意地と真意の乖離と、気付けば遅い結末

それでそう決まったことでクロエはライマに向かうことになったのだが・・・そこでクロエやインゴベルト達を前にアッシュの取った態度は一応その決定に関しては受け入れるといったような物だったが、傍から見れば明らかに不平不満を抱えているといったのが丸わかりな態度だった。ナタリアとの婚約がルークになったばかりか望んでもいない婚約者があてがわれたが、それでもその事に対しては上の決定だから反発はしないというよう。

そんな態度にインゴベルトやその周囲は何とも言い難いといったような様子を浮かばせるしかなかったが、その中でピオニーがクロエに近付き声をかけるとまだ親達が殺された衝撃が残っていたのにも関わらず、気丈に受け入れられるように頑張るというように言ったことに自分の元でクロエを受け入れるというように答えた。まだ婚約しているだけという状態な以上は同居という事には出来ないだろうことや、アッシュもクロエも現状を受け入れる為にはあまり近くにい過ぎない方がいいだろうからと。

そんなピオニーからの申し出にインゴベルト達はすぐにそれでいいというように返した。他国から来たクロエの住む場所について変な所をあてがう訳にはいかないという考えもあったが、普段はあまりインゴベルトやアッシュとの距離感が近くない所にいるピオニーの元なら、適度な距離を取ってもらうのに丁度いいだろうという考えからだ。

それでクロエはピオニーの元で暮らす事になるのだが・・・数年過ごした結果として言ってしまうとアッシュとの仲が良くなる事はなかったどころか、会う度に悪態をつかれてとても好印象を抱けるような状態になんかなることはなかった。この事にピオニーとクロエもそうだがインゴベルトにファブレ公爵も苦い気持ちになる以外になかった。

ただそんな状態だからこそピオニーもインゴベルト達に再度どうかというように話をした上で、インゴベルト達も流石にアッシュと話をしようとなった・・・いくらなんでもアッシュの態度は横暴であることからこのまま行かせるくらいなら、多少面倒な事になるだろうが婚約破棄をした方がいいだろうということからだ。

しかしそうしてインゴベルト達から話をされた時には二人が相手ということからその横暴さは抑えられつつも、役割ならそれを違える事はしないし受け入れるから心配はいらないというようにアッシュが答えた事で、二人はせめてクロエと仲良くするようにしてくれという以外になかった。婚約破棄をする場合の面倒さもあったが王族としての役割を果たすことを言葉にする様子に、それならというように言う形でだ。

ただそんなやり取りについてを聞いたピオニーはアッシュが友好的な態度を取れるかもそうだが、ナタリアを諦めきれるとはとても思えないと答えた。現にクロエやルークに対しては冷たい態度や罵声を浴びせるといった事を止める気配はないのに、ナタリアが相手になった瞬間に他の者達を含めて誰よりも態度を軟化させるあの様子を考えれば、最終的にはちゃんとやるというような言葉を素直に俺は受け入れられないから四人の婚約破棄及び、ルークとクロエにアッシュとナタリアの形で婚約を結び直す形を取った方が断然にいいと。

しかしそこまで言ってもインゴベルトも公爵もアッシュなら大丈夫だと信じているから決定は覆さないと苦そうながら返したことに、ピオニーは以前から感じていたが親としての情が判断を曇らせていると感じた・・・インゴベルトはルークが順当に行けば次のライマ国王になるからナタリアに女王の立場に就かせたいという親の欲目があり、ファブレ公爵からしてみればルークの弟という立場にいながらも横暴さは目立つものの王族らしく動こうというアッシュなら大丈夫と思いたいという気持ちがあると。

だからピオニーはそこまで言うなら何か起こったら責任はそっちで取るようにしてくれと二人に言って、クロエもそうだがルークをケアすることに集中しようと意識をシフトチェンジした。このまま行けば二人が割を食うだけになる可能性が極めて高くなるだろうからと。









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