意地と真意の乖離と、気付けば遅い結末

「納得してくれたようだが精々と今は言ったがそうして怒りを発露させたことにより、アッシュは自分の中の怒りやら不満やらが少しはマシになったことを感じたことだろう。だがそれは言ってみればその場しのぎということもそうだがそれ以上に、公爵達が大本の原因ということから目を背けてるだけだろうと今なら思えるんだ。だからこそ原因と言えば原因ではあるが状況を解決出来る立場やら決定権のないルーク達に怒りを向けた所で、アッシュにとっての状況の改善にならないとアッシュ自身もどこかしらで考えているからこそ、怒りを向けても気が紛れる程度にしかならない・・・下手をすればより怒りが溜まるという形でだ」
「っ、それなら婚約の見直しをするようにするって言われた時に、もう素直に受ければ良かったとしか思えないんですけど・・・」
「そうだな、エステリーゼの言う通りだ。だがそれが出来なかった理由は怒りは向けないようにはしても、公爵達に対する尊敬だったり王族に貴族としての誇りや責任感というものがあるからこそ、こんなややこしい事態になったんだろうと感じるんだ。公爵達が自分達の事を気遣ってくれるということに自分が不甲斐ないというように思うと共に、自分達は役割を果たす事に異はないと示しているのにそう言われるということへの不満を抱くが・・・それを公爵達に向ける事は今話したような理由から避けたいと思うからこそ、それらの不平不満をルーク達に向けるという悪循環が生まれたというようにな」
「そんな・・・」
そうしてそういった物だからこそアッシュが歪な考え方に至ったのかとピオニーは言っていく中で、エステルが辛そうながらも口にした言葉に補足といったような返しをしていくとより辛いという顔を浮かべるしかなかった。公爵達への想いの形があったからこそ自分達の知るルーク達との関係になったとのことに。
「・・・だがそれで散々そんなことはしなくてもいいというようにナタリア共々主張しておいて、いざ結婚式が近付いた時に今までの強情さは何だったのかと思うが、それは先に話に出たが最終的に陛下達がそうしたことを許されると内心で期待したことに加えて、何だかんだと結婚するという事に関してを実際の所はちゃんと考えてなかったのではないかとも今までの話から感じたな。ルーク達への怒りに気に入らないという考えだけが先行していたが、ルークとナタリアの結婚についてがいざ近くに迫ってきて初めて今まで強く意志を持っていたはずの考えや行動が、ただ大丈夫だと意地を張っていただけだったと気付いた上でもう取り返しのつかない状態だったからこそ、もうあぁするしかないとなったのだろうとな」
「成程・・・その意見は納得出来るな。散々役割だから受け入れているのにというように二人は言ってきたわけだが、理屈として受け止めていただけで結婚までには至ってないからあのように言えたわけだが・・・実際の所としてはただ結婚が身近な問題だというように感じられる時間が近付いて、ようやく本当に事の重大さというか本当にこのまま望まぬ相手と結婚するだとか、互いが互いに自分達以外が結婚するなんて耐えられないという考えになったからあぁした理由というようにな」
「「「「っ・・・!」」」」
そんな中でリオンが自身の考えを口にしていくと、ピオニーもその中身に納得していった上で口にした言葉に二人以外の顔が何とも言い難そうに歪んでしまった。理解しているし受け入れているとは言うがその実は言葉ヅラだけのものでしかなかったからこそ、あの行動だったのではないかとルーク達も否定出来なかった為に。









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