標的73
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───景色はまた替わり、また小さな子供が沢山いる部屋に戻っていた
なにかとちょこちょこと動き回っている小さい頃の自分がいる
『ねーねー
おなまえなんてゆーの?』
『あしょぼ!』
『##NAME2##ってゆーの
よろちくね』
いろんな子に話し掛けるが話す気力もないのか何も返さない
それなのに##NAME1##は関係なく、話をしていく
『ねー、げんきないね?どーちたの?』
「………」
##NAME1##はオカッパ頭の少年に話し掛ける
『ねんね?
おねつなっちゃった?』
「………」
「##NAME1##。大人しくしていなさい」
二人のやり取りを見兼ねてか、##NAME1##と一緒にいた同じ髪色の少年に注意された
『えー!
だってつまんないー!』
「だってじゃありません」
『じゃーむくにぃあしょんれー』
「あ・そ・ん・で、です
それにボクも遊ぶ気はありません」
むくにぃと呼ばれる少年に飛び付く##NAME1##
少年の話を聞かずにじゃれていた
「うるさい……」
『「?」』
声がして見ると先程のオカッパ頭の少年だった
「静かにしなよ
ここは公園じゃない」
「……」
『こーえんじゃなくてもいーの!!
こどもはねあしょぶのがシゴトなの!』
「##NAME1##……」
むくにぃと呼ばれる少年は溜息を吐いた
「子供……?
此処に来た時点でもう子供なんて言えないよ」
『ふぇ?』
まだまだ幼い##NAME1##には理解出来なく首を傾ける
「子供どころかヒトとも言えないかもね…」
「フッ…わかってますよ
来たばかりのボクでもここがどんな所か知ってます」
「そう…」
「アナタはどんなことを?」
「…猛毒で死なない体」
「へー…」
『??』
その後もオカッパ頭の少年とむくにぃと呼ばれる少年はいろいろと話した
オカッパ頭の少年の名前は柿本千種というらしい
幼い##NAME1##は話についていけず、つまらなくなってしまい寝てしまった
─柿本千種…確か隼人を倒した奴の名前だったはず…
##NAME1##は静かに話を聞いていた
そしてわかったことが沢山あった
此処は思っていた通り病院なんかではなかった
人体実験をしているエストラーネオファミリーだった
エストラーネオファミリーは##NAME1##も知っているファミリーだった
エストラーネオファミリーは昔憑依弾という禁断の特殊弾を作ったファミリーだった
だが使用法があまりにも酷(むご)かったため、弾も製法も葬られた。そして数ヶ月後、エストラーネオファミリーは一晩にして壊滅していた
そんなファミリーだとは知っていたが人体実験までしていたとは知らなかった
いや、昔の##NAME1##が此処にいるのだ。知らなかったではなく、忘れてしまったのだ。それしかない
しかもエストラーネオファミリーのアジトにいるということは、自分も人体実験の材料にされたということ
だったらやはりこの左目は実験によるものだ
そしてむくにぃと呼ばれていた少年の名はやはり【ろくどうむくろ】という名前だった