頂上同士の騒乱に図らず乱入せし焔

・・・シャンクスの言葉に、赤髪海賊団の面々が満足そうに頷く。



・・・そう、ルークはマリンフォードでセンゴクの宣言の後すぐに光に包まれ世界を越えた。
「うわっ!!?今までで一番はえぇぞ、飛ぶの!!」
・・・その時ルークはこう叫んでいたが、シャンクス含めその言葉の意味を理解した者はいなかった。ただルークを一番敵視していた赤犬はルークが消えた事に一番呆然としていたことも追記しておく。



「・・・礼の1つも言えねェまま行っちまったからな。出来りゃもう一度会いたいとこだがな・・・」
「ルフィもあの朱髪に礼を言いたいって言ってたからな、あの弱った状態でも・・・思えば不思議なヤツだったな。いきなり出てきていきなり去って・・・でも全然悪いヤツには思えなくて・・・」
ルークの事を思い出す白ひげとエースの顔には柔らかい笑み。
「まァいつかまた会うことがあれば団員に誘うかたわら、お前達の所に連れてこよう・・・その時は赤髪海賊団と白ひげ海賊団と麦わら海賊団を交えて、大宴会でもしよう・・・お前達が見つけた場合でも、ルフィ達が見つけた場合でもな・・・!!!」
「グララ・・・いい案じゃねェか、また生きる楽しみが増えたってもんだ・・・!!!」
「じゃあ早くその宴会をするためにも黒ひげを探しつつ、あの朱髪を探すよい!!」
そんな二人にシャンクスはニッカリとした笑みでルークを交え宴会しようと言い、白ひげも笑いながら了承しマルコも楽しそうに笑みを見せルークを探すという。












・・・本来であったなら白ひげはおろかエースの命運が危ぶまれた戦争であった。
「・・・妙だ。あの朱髪を占っても何も出ない。可能性が0とも、100とすらも・・・あの朱髪、何者だ・・・あの朱髪が白ひげとエースの命運を変えたというのか・・・?死の命運を・・・」
その命運を預言に詠まれない、焔の名を冠する一人の人間が変えた。その存在がもたらした物、それがどれだけ異質な事を引き起こしたのか・・・それを知るのは魔術師と呼ばれた男を初めに、何人か程しかいない・・・









「・・・あー、せめてルフィ達に会ってゆっくり話してから行きたかったな・・・ま、いいか。あの様子ならルフィ達は無事に逃げれただろうし、それを見届けて飛べただけいいか・・・つーか今度はどこだー?」



そんな存在であるルークは新たな世界で満足感に満ちた表情から、どんな世界に飛んだのだろうと辺りを見渡していた。白ひげ達からの感謝の気持ち、予言を詠める者達の好奇の想いを受けているとは知らず・・・






END







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