意地と真意の乖離と、気付けば遅い結末
「まぁその辺りは公爵や陛下に対しての気持ちもそうだが、そこにナタリアに対しての気持ちや考えもあったからだろうと俺達は見ている。婚約に対して悲しげながらも一応は受け入れるとする姿勢だったり、常日頃から陛下をお父様と心から慕うナタリアの姿を見ていたからこそ陛下や公爵に対しての怒りを向ける事は出来ないが、だからこそルークやクロエという自分と近しい上に二つの婚約の当事者に対して湧き上げる怒りをぶつけるしかないというようにな」
「それで二人に対して所構わず怒りを我慢出来ないと露骨に態度に表して、結果としてナタリアを悲しませているだとか陛下達の頭を悩ませたというのは本末転倒だというように思えますが?」
「そこについてはリオンの言う通りだとは思うが、俺達がそういうように考えられるようになったのは結婚式の件があって色々と考えられるようになったからだ。もしあぁなると先に知れていたなら俺や陛下達は是が非でもアッシュとナタリアを最初から婚約させるようにと進めていただろうが、そうでなかったからこそあんな結果になってしまったのはもう変えようがないし、そう感じているのは俺より陛下に公爵達だろうな」
「・・・そうでしょうね」
それでそこにナタリアへの様々な事も加わってというように話していく中でリオンが皮肉めかせた言葉を向けてきたことに、大してピオニーが気にせず返していった言葉の中でインゴベルト達の事を言われたことに一言で返すしかなかった。場にいない人間であり流石にピオニー程砕けた事を言うのは憚られるという気持ちもあるが、実際言われたようになってほしかったと強く思うのは二人の方だろうと確かに感じ。
「まぁそこについては置いておいて話を戻すとルークやクロエに対しての怒りまで我慢が出来なかったというか、ナタリアや陛下達の事があっても尚そうしたのは一度怒りや苛立ちをぶつけてしまった事で、もう止まれなくなったんじゃないかと感じるんだ。タガが外れただとかブレーキが壊れただとか大義名分を得ただとか理由は何でもいいが、その怒りやらを溜め込んでいたら参っていた事を感じていた中でそれを外に出したことで、多少なりにも気分が紛れるというのを感じたことでな」
「・・・言わんとしていることは分かりますが、何故今気分が晴れるではなく紛れると言われたのですか・・・?」
「逆に聞くがアドリビトム内でルーク達に対して怒りを向けた後、アッシュが少しでも清々しいといったような様子を見せたことはあったか?」
「それは・・・ありませんでしたが・・・」
「そうだろう。現にライマ内でも怒りを見せた後に上機嫌になったり笑顔を浮かべるといったことはなく、舌打ちと共に場を離れるだとか酷い時はさっさと俺の前から消えろとより一層の怒声を放つ始末・・・気が晴れたといったような様子など俺もだが、周りも一度も見たことも聞いたこともなかった。だから気が紛れるが精々だろうというように言ったんだ」
「そういうことだったのですか・・・」
ピオニーはそこから話の流れを戻してアッシュの怒りについてを話していくのだが、フレンがニュアンスについてをおずおずと問い掛けてきたことにこういうことだと返していくと、重く納得というように表情を歪めた。怒りを見せてスッキリといったような様子などないどころか収まるような様子もなかったのはフレンも見てきた事から、確かにニュアンスとしては気が紛れるが正しいというように感じて。
.
「それで二人に対して所構わず怒りを我慢出来ないと露骨に態度に表して、結果としてナタリアを悲しませているだとか陛下達の頭を悩ませたというのは本末転倒だというように思えますが?」
「そこについてはリオンの言う通りだとは思うが、俺達がそういうように考えられるようになったのは結婚式の件があって色々と考えられるようになったからだ。もしあぁなると先に知れていたなら俺や陛下達は是が非でもアッシュとナタリアを最初から婚約させるようにと進めていただろうが、そうでなかったからこそあんな結果になってしまったのはもう変えようがないし、そう感じているのは俺より陛下に公爵達だろうな」
「・・・そうでしょうね」
それでそこにナタリアへの様々な事も加わってというように話していく中でリオンが皮肉めかせた言葉を向けてきたことに、大してピオニーが気にせず返していった言葉の中でインゴベルト達の事を言われたことに一言で返すしかなかった。場にいない人間であり流石にピオニー程砕けた事を言うのは憚られるという気持ちもあるが、実際言われたようになってほしかったと強く思うのは二人の方だろうと確かに感じ。
「まぁそこについては置いておいて話を戻すとルークやクロエに対しての怒りまで我慢が出来なかったというか、ナタリアや陛下達の事があっても尚そうしたのは一度怒りや苛立ちをぶつけてしまった事で、もう止まれなくなったんじゃないかと感じるんだ。タガが外れただとかブレーキが壊れただとか大義名分を得ただとか理由は何でもいいが、その怒りやらを溜め込んでいたら参っていた事を感じていた中でそれを外に出したことで、多少なりにも気分が紛れるというのを感じたことでな」
「・・・言わんとしていることは分かりますが、何故今気分が晴れるではなく紛れると言われたのですか・・・?」
「逆に聞くがアドリビトム内でルーク達に対して怒りを向けた後、アッシュが少しでも清々しいといったような様子を見せたことはあったか?」
「それは・・・ありませんでしたが・・・」
「そうだろう。現にライマ内でも怒りを見せた後に上機嫌になったり笑顔を浮かべるといったことはなく、舌打ちと共に場を離れるだとか酷い時はさっさと俺の前から消えろとより一層の怒声を放つ始末・・・気が晴れたといったような様子など俺もだが、周りも一度も見たことも聞いたこともなかった。だから気が紛れるが精々だろうというように言ったんだ」
「そういうことだったのですか・・・」
ピオニーはそこから話の流れを戻してアッシュの怒りについてを話していくのだが、フレンがニュアンスについてをおずおずと問い掛けてきたことにこういうことだと返していくと、重く納得というように表情を歪めた。怒りを見せてスッキリといったような様子などないどころか収まるような様子もなかったのはフレンも見てきた事から、確かにニュアンスとしては気が紛れるが正しいというように感じて。
.
