意地と真意の乖離と、気付けば遅い結末

「もうそうなるのは避けようがないのは俺達は承知している。勿論陛下達もだ・・・だがそうなるからこそ陛下達はその座を退いてからもやることをやると決めた。それが離宮で以降に暮らすアッシュ達が不平不満から動かないようにするために、度々二人の元を訪れるようにするという物だ」
「え・・・陛下達が訪れたらアッシュ達が動かないように出来るというように言っていますけど、どういうことですか・・・?」
「分かりやすく言うなら陛下達も承知の上でやるが陛下達が引退する事になったのを当てこすった上で、それでもと我慢出来ないと行動したならもう誰も二人を庇う事はないというように言うのを繰り返すようにすることだ。これであの二人でも陛下達に対する罪悪感を始めとした気持ちで盛大に二の足を踏むだろう上で、それでもと行動をするようなことになったらの末路まで聞いたら嫌でも止まらざるを得ないだろうとな」
「っ・・・ちょっとそこまでするのはって風に思いましたけど、もう一回あんな風な事を二度と起こさせない為に陛下達もそう決めたってことなんですね・・・」
「あぁ、それが止めようと思えば止められた筈なのにあのような事を引き起こさせてしまった責任だというようにな」
だがそんな悪評までもを利用してでもアッシュ達が次を起こさないようにインゴベルト達は動く予定でいる・・・そういったことをピオニーから言われ、エステルは苦い顔を浮かべながらも納得してウッドロウ達も同じように理解出来たというような表情を浮かべる。
「まぁ勿論というか陛下達もそうするからこその苦心という物は当然出ては来るだろうが、次にライマであの二人が混乱を引き起こしたなら・・・それもルークとクロエに対して弓を引くような行動を取ったならもう情けからの延命といった処置は取れなくなるだろう上で、クロエの祖国としてもまたかというように言われることは確実だ。例えその時はもう完全にルークと結婚したことでライマの人間になったというように言ったとしても、前の事をまた掘り返されてチクチクした言葉を向けられるだろうな」
「・・・もし仮にそうなったらアッシュ君の言い分としてはそちらに対しての敵意に害意はないが、クロエ個人は気に入らなかったというように言うくらいしかなかったでしょうが、それなら仕方ないというように理解して矛を収めるなど有り得ないでしょう。むしろここぞとばかりにそれらについて責め立てるような事を切り出してくるでしょうが、そうなればアッシュ君達の首を差し出すか戦争になる危険を承知の上で国交の断絶をするかの二択くらいしかないでしょうね。特にアッシュ君達がクーデターの形でもなんでもルーク君達の上に立つだとかしたなら、後者を選ぶ以外にはないでしょうが・・・そうなればライマに味方をするような国が現れるとは思えません。先のアッシュ君達のやったことがやったことな上に更に自分達の気持ちを優先した行動を取ったとなれば、例え何らかの狙いからライマに味方をしたとて今度はいつこちらがアッシュ君達の感情からの判断で、突然裏切られるのかといった疑念を抱かざるを得なくなるでしょうからね」
「あぁ、そうなれば終わりだ。ライマは他国と比べれば小国な上に星晶のような特産物もないから、例え戦争にならなかったとしても他国との繋がりが無くなれば一気に国が立ち行かなくなるのは目に見えている・・・だからこそあんなことかそれ以上のことは二度と起こさせる訳にはいかんということから、陛下達も苦心することになると分かっているが二人が生きているだけ断然にマシだというように思う形で今までに話したようにする予定だ」
「「「っ・・・!」」」
それでもしも二人というかアッシュの思うように行動したとしたなら、どれだけの苦難がライマに待ち構えているのか・・・それらをウッドロウと話していった上でだからこそどれだけ苦心しようがインゴベルト達はアッシュ達を押し留める事を成し遂げるつもりでいると話すピオニーに、エステル達はまた何か言いたげにしながらも何も口にすることは出来なかった。その覚悟があまりにも悲壮でいてアッシュ達がそうしないと確定しきれないというのも揃って感じた為に。









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