標的70
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バスに乗って黒曜まで来た
「静かね…」
バスが去った横幅が広い道路の真ん中を歩いている
「新道ができてこっちはほとんど車が通らねーからな」
先頭を歩いているリボーンがふと止まった
「うわっ」
『凄い事になってますね…』
目の前には背の低い大きい門
その先には建物が沢山あった
しかし周りには沢山の砂と倒れた木々
「これ一帯が廃墟スか?」
「ああ…
ここは昔黒曜センターっていう複合娯楽施設だったんだ」
リボーンは言いながら山本の肩に乗る
「あっ」
『ん?』
何か思い出したようにツナが言う
「オレ昔ここに来たことある!!」
『へぇ(家光さんも父親なんですねぇ)』
##NAME1##にとって叔父みたいな阿呆なオッサンでしかないツナの父・家光の事を思った
「改築計画もあったらしいが、おととしの台風で土砂くずれがおきてな。それから閉鎖して、このありさまだ」
「夢の跡ってわけね…」
獄寺は門についている南京錠を見る
「カギはさびきってる…
奴らはここから出入りはしてませんね
どーします?」
「決まってるじゃない
正面突破よ」
ビアンキは自作の桜餅を取り出す
勿論ポイズンクッキングだ
「よし、頂上を目指しつつ、建物をしらみつぶしにみていくぞ」
門を開けてリボーンを肩に乗せている山本が先頭を切る
「ツナ、来たことがあんならお前が案内しろ」
「な…えー─!?
来たっつっても超昔だぞ~~!
オレが覚えてんのはたしか、ゲート入ってしばらくいくとガラスばりの動植物園があって…」
ツナは朧(おぼろ)げな記憶を辿っていく
しかし周りにはツナがいったガラスばりの建物はなかった
「んー?」
山本は何かに気付いてしゃがみ込む
「何か動物の足跡だな…まだ新しい
犬か?にしちゃあでかすぎるな」
皆で山本の手の1.5倍はある足跡を見る
『爪の部分、血ですよ…』
##NAME1##の指には赤黒い物がついていた
「ひいい…
まさかまだ動植物園の動物がいるとかー!?」
「そんなまさか…」
「そ、そーだよね」
ツナと獄寺は勘違いだと否定する
「あら?
木の幹がえぐられているわ…」
「何かの歯型だな」
歯型や引っかき傷を見る
「!
あのオリ…」
今度は獄寺が何かに気付く
「え…あれこそ前にあった動物園の廃棄物じゃあ」
『あそこをよく見てください』
土砂によって半分程埋まっている檻の鉄柵の真ん中の部分が無くなっていた
「くいちぎられてるーっ!」
「気をつけてください。なんかいる!」
獄寺は気配に気付き、騒いでいるツナを守るように前に出る
小さな擦れる音が数十メートル後ろから聞こえ、耳が非常にいい獄寺が場所を教える
「来るぞ!!!」
刹那、真っ黒な大型犬が山本に襲ってきた
山本は噛まれる前に犬の首を掴んで押さえつける
すると、犬は全身から血を噴き出した
「すでにやられてる!!」
山本は犬の血をかなり浴びてしまう
また違う犬が獄寺を襲う
「げっ こいつもえぐられた死体だ」
「ひいいいっ 一体何が起きてんの~~!!?」
逃げているとまた違う気配がした
##NAME1##は思わず立ち止まった
1番後ろを走っていた山本は気付いたが、##NAME1##を動かす前に敵が襲ってきた
山本は避けたが足元を掬われ仰向けに倒れ込む
そして、
ガシャーンッ
山本の姿が消えた
山本が消えたと思ったが、実は土砂の下に埋まっていた動植物園に落ちてしまった
##NAME1##以外は動植物園の屋根の上から山本を見ていた
しかし立ち止まっていた##NAME1##は動く事も出来ず、先ほど感じた感覚を考えていた。否、今も感じている
人間だけど、どこか野性的な雰囲気を持つ者
ずっと昔、昔からいつも居た感覚
懐かしい、とても仲がよかったような感覚がした
何なのか解らないが自分に関係のある者だと思った
##NAME1##は我に返り皆の下に向かった
しかしそこには山本だけではなく、ツナもいなかった
「もう大丈夫なのか?」
『え、えぇ』
ずっと話し掛けず前の方で見ていたリボーン
##NAME1##に何かあったのは薄明だったが、##NAME1##本人で解決させることだ。そう思い、何も話し掛けなかった
と、いってもそれも九代目に言われたからなのだが
下を見ると山本が刀の柄で敵を倒した処だった
山本とツナを##NAME1##が有幻覚で作った縄で引き上げ、リボーンは内ポケットから一枚の写真をツナに見せる
「ディーノの情報によると今倒したのが主要メンバーの城島犬だ」
『じょうしまけん…』
「こ…これが敵の3人組!?」
「ああ 真ん中の奴が六道骸だ」
写真の真ん中にいる男は背が高くオールバックの黒髪、体にはいくつも傷痕があった
しかし##NAME1##は六道骸と呼ばれる男に不信を抱き、隣にいる二人の方が気になった
更新10.04.07