから顔を歪ませた
##NAME1##は雲雀を見て気付いた。ディーノは本当の事を言っていないと
何が必要なのかはわからないが、雲雀には一番効果的だった
##NAME1##はディーノに近付き、雲雀に聞こえないように質問する
『本当は何なんですか』
「…
本当は"覚悟"だ。」
『かくご…』
ディーノはそれだけ言うと、雲雀の方を向いてしまう
「ムカつきが大きければ大きい程炎も大きくなるし、純度が高くなる。
純度が高ければ、より攻撃には有利になるらしいぜ」
「ふーん」
つまりは覚悟が大きければ大きい程純度が高くなり、攻撃に有利になるということだ
##NAME1##は思った。
もし自分が5日以内で属性と指輪が一致し炎が出せるようになれば、ヴァリアーとの闘いでも有利になるのではないかと。
しかし、"覚悟"というものがわからない。
覚悟と言ってもいろいろな覚悟があるのだ
挑む"覚悟"
決意する"覚悟"
諦める"覚悟"
その他にも沢山の覚悟がある
『ディーノは何を思って炎を出したんですか?』
「え!?そりゃあ…」
部下達の事を守ると思ってだ。と耳元で言われた
「近いよ」
ディーノの口と##NAME1##の耳の距離が思った以上に近かったみたいだ
雲雀は苛つき、ディーノ目掛けてトンファーを振りかざす
「っぶね!」
「##NAME1##に近付くな」
「ったく、なんなんだよ」
「##NAME1##は僕のだからね」
『いや、違いますけど』
またこのやり取りか。と呆れてしまう
「いつそうなったんだよ!」
「この前。」
「なっ」
「僕と##NAME1##は恋人なんだ。いいでしょ」
『デマを言うな!』
##NAME1##は愛武器の棒で雲雀の頭を殴った
そのまま雲雀は気絶し、倒れてしまった
『ったく!
ディーノ!さっき恭弥が言ったのは嘘ですからね!?
あと話はもう終わりですか!?
終わりですね!では!帰りますから!』
早口で言う##NAME1##
よく噛まないと思う
「え、あ、おいっ!」
##NAME1##は後ろで止める声がしたが、そのまま無視して沢田家に戻った
更新11.10.12