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剣と花

鳥の国の過去作「剣と花」。鳥の国本編では全く触れる予定のない部分です。「剣と花」では、おとき目線での執筆を主に中心とした。戦や国の凄惨な現実を、おときには知って欲しくなかったと言う鸞の心情を組みたかったからです。

​この後、鸞は自身で言った通り、おときのもとに帰ることなく、戦場で散っている。その鸞の真意は、別の機会で語りたい。彼の決意は常に国の為にあった。だがそれと比例するものも彼は背負っていた。彼の少ない拠り所が、おときの隣であったことを俄かに残せたらと思い綴り混ぜた次第です。

​おときは、後に鸞との子である男児を生み、翠(すい)と名づける。その翠が幼いまま、衰弱でおときは息を引き取ることとなる。残された翠の基軸は本編へと繋がる流れとなります。

短編ではありましたが、ご高覧の程に心からの感謝を。

また、今作を執筆するきっかけとなった企画運営さまへ、変わることのないお礼を申し上げ記させていただきます。


蝶のダンス 作:蝶乃みこし
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