焔の再度の来訪に海は色めきたち出す
「いや、冗談だよ・・・・・・半分程」
「半分もかよ!!!」
更にレイリーが滅多にないボケを被せてきた事に、ルークは今度はツッコミを勢いよくする。
「じゃあ残り半分ってなんなんだ?」
「あァ、有名な人間達がしばらく姿を消せばこういうことはよくあるんだよ」
ペローナは援護のツッコミをしない代わりにその半分といった訳を聞き、レイリーは実感を込めた口調で話し出す。
「ここ最近だが、麦わら海賊団が新たな船のクルーを募集しているという話がこのシャボンディ諸島に広がっている」
「・・・何?」
「あれ?ルフィってまだ来てないんじゃないのか、ここに?」
「あァ、来てないよ。それにルフィは船のクルーをビラをまいて募集するような人間ではない・・・これは間違いなくルフィの名を騙る人間、偽者の仕業だよ」
今シャボンディ諸島で起こっている麦わら海賊団クルー募集の報、それを聞きゾロは右目を細めルークはルフィは来てるのかと思うがレイリーはいたって普通に偽者だろうと述べる。
「偽者って・・・そんな簡単にルフィの名を名乗って、人って集まる物なのか?」
「まァこれはよくあることなのだよ。名の売れた海賊の名を借りて悪巧みをする者が現れる事などね・・・ただ大抵そういった者は名前負けしてすぐに潰れるのがオチだ。実力以上の名を名乗る物だからその名に見合っただけの実力者達が襲い掛かる・・・ほっておけばそっちは勝手に潰れていくから気にしなくていいが、問題は本物の麦わら海賊団の一味であるルフィ達にまで実力者の捜索の手が回る可能性があることだ」
「あっ、じゃあゾロにも敵が来る可能性があるのか・・・」
「いやいや、物事はそう単純ではない。君にもその手が加わるのも有り得るのだよ、麦わら海賊団がいるとなれば海軍が黙ってはいないからね。そうなれば捜索の途中で君も見つかる可能性がある」
「あっ・・・そうか、俺もお尋ね者だった・・・」
偽者の話からレイリーに詳しく話を聞いていく内にゾロも自分も危ないのだと言われ、ルークはまいったと苦々しい顔をする。
「そうなれば麦わら海賊団の船であるサニー号にも当然捜索の手と言う物が加わってくる。そんな時に派手な行動をすればいくら‘彼’でもサニー号を守りきれん程敵が来る可能性がある。麦わらの一味はいまや世間を騒がす大海賊だから船だけでもと思う者がいても不思議ではない」
「・・・‘彼’?」
「いや、それは私の口から言うより直接サニー号に行ってもらった方が話が早いしより早く信じてもらえる。とにかくサニー号はその‘彼’のおかげで無事だが、現状あまり目立たせない方がいい・・・ゾロ、君もいくら腕を上げたからと言っても無尽蔵に来る敵といつ他のクルーが来るか分からない状態で飲まず食わずで眠りもしないで戦いたいかい?」
「チッ・・・つまりはルフィ達が来るまで大人しくしてろってことか」
「そういうことだ」
そこからサニー号を守る人間がいることを含ませつつも目立つなと示したレイリーに、ゾロは苛立った様子で理解したと頭をかきながらBARの入口に足を運ぶ。
「だったらおれはしばらくブラブラしながら過ごしておく。ジッとしてるなんざ性に合わねェ。大人しくしておくし時々は戻ってくるから心配すんな」
「あァ、わかった。ゆっくりしてきなさい」
暗に譲歩してやる、といった様子でドアを開けたゾロを引き留めるでもなくレイリーが送り出すと振り返る事なくゾロはドアを閉め出ていく。
「・・・いいんですか、1人にして?」
「気にすることはない、彼も数々の修羅場をくぐってきた身だ。ルフィよりは確実に自身が起こした行動がどれほど不利を生むのか理解して行動するだろう・・・それに半端者では彼を討ち取る事など出来ないのは君もよくわかるだろう?」
「・・・うん、まァ・・・」
その姿を見届けレイリーにたまらず声をかけるが、至って冷静に微笑まれながら返されルークは自身が手合わせしたこともあり否定を返せなかった。
「心配はいらない、ゾロもだが麦わら海賊団のクルーはそうヤワではないさ。なんといってもルフィの仲間なのだからね」
「なんだそれ、って言いたいけど・・・なんか理解出来るな、それ」
更に続けられた声にたまらずルークはフフッと笑みを漏らす、理屈はないが理屈を越えた納得をくれた答えに。
(そうだ、ルフィとルフィの仲間なんだからなんかどんなことがあってもここに来るさ・・・)
レイリーの言葉が信じられるから、そしてルフィだから。そんな思考がルークにも浮かんだ為に、ルークもその言葉を信じていようと決心していた・・・
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「半分もかよ!!!」
更にレイリーが滅多にないボケを被せてきた事に、ルークは今度はツッコミを勢いよくする。
「じゃあ残り半分ってなんなんだ?」
「あァ、有名な人間達がしばらく姿を消せばこういうことはよくあるんだよ」
ペローナは援護のツッコミをしない代わりにその半分といった訳を聞き、レイリーは実感を込めた口調で話し出す。
「ここ最近だが、麦わら海賊団が新たな船のクルーを募集しているという話がこのシャボンディ諸島に広がっている」
「・・・何?」
「あれ?ルフィってまだ来てないんじゃないのか、ここに?」
「あァ、来てないよ。それにルフィは船のクルーをビラをまいて募集するような人間ではない・・・これは間違いなくルフィの名を騙る人間、偽者の仕業だよ」
今シャボンディ諸島で起こっている麦わら海賊団クルー募集の報、それを聞きゾロは右目を細めルークはルフィは来てるのかと思うがレイリーはいたって普通に偽者だろうと述べる。
「偽者って・・・そんな簡単にルフィの名を名乗って、人って集まる物なのか?」
「まァこれはよくあることなのだよ。名の売れた海賊の名を借りて悪巧みをする者が現れる事などね・・・ただ大抵そういった者は名前負けしてすぐに潰れるのがオチだ。実力以上の名を名乗る物だからその名に見合っただけの実力者達が襲い掛かる・・・ほっておけばそっちは勝手に潰れていくから気にしなくていいが、問題は本物の麦わら海賊団の一味であるルフィ達にまで実力者の捜索の手が回る可能性があることだ」
「あっ、じゃあゾロにも敵が来る可能性があるのか・・・」
「いやいや、物事はそう単純ではない。君にもその手が加わるのも有り得るのだよ、麦わら海賊団がいるとなれば海軍が黙ってはいないからね。そうなれば捜索の途中で君も見つかる可能性がある」
「あっ・・・そうか、俺もお尋ね者だった・・・」
偽者の話からレイリーに詳しく話を聞いていく内にゾロも自分も危ないのだと言われ、ルークはまいったと苦々しい顔をする。
「そうなれば麦わら海賊団の船であるサニー号にも当然捜索の手と言う物が加わってくる。そんな時に派手な行動をすればいくら‘彼’でもサニー号を守りきれん程敵が来る可能性がある。麦わらの一味はいまや世間を騒がす大海賊だから船だけでもと思う者がいても不思議ではない」
「・・・‘彼’?」
「いや、それは私の口から言うより直接サニー号に行ってもらった方が話が早いしより早く信じてもらえる。とにかくサニー号はその‘彼’のおかげで無事だが、現状あまり目立たせない方がいい・・・ゾロ、君もいくら腕を上げたからと言っても無尽蔵に来る敵といつ他のクルーが来るか分からない状態で飲まず食わずで眠りもしないで戦いたいかい?」
「チッ・・・つまりはルフィ達が来るまで大人しくしてろってことか」
「そういうことだ」
そこからサニー号を守る人間がいることを含ませつつも目立つなと示したレイリーに、ゾロは苛立った様子で理解したと頭をかきながらBARの入口に足を運ぶ。
「だったらおれはしばらくブラブラしながら過ごしておく。ジッとしてるなんざ性に合わねェ。大人しくしておくし時々は戻ってくるから心配すんな」
「あァ、わかった。ゆっくりしてきなさい」
暗に譲歩してやる、といった様子でドアを開けたゾロを引き留めるでもなくレイリーが送り出すと振り返る事なくゾロはドアを閉め出ていく。
「・・・いいんですか、1人にして?」
「気にすることはない、彼も数々の修羅場をくぐってきた身だ。ルフィよりは確実に自身が起こした行動がどれほど不利を生むのか理解して行動するだろう・・・それに半端者では彼を討ち取る事など出来ないのは君もよくわかるだろう?」
「・・・うん、まァ・・・」
その姿を見届けレイリーにたまらず声をかけるが、至って冷静に微笑まれながら返されルークは自身が手合わせしたこともあり否定を返せなかった。
「心配はいらない、ゾロもだが麦わら海賊団のクルーはそうヤワではないさ。なんといってもルフィの仲間なのだからね」
「なんだそれ、って言いたいけど・・・なんか理解出来るな、それ」
更に続けられた声にたまらずルークはフフッと笑みを漏らす、理屈はないが理屈を越えた納得をくれた答えに。
(そうだ、ルフィとルフィの仲間なんだからなんかどんなことがあってもここに来るさ・・・)
レイリーの言葉が信じられるから、そしてルフィだから。そんな思考がルークにも浮かんだ為に、ルークもその言葉を信じていようと決心していた・・・
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