意地と真意の乖離と、気付けば遅い結末
・・・後にルミナシア全てを巻き込む騒動が起き、アドリビトムというギルドに所属する者達がそれらを解決する事になるその十年前といった頃、ライマという国で次期王位継承権を持つアッシュという王族の子どもへ他国から、とある貴族の子女と婚約をしないかというように申し出された。
ただその子女に関してだが少し調べて分かったことは、一族郎党が賊に襲われた事によりその子女を除いて喪われた事から実質上の没落貴族というように見られ、立場などほとんどその国ではないどころかもう形骸化した席を空けるためだとか国交の為に嫁いでくれというよう、その子女の立場や気持ちやらを鑑みない国の都合の為に使われているというような物だということだった。
そしてその婚約についてが成立しなければ十中八九どころではなく同じような形で他国との国交の為の手駒として扱われるだけの身となり、ろくな事にならないだろうというのは明白だとライマの上層部は見た。そういった民といった人達の視点から見れば酷いと言われるような事が、表向きは華麗に見せる中で行われているのが王族や貴族の中での珍しくないことであり、ライマもそういった事は少なからずやってきた為にだ。
と言ってもそれでその子女のような存在について同情的な気持ちを一々抱く事もない上に、そんな没落貴族の子女とまだハッキリ決まった訳では無いが可能性として次の王になる事も有り得る位置にいる存在について、身分違いというように判断されて後はその子女がどうなろうが知ったことかとなっても本来ならおかしくはなかったのだが・・・ライマの上層部はその婚約についてを受け入れる事にしたのである。
この理由については主に二つあるのだが、まず一つはライマは他の国に比べると小国ということから出来ることなら他国との繋がりを強くしたいという狙いがあったことからだ。他国にはウリズンを始めとした不穏な空気を漂わせる国もあって、敵とは言わないが味方とも言えない国との関係を良好にしたいというようにだ。
そしてもう一つとしてはアッシュの我の強さにあった・・・王族の子として育てられた事から教育に関してはしっかりされていて、兄であるルークよりも王に相応しいのではないかと周りに見られているその一方で、そのルークとの関係の悪さが明らかに目立つ様子が見受けれたことが問題視されたのである。そしてその関係の悪さの原因になっているのは何かと言うと、ルークと婚約したナタリアと幼いながらも想い合う間柄になっている事だった。
元々からして双子というのもあってか何故か兄弟仲がそんなにいいと言えるような物ではなかったのだが、ナタリアとの婚約が発表されてからはそこに輪をかけるような形で二人の仲は急激に悪くなっていったのである・・・その事にライマの上層部というかルークとアッシュの親であるファブレ公爵と、ナタリアの親であるインゴベルトはどうしたものかと頭を悩ませる事になった。
そんな時にアッシュとの婚約を持ち出された事に二人はこの婚約でアッシュもどうにか国の為に自省して、気を静めてくれるのではないかという期待が出てきたのである。幼くとも王族としての自覚が強いアッシュなら婚約をすることで国交をつつがない物とする事も含めて、ちゃんと動いてくれるのではないかと。
ただその期待に対して王族ではあるが傍系の人間としてあまり政治に関わる権限を持っていないピオニーという人物から、それは良くないというかルークとナタリアの婚約を見直してアッシュとナタリアの婚約という形にし直した方がいいのではないかという声が出された。下手に優秀だからと我慢させるような考えを押し付ければ、アッシュはより激しい気性になるのではないかと。
だがそんな声にインゴベルトもファブレ公爵もアッシュならそうはならないというように言って、ピオニーの言うことを抑える形で子女・・・クロエ=ヴァレンスとの婚約をすることにさせると、二人は決定させたのである。
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ただその子女に関してだが少し調べて分かったことは、一族郎党が賊に襲われた事によりその子女を除いて喪われた事から実質上の没落貴族というように見られ、立場などほとんどその国ではないどころかもう形骸化した席を空けるためだとか国交の為に嫁いでくれというよう、その子女の立場や気持ちやらを鑑みない国の都合の為に使われているというような物だということだった。
そしてその婚約についてが成立しなければ十中八九どころではなく同じような形で他国との国交の為の手駒として扱われるだけの身となり、ろくな事にならないだろうというのは明白だとライマの上層部は見た。そういった民といった人達の視点から見れば酷いと言われるような事が、表向きは華麗に見せる中で行われているのが王族や貴族の中での珍しくないことであり、ライマもそういった事は少なからずやってきた為にだ。
と言ってもそれでその子女のような存在について同情的な気持ちを一々抱く事もない上に、そんな没落貴族の子女とまだハッキリ決まった訳では無いが可能性として次の王になる事も有り得る位置にいる存在について、身分違いというように判断されて後はその子女がどうなろうが知ったことかとなっても本来ならおかしくはなかったのだが・・・ライマの上層部はその婚約についてを受け入れる事にしたのである。
この理由については主に二つあるのだが、まず一つはライマは他の国に比べると小国ということから出来ることなら他国との繋がりを強くしたいという狙いがあったことからだ。他国にはウリズンを始めとした不穏な空気を漂わせる国もあって、敵とは言わないが味方とも言えない国との関係を良好にしたいというようにだ。
そしてもう一つとしてはアッシュの我の強さにあった・・・王族の子として育てられた事から教育に関してはしっかりされていて、兄であるルークよりも王に相応しいのではないかと周りに見られているその一方で、そのルークとの関係の悪さが明らかに目立つ様子が見受けれたことが問題視されたのである。そしてその関係の悪さの原因になっているのは何かと言うと、ルークと婚約したナタリアと幼いながらも想い合う間柄になっている事だった。
元々からして双子というのもあってか何故か兄弟仲がそんなにいいと言えるような物ではなかったのだが、ナタリアとの婚約が発表されてからはそこに輪をかけるような形で二人の仲は急激に悪くなっていったのである・・・その事にライマの上層部というかルークとアッシュの親であるファブレ公爵と、ナタリアの親であるインゴベルトはどうしたものかと頭を悩ませる事になった。
そんな時にアッシュとの婚約を持ち出された事に二人はこの婚約でアッシュもどうにか国の為に自省して、気を静めてくれるのではないかという期待が出てきたのである。幼くとも王族としての自覚が強いアッシュなら婚約をすることで国交をつつがない物とする事も含めて、ちゃんと動いてくれるのではないかと。
ただその期待に対して王族ではあるが傍系の人間としてあまり政治に関わる権限を持っていないピオニーという人物から、それは良くないというかルークとナタリアの婚約を見直してアッシュとナタリアの婚約という形にし直した方がいいのではないかという声が出された。下手に優秀だからと我慢させるような考えを押し付ければ、アッシュはより激しい気性になるのではないかと。
だがそんな声にインゴベルトもファブレ公爵もアッシュならそうはならないというように言って、ピオニーの言うことを抑える形で子女・・・クロエ=ヴァレンスとの婚約をすることにさせると、二人は決定させたのである。
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