意地と真意の乖離と、気付けば遅い結末

「まぁその点で言えばアッシュもアッシュで同じような考えを持ってたのはどうかという話にもなるが、更に深掘りするような事を言えば公爵や陛下達を責める事が出来ないから、ルークやクロエが悪いといったように考えるクセが付いていったんじゃないかと今となっては感じるようになったんだ」
「え・・・?」
そんな中でピオニーが次はアッシュについてというように言うのだが、その言い方に四人はどういうことかと疑問符を揃って浮かばせる。
「アッシュが両親もそうだがインゴベルト陛下に対して好意的だったり敬意を払っていることに関しちゃ、俺も昔から会ってたからよく知っている。そしてその一方でルークに対しての態度だったり気持ちは決して兄弟に向けるような物とは言えない激しい物だというのも見てきた上で、クロエに対しても最初から一切友好的な態度など見せる事がなかった姿も確認しているが・・・この理由に関してはナタリアとの仲を引き裂き、遠退かせている事からというのはまぁいいとしよう。だがそもそもを言うならルークとナタリアの婚約もだがクロエとの婚約についてを決めたのは陛下に公爵達だと考えれば、普通なら陛下達も恨むのが筋だとは思わないか?望まない二つの婚約を決めた大本だと考えればだ」
「・・・王族や貴族であるなら親に婚約を決められることはさして珍しくない事は私も知っていますし、そういった立場の子どもだからこそ不平不満を言ったとしても封殺されて、その婚約に殉じて結婚するのが大半といったものだということも理解しています。今の私のようにまだ結婚どころか婚約もしていないというような立場の方が稀だということも・・・」
「あぁ、そうだ。事実俺もそういったような立場にいるが俺の場合は婚約だとか結婚をしたくないという意思と共に、周りの状況があったのも相まってそれを押し通せる立場にいたからやれたことだ。ただそういった事が出来る状態ではなく婚約やら結婚やらを推し進められたなら、昔の俺だったら親に対しての不平不満は感じつつも受け入れざるを得なかっただろうなとは思うが・・・アッシュはルークやクロエには怒りは浮かべつつも、公爵や陛下に対しての怒りやら婚約に対しての反対意見などはついぞ出すことはなかった。あの結婚式の後に話をしても婚約自体に異を唱えるつもりはなかったし、恨む事も怒りを持つこともなかったと公爵や陛下にはそんなものを見せないでだ」
「っ・・・その事を考えていった結果としてアッシュ君は理屈としての王族や貴族としての考えだったり、肉親に対しての気持ちがあったから公爵や陛下に対しての怒りや不平不満を向けることを避けるために、ルーク君達に向ける怒りに本来公爵達に向ける怒りも含ませたからあのような態度を取っていたのではないか・・・と思われたということですか・・・」
「あぁ、そういうことだ」
「「「っ・・・!」」」
そこからピオニーが公爵やらインゴベルトに対しての態度だったり王族や貴族の婚約や結婚などについてを交えつつ話をしていき、ウッドロウが話をしていく中で察する事が出来たといった苦い声にピオニーが頷くと、エステル達もたまらず苦い顔を浮かばせてしまった。あのルークやクロエに対する激しい否定や拒否の態度は公爵達に負の感情を向けないようにする為の物ということだが、そんなことないと否定しようにも婚約をセッティングした大本である二人に対する怒りを見せなかったという証拠を提示された為に。









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