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剣と花

過去の鳥の国。とある男女の、始まらない恋物語。二人はお互いに望まぬ婚姻を受け入れた。

・登場人物

【鸞(らん)】
鳥の国の鳥王(とりおう)鷹目(たかめ)の五番目の子として生まれた。王位を継ぐ資格が与えられる緑髪を、父から受け継がなかったが為に蔑まれて生きた。父親や周りから勝手に縁談を決められ、断ることもできずに受け入れる。隻眼ながらも国一の剣士であるが、誰にも認めてもらえず負の感情を抱えている。藍色の長髪を結い、見えない左目を前髪で隠している。

【おとき】
鳥の国の※華鳥(はなとり)の女性。生まれながらに体が病弱体質で一日の半分を床で過ごさねばならない。華鳥として生まれたにも関わらず、病弱故に差別を受けて生きた。急に縁談の話しを周りから持ち掛けられ、自分などと・・と困惑するが、鸞の〝形だけの世間体″を取り繕う為のものだと気づく。長い黒髪に鴇の刺繍の入った着物を着ている。



※華鳥
鳥の国の王、鳥王の子を産むためだけの組織。生まれた瞬間から鳥王の為に教養等を徹底的に教育される。

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